昨日、東洋経済のサイトに載っていた、楽天の三木谷社長のインタビューを呼んで、これはすごい、と思った。
「三木谷浩史−英語が出来ない役員は2年後には首にします」−週刊東洋経済インタビュー
実は私も以前から、「ものづくり」の品質では勝てなくなってきた分野では、日本以外の市場でのプレゼンスをもっと確立するために、組織全体が英語を当然のように話し、日本人以外の視点で当たり前のように考えられるようにならなきゃだめだ、と思っていた。でも、本当にこれを実践する企業があるとは、と驚いた。
三木谷氏には、約2年前にボストンで直接お話しする機会があり、そのときも「この会社は日本以外の市場に本格的に展開しないとヤバイと思ってるんだな」と感じたが、この記事からはその本気度がひしひしと伝わってきた。
この10年、20年のうちに、日本企業は日本本社内でも英語が飛び交っているのが当然になるようになっていないと、「ガラパゴス化」を脱し、グローバルに勝ち残っていくのは難しいかもしれない、と私も思う。
理由は以下の4つだ。
1. 日本語が公用語のままでは、海外からの一流人材は集まらない。
海外進出して、その国でプレゼンスを高めようと思ったら、その国の一流人材を採用する必要がある。特にサービス業ではその傾向が高い。そんなとき、日本語が公用語の会社に、知名度も高く英語が公用語の米企業を差し置いて、優秀な若者が就職するだろうか?
例えば、中国で、楽天とAmazonが採用活動しているとする。もし楽天の本社で日本語だけが話され、「本社で何話してるかわからない」という不信感があったら、優秀な中国人の若者は、楽天では中国支社では偉くなれても、日本の本社まで行って偉くなれないかもしれないと思うだろう。でもAmazonなら、そのうち米本社に行って、もっと偉くなるチャンスもあるかもしれない。そう思ったら、中国の優秀で野心的な若者はAmazonに就職するんじゃないだろうか?
今後、日本市場だけでは食っていけない、日本以外の市場でプレゼンスを確立しないとならない分野ではこの発想は不可欠だ。楽天のようなサービス業だけでなく、製造業でも重要になるだろう。
今までは、日本の技術者が生んだものを世界に出荷していた製造業も、今後は少子化で技術者の数はずっと減る。企業が同じ開発の組織規模を持ち続けるには、当然日本人以外の有能な技術者を採用しないとならなくなるだろう。そのとき、例えば中国の優秀な技術者がトヨタとVWのどっちを選ぶか、ソニーとアップルのどっちを選ぶか、東芝とGEのどっちを選ぶか、という話になるわけである。
2. 日本より人材コストの安い新興国市場が拡大してるからこそ、英語化が必要
ちょっとまて、今までだってソニーとかトヨタとかホンダとか、別に本社英語化なんてしなくても海外でプレゼンスも確立してきたでしょ。何で今更、海外で採用する人材にあわせて、本社まで英語化しないとならないの?と思うかもしれない。
それは新興国の市場が大きく拡大していることとも関係する。
今までの「海外進出」は、日本からアメリカやヨーロッパなどの、日本より人件費が高い国に進出することだった。よって、日本から英語の割と話せる日本人を派遣し、高い駐在コストなどを支払っても、元が取れた。中国とかタイなどの人件費の安い国にも、高い駐在を送っていたけど、そんなの、他のどの先進国の企業もやってることだから、問題なかった。
ところが、今後は新興国の市場が、先進国の市場を上回るほどに拡大していく。そこには、英語の話せる日本人を送るより安く、優秀な人材を採用できるようになってるのだ。そして、他の先進国企業も、人を送らず、現地で優秀な人材を安く採用している。新興国市場が大きいから、ここでの競争力が、企業全体企業全体としての競争力に大きく影響する。だから、現地で優秀な人材を採用し、本社側ではその人たちを本社でも受け入れる体制を整えることが不可欠になっているのだ。
また新興国の支社のガバナンスを考えても、本社の経営陣が当然のように英語で話せることは重要になるだろう。
かつて日本企業が、米国に進出した際、本社経営陣が英語で十分ガバナンス出来ずに、組織が失敗したメーカーの例なんて山のようにあるだろう。
今後はそういう話が新興国で起こるようになるだろう。
新興国支社が力を生かせるよう、ある程度自由を与えつつも、手綱を緩めず上手にガバナンスするためには、三木谷さんのいう「英語の出来ない執行役員はクビ」というのは非常に納得がいく結論だと私は思う。
3. 最初から自然と世界を目指せるようになる
英語を公用語にすることで、日本人自身が、最初から自然と世界を目指した開発が出来るようになるというメリットがある。
英語を話す、というのは、単に会話をする言語が英語になるということではなく、情報源や視座がグローバルになることを意味するからだ。
例えば、英語を勉強するために、毎日CNNを聞いたり、Financial Timesを読んだりするようになる。
ネット上などで、日本人以外の人と話す機会も自然と増えるだろう。
そうしたら、世界の中で日本はどう見られているか、日本以外の色んな国の人達が、どんな情報に接して暮らしているのか、ということが自然と頭に入ってくるだろう。
そうすることで、日本のニュースしか読まず、日本人の特殊なニーズだけしか知らないので、それに閉じた製品・サービスを開発してしまう、ということは起こらなくなるだろう。
「ほんとに英語を公用語にしただけでそんな効果あるの?」と思うかもしれない。私はそうなると思う。
これは実際に英語で交渉したり仕事をする英語力を身につけた人にしかわからない感覚かもしれないが、こういう英語力っていうのは単に「英語」を勉強して身につくものではない。英語で流通しているあらゆるニュースを読んだり、考え方を身につけないと、「英語力」はつかないのだ。本当に国際的に仕事が出来る英語力を身につける過程で、自然と視座がグローバルにならざるを得ないのである。サービス開発も、営業も、全ての人がこの視座を身につけたら、ガラパゴス問題の多くは自然と解消するだろう、と私は思っている。
4. 外資系ではなく、日本企業だからこそ英語公用語化が必要。
Twitterで「楽天では日本人だけの会議でも英語でやってるようです」とつぶやいて下さった人がいるが、多くの人は「本当にここまでやる必要があるの?効率悪いじゃん」と思うかも知れない。
実際、日本に支社があるAmazon、Google、IBMなど外資系メーカー、外資系コンサルティングや外資系投資銀行、PEなどの日本支社でも、日本人だけの会議で英語で話すなんてことをやってる企業はほとんど見かけない。(もちろん一人でも日本語が話せない人がいれば、英語になる。)
理由は、日本人だけで英語で会議するなんて効率悪いからだ。それなのに何故、日本企業の楽天が「日本人だけの会議でも英語で話さないと」ならないのか?
