シートン俗物記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-10-23

[][]HALTAN イズ アンデッド

秋葉原事件・K被告を追い込んだ「敵」はおまえたちだ!

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20081023/p2


HALTANよ。 キレ芸はオレの十八番だ。

テメ、トリアージ話の反省も済まない内にグダグダつまらないモン書きやがって。


しかし、はるタン相変わらず、まったくのダメダメだな。

ロスジェネのどこを見ても、加藤被告自身を弁護するようなところなど何処にもないのに、勝手

どうせ今は、K被告弁護人がおまえらを情状証人として呼んでくれる日でも待ってんだろ? そんで呼んでもらったらそれをネタにまたロフト辺りでイベントでもやんだろ? もっとも手回しのいいおまえたちのことだ、既にK被告に自分たちの陣営の本でも差し入れてやがるのかもな。マス読で食ってる某誌の編集長辺りもK被告と接触したがっているだろうしなw 弁護人も弁護方針次第ではおまえらを相手にしてくれるかもしれねえしな。今ごろは弁護団に何とかして食い込もうと必死か?

だものな。

俺個人の考えで云えば、そもそも加藤情状酌量の余地など無い。同様の事情を抱える人間など幾らでもいるし(まさにそれこそがロスジェネで取り上げている事だが)、それらの人が全てが「加藤」になるわけじゃない。だから、キッチリと罪を償ってもらうべきであり(自分は死刑には反対だが、それは罪を償う手段として適当とは思えないから)、おそらくは死刑求刑で、判決死刑だろう(死刑好きの皆様は、もちろん、吊せコールするんだよね?)。


問題は、加藤被告本人“だけ”にある訳じゃなく、同じような境遇におかれる人々が増えれば、可能性が増えるだろう、という事だ。これは母数の問題。


参考:秋葉原大量殺人事件について考える

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080611/1213174007

それにしても、それが彼を免罪するのではないにせよ、「ワーキングプア」や「セーフティネットクライシス」の問題はもっと取り上げられるべきだ。

ハインリッヒの法則というのがあって、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するという。

ハインリッヒの法則(1:29:300)

http://www.anzenkun.nishio-rent.co.jp/anzen/139.htm

このような重大事件でなくても、圧倒的な貧困や格差がもたらす問題はあちらこちらで見られるようになっている。これは、社会を分断し、危機に陥れるものになりかねない。いい加減、的確な対応を取るべきだろう。


加藤にまったく同情しない、という訳じゃないが、しかし、それは免罪するようなものじゃない。おそらく、そのへんの認識は大方の人も同様だろう。加藤の罪は、司法の場で問うべきものだ。我々が問うべきなのは、「如何にしたら、同様の事件の再発を防げるだろうか」ということ。

はるタンの怒りは筋違いなものだ。


だいたい、バブルを潰したのも左翼なら、経済成長にも金融緩和にも景気対策にもそうしたもの全般になぜか断固として反対し続けたのも左翼だ。左翼が本当に弱者労働者の味方だったことなど一度もない

なんか、自慢げに書いてある参考リンクも何を主張しているのかサッパリ理解出来ないが、それじゃあ、「本当の」弱者労働者の味方、となりうる政策とは何があるのだ?

バブルとは膨らまさないとバブルにはならないのだが、その罪は誰が背負う?それも左翼か?景気対策はともかく、経済成長金融緩和、というものがいかなるものなのかは、アイスランドの現状、えらい悲惨だが、が示しているだろう。日本バブル期なりを承知していた“左翼”が反対だったのは、ある意味当然だと思うが、「なぜか」などと云われるような話か?

なんか、珍風の瀬戸やよーめんを思わせるような感じだなぁ。


さて、追記の部分。

おまえたちは電力会社が電力の安定供給のために日夜どれだけの努力をしているか想像ぐらいはできんのか? 自然エネルギー? 採算性や供給の安定性さえまだ確立されていない技術だぞ、現段階でそんなのに過度に肩入れしたら電気料金の「値上げ」は月800円程度では済まないんじゃねえの?


