China Joy会場で話題となっていた日本製コンテンツ
怒濤の勢いの4日間があっという間に過ぎ、China Joyも盛況の中終了してしまいました。本来、会期中にリポートを1、2本と考えていたのですが、会議に次ぐ会議の連続で気がつくともうイベントが終わってしまったというのが実情です。China Joyは中国ゲーム産業の主要な人たちが集まる1年に1度の重要な時期なのでどうしてもそのような時間配分になってしまうのです。もっとも会場の熱気は尋常のものではなく、各ブースのイベントをまったりと見るというのは不可能な程の混み具合。これは毎年5月に開催される杭州の国際動漫節も同様です。とはいいながらも今年はこれまでに以上に日本でもなじみ深いコンテンツが出展されていましたのでその辺を探っていきましょう。
パーフェクト:『聖闘士星矢』25周年記念イベントを開催。
『聖闘士星矢オンライン』の中華圏での展開も正式決定。
まずは、『聖闘士星矢』25周年記念イベントを派手に展開していたパーフェクトから。これまでも同社は『レッドクリフ』や、中国の著名テレビ番組、人気のオンライン小説などとコラボレーションしてきましたが今回、セガと提携し、同作品のオンラインゲーム開発と中華圏での展開を進めることになったのです。「今年25周年を迎える『聖闘士星矢』は、中華圏に加え欧米でも人気がある。そのような長きに渡って愛されるコンテンツを我々が開発出来るのは嬉しい」とは、パーフェクトグループ総裁のKevin Zhu氏。「我々は中国、台湾、マカオでの展開を、セガ側は、それ以外のグローバル展開を進める」(同氏)。とのことで同作品の世界展開におけるプランも既に明確なようです。もっともパーフェクトが自社独自に保有するAngelicaエンジンをベースとした作品群は同社の名称にもなっている『パーフェクトワールド』を皮切りに世界中でプレイされるワールドクラスで競争力を発揮出来る技術力を誇ります。契約内容が具体的に如何なるものなのかは知りませんが、開発費はパーフェクト側が負担するかわりに中華圏における独占代理権を得たと考えるのが妥当でしょう。もしかしたら、技術サポートもするという条件も入っているかもしれません。これに対しセガ側はローカリゼーション費用を負担すれば、日本や欧米、南アメリカなどの他の地域への展開権を得ていると思われます。ローカリゼーションだけでも億単位の資金が必要になるとは思いますが、それでもゼロから開発する場合の費用とはまったく違ってきます。そのような意味では今回の試みは日本のコンテンツホールダーにとって新たな事業モデルとしてのケーススタディになるかもしれません。
盛大ネットワークが着々とサービスインの準備を進める
『ドラゴンボールオンライン』、『FFXIV』
盛大ネットワークのブースでは、日本では考えられないような出展が行われていました。同じブース内で、『ドラゴンボールオンライン』と『FFXIV』が横並びにプレイアブル出展されていたのです。『ドラゴンボールオンライン』はNTL社開発の作品で現在既に韓国で展開されています。その雰囲気はドラゴンボールそのまま。派手なアクションの時も日本語の擬音が文字通り飛び交います。一方、『FFXIV』は、3D眼鏡を着用し、立体視をしながら楽しめるようになっていました。日本の2大コンテンツをフルに活用しようという盛大ネットワーク側の意向が感じられました。また、同社は、ソニーXperia PLAYも出展しており、自社が展開している『メープルストーリー』ならびに『伝奇世界』がプレイアブル出展されていました。
アークシステムワークス:
3年目を迎える『BLAZBLUE(ブレイブルー)』
決してブースとしては大きいわけではないものの、異色なオーラを放っていたのがアークシステムワークスの『BLAZBLUE(ブレイブルー)』ブース。BtoC展示場に出展した、唯一の日本企業ブースでした。アークシステムの出展は今年で3年目。しかも今年は満を期してアーケードゲーム『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II』を出展。多くの人たちがプレイに勤しんでいました。毎年、確実にグレードアップしているようです。「ゲームプレイも比較的シンプルなのでわかりやすいので多くの人たちに受け入れられたようです」とは同社営業担当の峯嶌将史氏。もうすでにアーケードゲームを中国国内で展開しているとのことなので、今後の更なる同社の展開に期待です。
一方で、注目のスマートフォン市場に果敢に取り組んでいるGREEとDeNAはチャイナビジネスカンファレンスにて講演をしていました。こちらの話はまた別の機会に……
2011年8月4日 11:47
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