これは日本企業だからこそだと思う。外資メーカーも外資コンサルも、その組織で偉くなろうと思ったら、英語で自分の役職の業務がこなせることがおいおい必要になる。会社の中心、っていうか、エライ人たちは英語だから、自然と英語が必要になるからだ。よって、別に日本人同士で英語でしゃべらなくても、皆言われなくてもやるのである。
しかし日本企業は本社が日本だから、別に英語で話さなくても、エラくなれるし、エラい人と会話できる。
英語を話さなければ、というインセンティブは特に生じないので、放置すれば、本社で日本語しか話さないひとは増えるだろう。
以上。
日本企業で、社内の公用語を英語にするなんて、ほんとにやるの?やりすぎじゃないの?と思う人は多いと思うけど、私はそうは思わない。
韓国企業や台湾企業が次々に社員をMBAに送り、アメリカ人を含む大量の「ガイジン」MBAを採用し、本社で英語がしゃべれるのが当たり前になってきてるのを、私はMITにいて目の前で見てるから、日本企業も10年のうちにはそうなる必要があるだろう、と普通に思っている。
(追記)
タイトルは若干ポジション取りましたが、正確には本当に全員が英語が話せる必要はなく、海外人材が違和感無く英語で仕事ができ、特に優秀な海外人材が他社に逃げない程度に、英語が「当たり前」になっている状況を作ることが大切と思います。
ただ、組織として例外ばかり許してたら示しがつかず、徹底されませんからある程度縛りは必要、ということ。
下っ端も英語が話せる必要あるのか?→ 別にいいけど、いつまでも下っ端で手足のままだよ、ということ。
なお、上記は今後も日本市場中心で生きていこうと思っている企業には、その限りではありませぬが。
はてなで「何で日本企業に限定するの?」と言ってる方へ。
→いや別に限定する必要ないけど、他に対象になりそうになる国ってありますかね?
自国市場が減り始め、人口も減り始め、自国市場だけをターゲットにしても企業の成長が見込めない国って・・・。
韓国?台湾?もう彼等はやり始めてると思うよ・・。「公用語」とまでは行かないけど。
本エントリーの続き記事→ 「通じる英語」でいいんですよ
歴史的にも無知すぎる。せめて帝大の英語教育ぐらい知っていた方がいいと思う。あと、高橋是清ぐらいの自伝ぐらいしっかり読んだ方がいいと思う。
結果への見通しが悪すぎる。言語改革した場合のデメリットぐらいしっかり調べてください。英語が企業の公用語になっても、その企業が強くなる根拠が乏しい。限られた情報を拡大して推論しているだけです。
一番バッターは石川さんでしたか。
今回はちょっとポジションを取ったので、色々反対意見は来るだろうなとは想定していますが。
英語を公用語にすることによるデメリットは色々あると思います。
考えるのは日本語でもいいんですが、社内でのブレストなどまで母語で無い言語でコミュニケーションを行うことで思考能力までが圧倒的に下がる、というのは大きなデメリットだと思います。
私自身が留学して最初の1年間はそれで苦しんでいたのですから、良く分かります。
調べることでもないように思います。
それでも「社内で英語が当たり前に話される状況にする」メリットは、上に書いたように海外展開が主力になる場合にあり、具体的には1)より優秀な海外人材の登用、2)海外支社のガバナンス・マネジメント、3)日本人社員のガラパゴス志向からの脱却といったところでしょう。
それがデメリットを上回るだけの効果がある、というのは現時点では私の仮説に過ぎません。
おっしゃるように、検証する必要はありますよ。これはブログだからしませんが。
また、海外の優秀な人材の登用については、日本企業の場合、給与面などでの問題もあるので、英語の問題だけでないと思います。
そういった他の問題はここでは省略して、ポジションを取っている、ということは書いておきます。
それでも、こういう面白い問題提起をして、皆さんに考えてもらうきっかけにはなるだろうな、と思って書きました。
参考になれば幸いです。
楽天や少し前の日産のような取り組みはまだ実験的段階であるにせよ、日本人と英語のつきあいも少しづつ変わってきていると思います。
英語化も大事ですが、例えばLilacさんは日本->USAですがその逆がありふれた状況になる位アカデミアや社会の魅力を充実させるのも大事だと思います。今でもアジア圏からの留学生がこちらで博士をとって母国で頑張るというケースは非常に多いですが。
とはいってもUSAでネィティブとのギャップが想像を絶する程度であることに愕然としている自分と格闘する日々ですが....
当方その手の多国籍企業に勤めているのですが内情は悲惨。早急に楽天にならうべきと思っています。
ところで一つ補足を。会議が英語だと効率が悪くなる云々、むしろ逆です。日本人は日本語でやっているとムダ話ばかりして怠けます。日本の長時間労働、実は内容が薄いのです。そしてそれを文化だの伝統だのと言ってごまかす傾向極めて多大。その意味でも効果が期待できるでしょう。
もちろんついて来られない人は切るべきなのです。そうしないと本当に生き残れません。
https://twitter.com/kkhak
ドイツにある会社で3カ月働いたことがあります。公用語は英語です。でもドイツ人同士ではドイツ語で話します。私のような外国人が入ると英語に切り替わります。会議も英語になります。ただし、「ややこしい会議になるからドイツ語でやる」と言われて会議に参加しなかったこともありました。
日本だと、そういう職場は少ないのではないでしょうか。楽天はそうするために、まずは取締役から始めるということなので、まっとうな判断だと思いますよ。
I can't understand what you are saying.
以前外資系コンサルティングファームに勤務しました身としては、Lilacさんの主張は真っ当すぎるぐらい当然だと思います。
なにも言語を改革するわけではない。ビジネスは英語で、というスタンダードを作るだけでしょう。日本語も英語もケースに合わせて使いこなせばいいだけ。海外にはそんな使い分けが普通な国、よくありますよね?