あのな、はるタン。日夜どれだけの努力、なんてセリフは、別に電力会社に限った話じゃ無いんだわ。第一、電力会社の安定供給が綱渡り状態なのは、旧式の火力や、原子力のような出力調整が困難な発電所を抱えているのが大きい(しかも、原子力を地方に設置するため送電設備に手間が掛かる)。そのために、オール電化なんてものを咬ませて深夜割引による需要調整を行おうとしているわけだ。

で、自然エネルギーを採算性や供給の安定性さえまだ確立されていない、と云ってるが、実は原子力も導入時に採算性も供給安定性もまったくとれていない代物だった。


参考: 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史(新潮新書

原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)

原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)


なにせ、まだ商業発電が行われていない時から、正力松太郎らは日本原子力を持ち込むために画策していたのだから。だからこそ、日本最初の商業用発電炉はコールダーホール型のチャチなものだったのだ。第一、現在に至るまで廃棄物処理についてはどうにもなっていないわけで、そんなものに過去から現代に至るまで“過度に肩入れ”した結果、日本の電力料金は他国に比べて割高で*1、さらに再処理を見込んだ上乗せは「月800円程度」では済まない。

それに比べると、太陽光も風力も実際の技術的障壁は極めて小さい。現場技術者も、研究者も問題視しているのは、日本行政および電力会社原子力への異様なまでの傾倒と、自然エネルギーへのボイコットとも取れる非協力的態度だ。

現在太陽光発電に関する技術は、多結晶シリコン(Si)、単結晶Si、薄膜(アモルファスand微結晶)、化合物(CdTe、CIGS、SiGe)、色素増感型、さらには積層型or集光型、etcなど様々に研究が行われ、成果を上げている。


参考:クローズアップ 太陽電池 (日経Tech-On!) 

http://techon.nikkeibp.co.jp/PV/


原子力には年間で2000億以上の予算が付けられながら、過去40年間、まったく進歩が無い。

高性能なパワー半導体(SiCやGaN系)の開発も進み、大電力系統でも問題ないレベルまで来ている。というより、ドイツをはじめ他国では可能な事が日本で出来ない、という事を疑問に思わないのが不思議だ。


だいたい、「タダ」で済むならなんで日本の電力会社はもっと自然エネルギーに力を入れないわけ? 本当に「タダ」なら、その方が化石燃料ウランの確保に頭を悩ます必要もないからもっと儲かるはずじゃん。

儲からないから。

太陽電池の展開は分散型になるのが一般的、つまり、各屋根が“発電所”。これでは太陽電池生産販売する電機メーカーなどはともかく、電力会社はうれしくない話だ。

また、日本では他国と違って、電力会社送電網と発電所の両者を保有している。他国では送電網と発電所経営は別なのが一般的。さらに、つい最近まで独占経営が国によって認められていた。


参考:「電力市場改革:現場での体験」

http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/events/workshop/summary/ws20040430.htm


現在でも送電網を分割して独占解体を図ったりはしていないから、電力会社投資分を丸々料金に上乗せすることが出来た。だからこそ、原子力という他の発電方式に比べて異常に建設費が高い方式を採用出来たのだ。他国では発電と送電が切り分けられているため、原子力導入は(冷戦下の国策フランスも含める)を除いては)なかなか進まなかった*2。実際、日本においても、政府の積極的関与無しには原子力導入は進まなかったことを無視するべきじゃない。原子力国策、なのだ。