ホントはみんな昔から分かっていたはずだと思いますが、やはり負荷が高いせいか、なかなか腰が上がらなかった。現実に日産のような「公用語は英語」な企業が現れて、現実的な戦略として意識されるようになったのかしら。もしくは、三木谷さんはじめ、いよいよみなさん「尻に火が付いた」という事なんでしょうか。
人口減少に悩んでいるところに新幹線が通ってヤッターって考えてたら、逆に人口流出しちゃったみたいな。
それと、国内だけでやってりゃ成功してたのを、世界に出てったら失敗したって確率が高いような気もします。
したければどうぞ。英語なんて必要不可欠な状況に追い込まれたら、強制的に覚えなければいけないので、そんときにできれば十分。できるに越したことはないが、できなければできないで一向に構わない。英語なんてそんなもんでしょう。
というより、日本企業の問題は、英語に問題があるのではなく、雇用形態や労働環境などのシステムそのものに問題があるので、そちらを先に解決するべきである。たとえ英語が社内公用語になったとしても、あの劣悪な労働環境が改善されなければ、全く効果はない。
さらに、疑問なのは、文章全体から、「グローバル化」(実際は「American standard」なんだけど)を無批判に信じているような点である。
そもそも、「グローバル化」なんてものは本当に必要なのだろうか。「グローバル化」や「価格競争」という大儀の元に、どんどん自国の国民の生活が苦しくなっている日本の現状を鑑みれば、「グローバル化」を推進することにメリットはない。むしろデメリットだらけ。
さらに言えば、世界では「グローバル・スタンダード」や、「グローバル化」が声高に唱えられているが、そんなものは建前である。実際は自国中心の価値観の押し付け、もしくは保護主義である。例えば、アメリカの穀物メジャーは決して「グローバル化」しない。
この現実を踏まえた上で「グローバル化」を唱えているのか、非常に疑問である。
そういうの目指してるんでしょ。
別に彼らは自分たちの文化を無視してるんじゃなくて、
生き残るために学んで使う。
(Lilacさんはそういうつもりではない、ことは十分理解しています)、
1.英語表現を通じた論理的な思考の実現
これは、Lilacさんの一つ前のブログで、「説明的に」と書いていることに通じるものです。自分が何を言いたいのか、相手に何を理解して欲しいのか、会話の目的は何か、などなど。日本語の会話では曖昧(場合によっては、意図的に曖昧にして責任を逃れることもあり)なことを排除し、ビジネスの方向性やアウトプットを決める上で、効率的な会話(運営)の実現に役立ちます。
ビジネスの場面で、メールで何かを伝えるとき、日本語の文章では、主語がない表現や、訳のわからない文章の羅列だったりで、本心が伝わり難いくなるものが、英語の文章では、それを回避(減少)できる(きちんとした文章では主語や目的語を省力できない。相手に通じる表現にするためには5W1Hが求められる、など)ことが一例です。
2.相手の文化を知り、ビジネスの遂行に役立てる
100%の国内ビジネスで成り立っている会社であれば、この必要性は少ないと思いますが、今は、そのような会社はほとんどないでしょう。グローバルの距離が縮まり、外国といろいろな形でビジネスが絡み合っている今日では、”相手”を知ることは、必須です。言葉としての”英語”は単なるToolで、それだけでは、コミュニケーションできません。”文化”というと大げさですが、相手がどのような思考回路を持っているのか、社会的な背景や価値観などを理解することは、言葉以上に重要なことを思っています。その意味でも、経済的に余裕のある中国人や韓国人は、自分の子どもをアメリカに留学させている、と感じています。(それに較べ、最近の日本人は、英語のレベルはそこそこあるようですが、海外留学をする人数が減少しているとの記事を最近見かけました)
Lilacさんは、MITの留学を通じて、英語力だけではなく、欧米人の発想や考え方を理解されたと思います。そのような経験が、MBAは投資に値するか、のブログにも書いていたことですよね。
まったくその通りだと思います。でも私は日本の雇用形態や労働環境がいつまでも改善されないのは、労働市場がドメスティックに閉じているからだと考えます。それを改善するための「英語=社内公用語」でもある事をご考慮いただければ。
毒舌批評家さんの一つ前のコメントで、英語を使うことによって逆に労働力が海外流出、といった事に言及されていますが、当然です。英語によって海外企業で働く事への選択肢がある場合、誰が劣悪な条件の国内企業を選択しますか?という事です。
現在は、日本のほとんどの日本の経営者(役人も)がそんな危機感を持っていないから、日本の労働者がいいようにやられてる、という事ではないですか?
「グローバル化=英語化」とか、たかが言語で問題が解決すると思うなんて、まさに楽天的。
#顧客に対してのローカライズは重要だよ。もちろん。
それに優秀な人材や優秀な企業に言語の壁なんてないでしょう。すでに海外進出しているあまたの日本の企業とかね。
問題があったのは楽天だけなのでは?
日本語だけでノーベル賞だってとれるんですよ
株を売り買いするおいうことしか出てこなかったので、そこから刺激的な言葉を売る(けんかを売る)と読み替えたのですが、これでいいんでしょうか。
反対意見の方が多いかな、と思っていたのですが、そうでも無いですね。
(石川さんが最初に逆ポジションとってくれたからかもしれませんが)
「本末転倒」と思う方もいるし、「そんなの今更」と思う人もいるでしょうね。恐らくご自身のおかれてる環境によって、この話の捉え方は異なるのでしょう。
私自身、外資系に勤めていたり、留学している経験があるので、余りに全てを英語でやることで非効率になる経験もしています。
日本人だけの現象ですが、仕事ができることと、英語が話せることが両立しない人も沢山見てきました。
だから英語を採用や昇進の基準にすると、仕事が本当に出来る人を何人も落とすことになる。(もちろん両方出来る人もいますが)
それでも英語公用化するメリットが10年後には上回るんじゃないか、というのが趣旨です。長い目で見ましょうと。
ちなみに社内公用語=英語、とは日本語禁止、日本語狩りではありません。
日本人の開発メンバーどおしでブレストするときは日本語でやればいいんです。
でも途中で日本語が話せないインド人が参入してきても、Welcomeして英語で話すこと。
日本語でやると圧倒的に生産性があがる場合に、日本語だけになることがある、というのはこの場合でもあるでしょう。これは外資系企業で、ガイジンメンバーがいる場合でも良くあることです。日本人メンバーの発想が尽きてきたときに、ガイジンメンバーが自ら「ちょっと自分一回抜けるから、日本語で30分くらい話してみたら」なんて言い出すこともありますよ。
すでに沢山コメントを頂いてるので、一対一対応はやめますが、ご了承ください。
@Kalessinさん
確かにサイエンスの世界にいる人間にとっては、「公用語」なんていわなくても当たり前ですがな、という感じですよね。一方で、教授など割と年を召されてる人には、英語に対する拒絶反応があるってのもまあさもありなんというか(笑)推薦状は大変でしたね。
ものづくりの世界でどれだけ英語化をすすめることに効果が出るか、は分かりません。
ビジネス系人材の採用では、アメリカ人・中国人などの友人の反応を見ても、社内英語でMBAポジションを積極的に採用してる日産の方がトヨタより圧倒的に評価高く、優秀な友人が採用されていってますが、この結果が出るのは10年以上後でしょうね。技術者の採用となると、コミュニケーション能力よりも大切なモノがありますから、どこまで英語を重視すべきか、というのは実は私はまだ疑問符なのです。
@fisicoさん
確かに「会議」は英語の方が効率よく進む気がします。結局昨日の記事の話と同じで、考えてしゃべらないといけませんから、無駄がなくなりますね。
@みんさん
>なにも言語を改革するわけではない。ビジネスは英語で、というスタンダードを作るだけでしょう
おっしゃるとおりで、「英語=社内公用語」と言うと言論統制されたと感じる人が多いかもしれませんが、単に英語が当たり前に話されてる環境を作るってことだと思います。
逆に外資系にいると、
@毒舌批評家さん
私としては、グローバル化がアメリカ化なのかという話はここではどうでもよく、@みんさんが言ってるように「尻に火がついてるんじゃないの」という感じです。
海外市場重視しないと、日本市場だけじゃ成長に限界ありますよね?→そのとき日本語しかしゃべれないひとばかりじゃ、優秀な海外人材入ってこないですよね?という話です。
そこにアメリカ化Etcの論理は入ってこないと思います。
アメリカを唯一意識するとすれば、今これらの企業の最大のライバルがアメリカ企業だということでしょう。
楽天に対してAmazon、ソニーに対してApple、というように。
@taktak0088さん
私の言いたかったことを補足してくださって、大変有難うございます。
こういう風に意を汲んでくださる読者の方が現れはじめると、なんか嬉しいですね・・。
>母国語で高等な思考が出来るのはむしろ圧倒的なアドバンテージです
全くその通りだと思いますが、アカデミアでは無いので、コミュニケーションを通じて思考することも重要です。その際に相手が日本語が話せるとは限らないので、英語でやることになる、ということでしょう。
逆にそんな思考しか持てない企業に日本の優秀な学生が集まる訳がない。現に上場企業の中でも楽天の退職率は群を抜いて高い。それは楽天の中だけでしか通用しないような社員教育ばかりやっているからだ。
そんな事ばかり続けているから、いつも楽天は転職サイトの常連ブラック企業と言われるんだと気付いた方がいい。
まず、前段では「英語を勉強するためにCNNやFTを読むとグローバルな視座が身に付く」という主張だったのに、後段では「グローバルな視座を身に付けないと真の英語力がついたとは言えない」という主張に変わっています。
英語の勉強のために海外ニュースを読んでいる程度ではグローバルな視座が身に付くとは思えないので、前段の主張には同意できません。
グローバルな視座はまさにそれを得ようと努力するから得られるものであって、英語学習の過程で又はその結果として得られるような簡単なものではないでしょう。
また、グローバルな視座を身に付ければ脱ガラパゴスできるというのも論理の飛躍があります。
携帯電話のガラパゴス化を例に考えてみても、その原因をメーカーやキャリアの担当者たちがグローバルな情報源を持たないがために海外の状況に疎かったことに求めるのはかなり雑な議論ですよね。
ガラパゴス化というのはそんなに単純なものではないでしょう。少なくとも「自然と解消」するようなものではないと思います。
三木谷さんにお会いされたことあったんですねー、すごくうらやましいです。
英語化は僕も強く賛成です。最近、モノ作りの利益を他国に奪われている今、日本はこの先どんな道に進んでしまうのかと恐怖を感じることが多々あります。
コメントなさっている皆様のように高いレベルからのお話しができずにお恥ずかしい限りですが、以下体験談までに。
さて、言葉を選ばず言うならば、最低限の英語が使えないならば労働者ではない、それがシンガポールの現状です。
なぜなら、シンガポールの近隣諸国の人は、多言語化していて、3〜4ヶ国語話す人がたくさんいます。そういう意味で英語すら話せない人は、シンガポールで家政婦としても働けません。(この国の家政婦は、冷蔵庫の横にベッドをしいて寝ている家もあります。)
シンガポール人の英語は、難しい文法も単語も使わず、簡単な英語で会話を成立させます。ちょっと不思議なのは、時々中国語と英語を織り交ぜながら会話するところでしょうか。
また、僕がみた中国・韓国・台湾の学生の教育ですが、夏休み・冬休み等を利用して英語を勉強しにシンガポールに毎年きます。そして、ある程度のレベルになったら、大学のためにイギリスやアメリカにいくようです。
ただシンガポールの英語の質はそこまで高くないので、お金がある人は、シンガポール人でさえ初めから本場の英語圏に高校生ぐらいからいかせるみたいです。
ちなみに・・リスニングが苦手過ぎたSGに来た当初、リスニングの授業中、僕が回答した答えに仲のいい中学生の韓国人の男の子が爆笑。そして言われたのは、
"あんな時に、あんな冗談の答えを言えるなんでさすがだね!"
僕は真剣でした(涙)
日本人の皆様が僕のような体験をビジネスの世界でさえないようにして頂きたいものです。。。
コメント有難うございます。Harrykさんが気になってるところだけ・・
>「英語を勉強するためにCNNやFTを読むとグローバルな視座が身に付く」という主張だったのに、後段では「グローバルな視座を身に付けないと真の英語力がついたとは言えない」という主張に変わっています。
変わったのではなく、私はどちらも言っており、
・英語を勉強する過程でグローバルな視座が身についていく
・グローバルな視座を身につけないと、ビジネスで通じるような真の英語力にはならない
はどちらも真だと思っています。
>グローバルな視座を身に付ければ脱ガラパゴスできるというのも論理の飛躍があります
ガラパゴス化脱却については私も英語力だけとは思っていませんが(以前の記事を参照してください)、大きなきっかけになると思っています。
組織の問題というのは色々解決しないとならないことがありますが、何かがきっかけで色んな問題が好循環で解決されていくことも多いのです。
ただその最初のきっかけが本当に社内英語化なのか?という疑問を持つ人も多いでしょう。
私も同感です。
上にも書いたように、それがきっかけだというのは壮大な仮説で、私も検証したわけで無いからわからない、この記事をきっかけに色々経験談などが出てきたら面白いなというのが本心です。
@Takayoshiさん
お久しぶりです。まだシンガポールにいらっしゃるのですか?