アメリカも広大な国土を利用してブームで作った風力発電プラントが事業継続困難になってボコボコ潰れたような話も何かで読んだことがあるけどな。

何か、をハッキリさせろよ。ちなみに、現在アメリカ風力発電状況は以下。


アメリカ風力発電の伸びは凄い!(エ・ビ・ス Eco Business Study)

http://blog.goo.ne.jp/ebisu7163/e/b7e9aef4fe39bfc0d6610b4aea7980b0

エネルギー国立再生可能エネルギー研究所2008年2月に発表した世界中2007年に新設された国別風力発電数で、アメリカ世界でトップになった事を明らかにした。

それによれば、アメリカは5,144MW(メガワット)の発電施設を新たに建設している。

ちなみに、これはアメリカにおける新設発電容量の35%に相当する。

2007年世界各地で新たに設置された風力発電設備は、19,375MWと見込まれ、アメリカの新設風力発電装置は全体の27%にあたる。


日本原発がなぜ頻繁に運転停止しなくちゃならないかって? おまえらエコブサヨマスゴミが些細な事故にまでギャーギャー粘着して騒ぐからだろうが、ヴォケ。

アホが。原子炉の定期点検くらい知っとけよ。ただでさえ地震の多い日本原子炉を設置するのはクレイジーと思われてるんだ。定期点検くらいキチンとするのは最低限の、取り繕うためとはいえ、努めだろ。


そんなにエコエネルギーが好きならてめえん家の屋根に朝○ソーラーでも付けろやwww

バカが。皮肉を言ったつもりだろうが、世界的にソーラーコレクターは見直され、研究されている技術なんだよ。


参考:

環境に優しいソーラーパワー--太陽熱温水器に復活の兆し

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20343735,00.htm


・ソーラーサーマルの復興ドイツフラウンホーファー研究所に学ぶ〜[PDF]

http://www.jsme.or.jp/publish/kaisi/080303t.pdf


日本でもかつては太陽熱温水器には補助金が出されており、現在自治体レベルで出しているところがある。


補助金制度:太陽熱・太陽

http://www.eccj.or.jp/scnet/words/word_h3.html


「燃料も食料も」「自給率」が「低」いからこそ現在程度の価格で済んでいるんだ。例えば夕張市の地下にも実はまだ掘れる鉱脈は埋まってるわけ。でも採算が取れないから掘らないだけなの。

価格というのは相対的なものだ。輸出産業によって外貨を獲得し、円の価値が増したからこそ、国内の「燃料も食料も」価格が上昇した(他国の燃料・食糧資源が値下がりした)。

原因と結果を取り違えたような話は無意味だ。


話を戻して、無理に自給率を上げたら今程度の「値上げ」じゃ済まない。だいたい、マスゴミ左翼が騒いできた「資源高」も世界不況と円高で収束する気配が見えてきて(ガソリンの小売価格は既に下がっているから、これから他のエネルギーや食糧も目に見えて下がってくるんではないか?)、今や国内の更なる景気減速と円高不況を心配しなくてはならない段階だ。おまえらの言ってることは一から十まで滅茶苦茶だ。

バカが。中国インドという巨大プレイヤーが食料・エネルギー資源も得よう、という時に、以前と同じにはやれるわけはないだろう?景気減速と円高不況が問題なら、なおさら国内需要供給を増す必要があるだろう。対外的に手に入れようとすれば、その対価をどこからか捻出しなければならないのだから。

だから、現在のようにアメリカ肺炎になったら御陀仏状態なんだろう?


とにかく「政府企業」さえやっつけりゃいいというおまえらの安易な態度にこそ問題があるんだ。

誰が、どこで、そんな主張をしましたっけねぇ。政府企業に適切な政策を行え、そのために現実直視しろ、と主張するのは“やっつけりゃいい”になるわけだな。はるタンの中では。


あのな、みんな大概勤め人なんだよ。このオレでさえもな。だから、“やっつけりゃいい”なんて考えてるヤツなどいやしない。それは、自分自身の首さえ絞めるからだ。だが、少しでも目を向けてやれ、と主張することは出来る。そして、それを社会政策に生かしていく事も出来るだろう。