>僕がみた中国・韓国・台湾の学生の教育ですが、夏休み・冬休み等を利用して英語を勉強しにシンガポールに毎年きます
これは驚きました。
アメリカに留学している中国・韓国・台湾の学生は不自由なく英語が話せる学生が多いのですが、みんな留学経験は無いのです。もしかしたら皆言わないけど、こうやって勉強してきているのかもしれませんね。
本当のモノ作りの現場、モノ作りを支えてきた場所たる二次請け三次請け四次請けの中小企業に、こんなやり方は必要ありません。
あなたの言っているモノ作りってのはどんなモノ作りですか?
仮に10年後に実行したところでむしろ生産性が下がって仕方ないでしょう。
社会の下っ端たる中小企業のことなど、あなたは考えていないかもしれませんがね。
日本では誰もが管理者や経営者を目指さなかったからこそ、モノ作りの現場はあったのです。
手足には手足のプライドと権利があります。
>あなたの言っている『日本企業』は外資系や多国籍企業、大企業だけでしょう
おっしゃるとおり、ここで書いているような企業は多国籍な大企業の日本企業を念頭に書いています。
それを「日本企業」という一言で、わざと他を捨象して表現しているのは、ブログにおける言葉のあやです
二次請け三次請け四次請けの中小企業が英語を社内公用語にする必要があるか、といわれるとそこまででなくても英語でモノを売れるくらいにはなっていく必要はあると私は思います。
モノが作れる企業こそ、日本企業だけをお客さんにするのではなく、各国企業を相手に商売すべき。
それが出来ない企業は、日本の大企業の下請けから逃れられず、彼等が潰れたら一緒に潰れていく、というのを免れないと思うので、普通のリスク管理です。
分野によるので一般化が難しいことを承知で言うと、あなたが想定しているようなものづくりの現場の中小の企業でも、技術が世界的に評価されるほど高いところは、世界中の企業と英語で取引してるところも現状で結構あると思いますよ。
雇用でも、日本語が話せる中国人や韓国人の技術者も意外と雇っていて、結構国際化しているところも多いと思いますしね。
すさまじいジャパニーズいんぐりっしゅの嵐で
まともな英語を話せる人は気が狂いそうな状況らしいです。
ただね、実はこの状況に耐えられないのは
英語ができない社員。
早晩、英語ができない社員はどんどん退社して行き、
結果、数年後には楽天は英語のできる社員ばかりになってると思いますよ。
そこまで考えた上での英語公用語化なのだと思います。
日本の固有文化を大事にするという事で言えば、
英語ができる人は実は古典や歴史に造詣が深い率が高いと思います。
また、うちの会社は完全に英語が公用語ですが、
日本人より日本語の文法や文化に詳しい外国人はゴロゴロ居ます。
少し話がそれましたが、何かのご参考んなれば。
でもその事と、英語を公用語にすることとは全く意味が違う。
日本人が英語が出来ないのは、英語を使う必要がないからで、必要がなければ、学ぶ必要もない。
どれだけの英語力をつけるかは、全く個人的な問題であり、教育や学校制度の問題ではありありません。学校教育で、必要もない日本人に無理矢理学ばせるなど、資源の浪費です。
>英語を必要とする企業で、英語が出来なければ仕事が出来ないのは当たり前で、首になっても良いでしょう。
>でもその事と、英語を公用語にすることとは全く意味が違う。
それは基本的なところで致命的に勘違いしていませんか?
英語を日本国の公用語にするという話ではありませんよ。ちゃんと記事のタイトルを見てください。
テーマが刺激的なので誤解されがちなのですよねきっと。
社内公用語を英語にすることそれ自身で問題が解決することはないが、社内公用語を英語にすると変化が起きる、海外(とりわけ新興国)に市場を求めるならそれが重要。
ということですよねきっと。
エントリ内では触れられていませんが、訴えている本質的な問題はもっと根深いものだということなのだと思いました。
現在の日本の名だたる大企業が昔ベンチャー企業だった時、海外に市場を求めて出て行ったのは、英語ができたからではありません。
ましてコスト的な問題でもないでしょう。
それこそビジネスのビの字も知らないレベルでしたので、コスト度外視で、外資コンサルに騙される時もありながら、四苦八苦しながら進出していった。
海外に市場を求めることが自分達の発展に寄与すると信じていたし、またそうしなければ自分達の未来の可能性は小さいと考えたからではないでしょうか。
ただ、それはたまたま当時の日本人の持つバリューネットワークが時代に適合しただけに過ぎないとは思います。
クリステンセン教授の話題も前に取り上げられておりましたが、イノベーションのジレンマの要因の一つは、下位市場の魅了のなさです。
サムスンなどが積極的に新興国に構成に出れるのは、彼らには「どこまでも売上げ・利益追求」という価値観があるからで、日本企業のそれとは合っていないのではないか。
どこまで求めるべきなのか、グローバル時代に「日本人」という設定が正しいかわかりませんが(むしろ意味があるのかもしれませんが)、日本人としての新しいバリューネットワークが構築できるか、そのために、どこから発火させていくのか、で「社内公用語=英語」と考えれば一つの手段として非常に納得できる話だと思います。
まぁ企業は民間ですから、英語公用が必要とあれば、とっととやるでしょう。
この一文、私のコメントに対してのものかな、と推測しています。
誤解されてますね(私の表現が足りなかったのかもしれません)
英語ができないと、首になるということは私は言っていません。
私が言いたかったのは、
英語が苦手な人間は英語環境での仕事が苦痛になり、自主的に退社していくだろう
ということです。
企業が何語を公用にするかは企業の判断です。それが気に入らなくて辞めるのは、社員の自由です。
まず首相になるような人は英語ぐらいは必須能力にするというような規定から始めたほうがいいのではと思います。>管首相
ナショナルアイデンティティの問題にもかかわってきそうだな・・・
・日本企業が危機的な状況にある(=尻に火がついている)という意見には激しく同意。
・国内市場だけでは成長できないから、安直に海外市場に目を向けようという発想には反対。理由は二つ。一つ目は、この発想は海外を経済的植民地として考えているから。新興国の経済発展を阻害する。
二つ目には、経済規模だけで見れば、国内市場は依然として魅力的な市場だからです。個人消費だけで、およそ300兆円です(にもかからず、市場が活性化しないのは、消費者に消費を楽しむ余裕がないから。つまり、デフレ不況で庶民に金がないから)
・日本企業の一番の問題は、劣悪な労働環境や、奇妙な雇用形態(not雇用者=労働者,but経営者>>労働者)にある。
・さらにその原因は、日本が「法治国家ではない」ことによる。
以上の問題を解決できない限りは、どんな小手先の解決を図ろうとしても、日本企業には未来がないと考えています。
その上で、回答したいと思います。
>lilacさん
>「尻に火がついてるんじゃないの」という感じです。
上に述べたとおり、この見解には同意です。
>海外市場重視しないと、日本市場だけじゃ成長に限界ありますよね?→そのとき日本語しかしゃべれないひとばかりじゃ、優秀な海外人材入ってこないですよね?
確かに日本語しかしゃべれない人ばかりでは、優秀な海外人材は入りにくいですが、あの劣悪な労働環境では、優秀な人材自体入りにくいです。改善すべきは、まずそこです。
問題の本質を言語の問題に摩り替えているように感じます。
>海外市場重視しないと、日本市場だけじゃ成長に限界ありますよね
そうでもないと思います。日本市場だけでは成長に限界があるというよりも、日本市場を全く活かせていないというのが現状でしょう。はっきり言って、日本市場の経済規模に比較したら、海外市場なんて微々たる規模です(勿論、今のところはという限定付き)。そんな恵まれた環境を活かせない日本企業が、海外市場で勝負できるか、利益を生み出せるかというと、甚だ疑問です。
なお、「グローバル化」を問題視したのは、エントリーの発想そのものに、アメリカ中心主義、もしくは英語中心主義的な発想を感じ取ったからです。「相手の文化を知ることことが必要」だと感じていたようであるにもかかわらず、このような発想を持っていては、ビジネスの妨げになります。
>みんさん
劣悪な労働環境を改善するための「英語=社内公用語」でもある
完全に本末転倒です。みんさんは「英語を社内公用語にする→労働市場が国内に閉じなくなる→雇用形態や劣悪な労働環境が改善される」という論理に基づいて話を進めていますが、この論理は、個々のつながりが理解できません。
英語を社内公用語にしたからといって、英語をネイティブに話せる外国人が入社するでしょうか。あの劣悪な労働環境やブラックボックスに入った雇用形態が依然として続いている日本企業に。
仮に外国人が入社したとしても、日本企業の抱えてる問題が改善される以前に、外国人が日本企業から去ると思います。僕は一応日本人ですが、日本企業には1ヶ月で見切りをつけました。
・労働市場が国内に閉じている理由→日本企業なんていうウンコ企業には、日本人くらいしか働こうと考えないから。外国人には魅力がない→理由は劣悪な労働環境、奇妙な雇用形態にある。
なお、英語が普及することによって生じる労働力の流出は、全く問題視していません。そもそも、本エントリーの主語は「日本企業」ですから。労働者個人は問題になっていないはずです。論点がずれています。
最後に、本エントリーの裏の趣旨について。
「英語を通じた論理的な思考の表現」や、「相手の文化を知り、ビジネスの遂行に役立てる」という考え方は尤もですが、そのための手段が英語である必然性は全くありません。
というか、日本語が文法にいい加減で、欧米の言語よりは論理的な発想が身につきにくいのは間違いないでしょうが、日本語で論理的な発想が出来ないのだとしたら、それはその人の頭が悪いだけです。頭の悪さを言語に責任転嫁するのはどうかと思います。
後者にいたっては、英語どうこうというより、単に相手を自分とは別の人間であると考えられる「想像力」があるかないかの問題でしょう。
日本人が英語を使いこなせるようになるのは、言語的性質から言って簡単ではありません。
文章の読み書きはまあできたとして、会話に関しては余程必要性に狩られて追い詰められないかぎり練習すればすんなり身につくようなものではありません。
こればっかりは日本語と英語の音韻が違いすぎることによるので打開策も特にありません。
それを踏まえて、楽天という企業がどれほど企業としての魅力を見せられるか。
優秀な日本人の人材をそこまでして呼び込むことが出来るのか。
これはむしろグローバル化こそが一つのネックになるのではないでしょうか。
グローバル化は優秀な人材にとっては選択肢の拡大でもあるでしょうから。
Licaさんの考えに賛同いたします。
こちらに来て驚いたのは、大学の半数近くをアジア人が占めていて、普通に英語を話している点。日本人がほとんどいない点(私の大学だけかもしれませんが)です。
これで日本にいる学生が、彼らと同じ程度に英語を読めて、書けて、話せるなら問題はないのですが、そうではありません。私の周りを見るに、自分も含め比較にならないくらいレベルが低いです。
しばしば、内容があれば語学なんてできなくてもよい、という話があります。正論だとはおもうのですが、問題は今はその中身を作るための情報が英語でやりとりされている点です。
少なくとも日本の学生は情報の発信はおろか、情報収集のスピードにおいてもアジア系の留学生より圧倒的に劣っていることは事実です。この調子だと、早晩「中身」すら作れなくなるのではないかと危惧しております。
日本語は文法が英語と全く違うため話すのが大変という話もありますが、同じ文法をもつ韓国人留学生が普通に話していることを考えると単に日本の大学生が怠けているだけとしかいえないでしょう。
ただ怠ける理由として、韓国では大企業に就職するのにTOEIC900点が必要とされるのに対し、日本では何も要求されない。そしてこれだけグローバル化したとはいえ、普通の日本の大学生が英語を必要とされる場面に遭うこともかなり稀。そのような環境では英語を勉強するモチベーションがあがるはずがない。
そういう意味で楽天のやろうとしてることは一つの打開策なんだろうな、と思います。
また、大学生の英語力を上げる一つの方法として、旧帝大や早慶とかの大学受験の英語をTOEFLのスコアで決めれば良いんじゃないかなと思います。TOEICと違ってspeakingとwritingがあるので総合力が試される点で私は非常に良いと思います。
あなたの主張に直接は関係ないですけど、
>>日本語は文法が英語と全く違うため話すのが大変という話もありますが<<
これはあまり正しくありません。
会話は文法よりも音韻によるところが大きいのであまり関係ないです。
実際、日本人は話せないくせに文法だけは完璧、なんて揶揄をされるくらいですし。
音韻について見れば韓国語と日本語は全然違っていて韓国語の方がかなり複雑なので英語を話すには有利なはずです。
>ただ怠ける理由として、韓国では大企業に就職するのにTOEIC900点が必要とされるのに対し、日本では何も要求されない。
それは要するに日本の大企業が怠けているだけということになりそうですね。実際私はそう思います。
>大学生の英語力を上げる一つの方法として、旧帝大や早慶とかの大学受験の英語をTOEFLのスコアで決めれば良いんじゃないかなと思います。
それは猛烈な反発を生み、実現は困難だと思います。なぜなら、当の大学で教えている教員たちが、そういう状況には耐えられないからです。