北欧のエネルギーデモクラシー

北欧のエネルギーデモクラシー

自然エネルギー市場―新しいエネルギー社会のすがた

自然エネルギー市場―新しいエネルギー社会のすがた

*1:自分が知っているのは、アメリカオーストラリアニュージーランドだけだが

*2現在アメリカなどで原子力導入が進んでいるのは、ブッシュ政権の後押しのため、それらの問題点はまた載せる

cbcb 2008/10/23 18:10 HALTANさんは橋下儲に似ていますね。
知らない事は素直に知らないと言えばいいのに。

WallersteinWallerstein 2008/10/23 18:24 シートンさん、はじめまして
いつも勉強させていただいています。
cbさん、この前はコメントありがとうございました。おっしゃる通りだと思いますね。仮想的有能感に染まっているのではないかな、と。HALTANさんは知りませんが橋下氏はそういうところが大有りですね。
HALTAN氏も知らないことにも見栄を張って大きなことをいうのだけれど、それを指摘されると逆ギレする悪い癖が。その点も似てますよね。

cbcb 2008/10/23 19:22 >Wallersteinさん
ありがとうございます。
実は私もこの分野は知りません。だからいつもは読んでるだけです。

書を守るもの書を守るもの 2008/10/23 19:37 >儲からないから。

ここは実をいうと不思議に思っていまして。
夏場にクーラーを動かせる程度の小さな太陽電池なら、ピーク電力を低減できるだけの働きしかなく、原発に都合がいいのではないかと。

つまり、「少しだけ太陽電池をレンタルする」方式でより一層儲けることができるのではないかと。

tt 2008/10/23 23:28 >はるたん
この手の人って、自己顕示欲が強いんですよ。だから見下した物言いをしたがるし、自身が疎い事にまで知ったかぶりをしようとします。逆切れは自分の無知が露見することの恐れなんでしょうね。元増田の「学問をなめないで頂きたい」なんて発言は、その最たるものですな。

wattowatto 2008/10/23 23:41 しかし HALTAN さんのような方がもし味方だったらと想像すると、手ごわかっただろうなと思いません?
賢い敵より…という意味で。

BrittyBritty 2008/10/24 00:03 バブルをつぶさないことが可能な経済運営というものがあると思っている人がいるらしいということに驚きました……

デミトリーデミトリー 2008/10/24 02:55 原発のお話が出たので久しぶりに
http://www.videonews.com/on-demand/331340/001155.php
を聞きなおしてみました。
すると、柏崎・刈羽原発の1号機は旧・耐震設計審査指針すら適用されてないとか、旧基準の地震動にしても柏崎・刈羽ではS1が300ガル、S2が450ガルだったそうですが07年の地震では開放基盤表面で993ガルを記録したと言う事で、当時の恐怖感が蘇ってきました・・・(汗)
「原発の耐震基準は十分余裕を取ってるから大丈夫」という台詞をミミタコなくらい聞かされてきたけれど、実際の地震規模はなけなしのマージンすら超えていて中身が漏れなかったのは単なる偶然だったそうで、確かに「狂ってる」としか言えない有様ですわ、我が国は。本気であの原発を再稼動させるつもりなんでしょうか?

あと、日本製の太陽電池は欧州に高値で輸出され立派に外貨を稼いでおります。つまり書を守るものさんのおっしゃるのとは別の意味でも儲かります。地元日本で普及が進まないのは国が無計画だったせいですよ。

Dr-SetonDr-Seton 2008/10/24 17:42 みなさんコメントありがとうございます。
cbさん、Wallerstein さん、tさん、wattoさん

橋下とはるタンですか。ま、弁護士のくせに橋下の方が理屈より印象で勝負している感じがありますね。
はるタンは、まぁ、ああいうキャラ、ということで。

書を守るものさん
電力会社は、オール電化を進める中で、太陽光発電パネルの普及にも力を入れているんですよ。需給バランスのためでしょうね。
ただ、本腰は入れたくない。そのへんが、政策不在の日本らしいところです。

Brittyさん
彼はいい金融屋になれるかもしれません。金融屋の条件とは、過去は忘れる事らしいですから。

デミトリーさん
情報ありがとうございます。
仰るとおりですね。基準に照らし合わせれば再稼働はありえません。
ここでごり押しするなら、前回の反省が生きていない事になります。
本当に度し難い政策ですよ。

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