私の前発言で言っているのは、「英語を社内公用語にしたからといって、英語をネイティブに話せる外国人が入社する」ではないんです。逆です。
Lilacさんの主旨である、海外の優秀な人材-->英語化して受け皿の出来た日本企業、という流れは戦略として素晴らしいと思います。大いにその流れが広まって欲しい。
が、その流れが広まれば、当然逆のベクトルでも人の流れが可能になります。それが別の意味で日本企業の体質にに変化を起こす材料になりませんか?という話です。
今の「劣悪な労働環境やブラックボックスに入った雇用形態が依然として続いている日本企業」が成立しているのは、言葉の問題で日本企業しか選択肢がない労働者があるからと考えます。
だから英語を身に付け、選択肢が海外へも広がった労働者は、わざわざ劣悪な国内企業なんか選ばず、もっと魅力的な職場を国外企業に求める事ができる、というのが元発言の意図です。
毒舌批評家さんだって日本企業にさっさと見切りをつけたのでしょう?まさにそのことです。でも現在、誰もがそれを実行できる訳ではない。英語はその手段の一つになり得ます。
そのような労働市場が登場した結果、劣悪な国内企業は労働環境を改善するなり淘汰されるなりするのではないでしょうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100620-00000000-jct-bus_all
日本人大学生の就職難が深刻化する一方で、外国人採用を増やす企業が相次いでいる。国内市場で成長が見込めず、アジアや新興国で事業を強化するためだが、日本の大学生の前途はますます厳しい。
■楽天、パナソニック、ローソンなど大幅増
パナソニックの場合、10年度新卒採用1250人のうち海外で外国人を採用する「グローバル採用枠」は750人だった。11年度は外国人の割合を増やし、新卒採用1390人のうち、「グローバル採用枠」を1100人にする。残る290人についても、日本人だけを採るわけではないという。大坪文雄社長は『文藝春秋』10年7月号のなかでこうした方針を示し、「日本国内の新卒採用は290人に厳選し、なおかつ国籍を問わず海外から留学している人たちを積極的に採用します」と述べている。
「大学で勉強していない人は就職が難しくなると思いますよ。中国人や韓国人は最低2か国語を話せて、専門知識の勉強もしています。これまでのような会社に就職してから教えてもらうという考えでは、外国人と同じ土俵に立てません」
きっとすべて正しいのでしょう。
もう、ここまでくると個人の主観やら、立場によって「英語」の意味が違ってくるのでしょうから。
私の兄のように英語がさほどできなくても相当の報酬をもらい豊かな生活をするものもいれば、それこそ、逆ガラパゴスで海外MBAが宝の持ち腐れでヘッドハンティングにひっからない場合もある。これはあくまで個人レベルの話であるから、英語を必要でない環境に身を置けば、
英語の意味は薄いし、英語が必要な環境であれば、英語を勉強すればいいだけの話。
ただ、楽天が「英語社内公用語に」という方針をトップが決めたなら、英語を勉強するのは社員の当然の任務でなかろうか。
アサインされた仕事を遂行するのが社員の務め。そういうグローバル化を目指した企業に就職したのは自分の責任だろう。
どんなドメ企業に勤めている人でも転勤が決まれば、いちから英語やフランス語を必死で勉強しているサラリーマンを私は数々見てきている。彼らに共通しているのはあくまで言葉を手段として認識し、その先のゴールをクリアしたい、仕事を成就したいという泥臭い「情熱」をもっているように思う。あとは責任感の強さ。
話がだいぶそれましたが、グローバルマーケットで競争する企業であれば、英語必須は当然ではなかろうか。
スタンダードが「英語」なのだから。
いろんな主張は当然だと思うが、私がいやだなあと思うのは、私の知人のように、
英語ができないことをひがんで屁理屈を言うやつ。
いるよね。そういうやつ。
もっともらしい文化論をぶちあげるけど、要するに英語を怠けてる自分のための言い訳なのがミエミエで、本当に見苦しいよ。
そんな凝った言い訳を考えてる暇があったら英語やれよって言いたい。
>>そんな凝った言い訳を考えてる暇があったら英語やれよって言いたい。>>
そうそう。
どこにでも必ずいるんですね、そういう人間が。(笑)
じゃあ、その人間が「何ができるか」。
結局そういう人間に限って何もできないじゃないの、といいたい。
要はその人の資質なり才覚だと思います。
それを考えたら、英語の勉強はさほど困難では
ないと思うのですがね。
日本人が英語が出来ないというのは、要するに、英語を必要としてこなかったからに過ぎません。勿論、今まででも、英語圏で仕事をするスタッフは努力をして英語能力を獲得して仕事をしてきたし、実際、英語が出来なければ仕事が出来ないのですから、「今更、公用語にする」という意味もありません。
英語圏で仕事をするには当然英語は必要ですが、ロシア語圏では意味がありません。
楽天が社内で英語しか使ってはならないと規定したとしても、其れは、ま、趣味道楽みたいなもので、必要もない人間に英語を強要するなど意味のないことです。
地方の中企業でも、海外に人材を派遣してどんどん仕事をしているところは幾らでもあります。必要な英語力は、必要に応じて育てています。
大学生が英語をやらないというのなら、講義を英語でやって、レポートを英語で書かせればいいのです。其れも、「もし其れが必要と判断されるなら」です。
英語を『加える』と言うなら効果はあると思う。
社会学的には「第一母国語のレベル以上の外国語は身につかない」かと。言語の高度化が始まる中学生ぐらいで言語環境が一変し、これまでの言語の成長が止まるとどの言語も中途半端なレベルで止まり、その後の社会生活に多大な影響を与える例は結構ある。
母国語と外国語の関係は、木で言う幹と枝葉の関係に近い。高度な外国語を知るにも同じ高度な日本語が理解できていないと理解しようが無い。また、言語は「心情の表現」が基本なので、激しかろうと穏やかだろうと、感情との直結が外国語のレベルアップには必須。社内公用語で強制しても、日本の英語教育同様、機械的・形式的に終始すれば全くの無意味で、変な翻訳サイトみたいな英語になるだけ。
日本の英語教育、ひいては日本人の英語下手は、語学をあまりに学問・知識として閉じ込めすぎているのが原因だろうかと。
>英語を『加える』と言うなら効果はあると思う。
まさにその「英語を『加える』」というのが公用語化ということではありませんか?
たとえばフランス語はカナダの公用語のひとつですが、カナダでフランス語の使用が強制されているわけではありませんし、フランス語が殆どできずに英語だけで生活している人たちもたくさんいます。
>実際、英語が出来なければ仕事が出来ないのですから、「今更、公用語にする」という意味もありません。
それはむしろ逆ではありませんか?
実際に英語ができなければ仕事ができない状況だったら、英語を社内公用語化する意味はあると思いますよ。
たとえば、国連では英語やフランス語など6つの言語が公用語と定められています。それには意味がありませんか? 日本国の公用語を日本語と定めることに意味はありませんか?
あなたの公用語という語の使い方を見ると、tri-sgariさんと同じような基本的な誤解があるような気がしてなりませんが・・・
>英語圏で仕事をするには当然英語は必要ですが、ロシア語圏では意味がありません。
そんなことはありませんよ。
そのことは、逆の例を考えてみれば容易に想像がつくでしょう。
たとえば日本語のできないロシア人が日本に来て仕事をする場合、ロシア語だけで通すのは難しいかも知れませんが、英語ができれば相当に仕事の幅が広がります。英語と日本語の通訳ならロシア語と日本語の通訳よりも探すのが容易ですし、そもそも英語がある程度できる人間はどこにでもいますから。
公用語で強制したからといって、それだけで英語が上達するというわけではないでしょう。(当たり前ですが・・・)
英語の上達に必要なのは、英語の勉強であり練習であり訓練です。
そして、楽天の方針としては、英語ができない人(幹部?管理職?候補?)には楽天を去ってもらうというものだと思います。だから、翻訳サイトみたいな変な英語しかできずに英語が通じない人は楽天からいなくなるので、それでよろしいんじゃないでしょうか。
「ものつくり」中小企業の経営者です。
おっしゃる「意味」判ります。
余裕のある大手さんよりむしろ中小が英語対応出来ないと生き残れないと思っています。
ウチはバングラデシュに工場がありますがやはり
日本本社との意思の疎通は大きな課題です。
もちろん現地での公用語は英語です。
同時に子供が工業専門学校に通っていますが
学校全体の英語のレベルはかなり低いと聞きました。
「ものつくり」の海外化が避けられない今「社員教育」の一環としても「会議は英語」は導入できたら、と思う次第です。
>>英語公用論って、明治維新以降、オウムのように繰り返されている言質ですね。
まぁ企業は民間ですから、英語公用が必要とあれば、とっととやるでしょう。 >>
私もそう思います。懸念しているのは、むしろそのことなのです。
楽天上層部がどこまでの覚悟をもってできるか、ということです。
日本の企業が、そこまでドライな人事考察が本当にできるものか。なんて、ちょっとうがった見方をしています。
結果的にセンセーショナルな企業宣伝にすぎなかったなんて。
グローバルにビジネス展開する企業では、もう結論出てるし、動いている
自分は、メーカーですが、既に、英語できないと仕事できないし、就職も厳しくなっている
社長が求めるのは当然で、それに対応しない部下は、降格、特に役員なんかはクビになっても仕方ないんじゃないの?
弊社も、管理職は降格になるよ
ビジネス英語だと単純明快だし、会議の短時間化にもつながります(どうせ細かいことは説明できない)。
最初のうちは、なかなか使いこなせないと思いますが、世界を相手にする準備としては良いでしょう。
ただ、日本語(=日本的発想)を捨ててしまう、となるのであれば良くないと思う。
英語化に伴って、日本語の持つ良さ(日本文化的な曖昧さ、相手を思いやる心など)が商習慣からなくなっていくことに、少しの寂しさを感じます。取引の国際化、効率化・透明化に対応するためとはいえ、残念です。楽天さんには、日本文化(日本語)の保護・教育活動への投資・寄付を望みたいところです。
英語の世界が「正しい」世界ではないし、素晴らしい世界でもありません。単に商売の意思疎通の手段として、英語を使いこなすのは、ビジネスマンとして当然のことだと思います。
今や欧米だけでなく、中国人・インド人・他のアジア諸国の英語や習慣も学ぶ必要があるので大変ですが。。。
@advanced_futureさん
コメント有難うございます。
これは反論ではないのですが、私の興味とも合致していたので気になったのでの回答です。
社内で英語公用語のメリットは上記に挙げたとおり、1)海外の人材が活用できる、2)海外支部のマネジメント・ガバナンスがしやすい、3)日本人社員が海外の情報が入りやすく、グローバルな視座を持ちやすくなる、の3点だと思っているので、イノベーションのジレンマとは分けて考えたいと思っています。
またおっしゃってるように韓国企業がかつての日本企業のように、下位市場から上位市場に打って出られるが日本企業は既に上位市場にいるためイノベーションのジレンマに陥っている、という側面はあるでしょうが、韓国がそれに陥らないのは自身の市場が小さく、最初からグローバルを狙わないとスケールメリット(Economy of scale)が取れないというのもあります。
同様に「最初から世界を」狙っている国としてスウェーデンやフィンランドのような北欧の国々もそうです。
>それこそビジネスのビの字も知らないレベルでしたので、コスト度外視で、外資コンサルに騙される時もありながら
なんですかこれはw
騙しませんよ・・。
@毒舌批評家さん
>国内市場だけでは成長できないから、安直に海外市場に目を向けようという発想には反対。理由は二つ。一つ目は、この発想は海外を経済的植民地として考えているから。新興国の経済発展を阻害する。
二つ目には、経済規模だけで見れば、国内市場は依然として魅力的な市場だからです。
これって全然理由になっていませんよね?
まず一つ目の経済発展を阻害する、っていうのは本当でしょうか?(そもそも理由になってない、というのはさておき)
経済発展を阻害するのに、企業の利益だけを求めて進出するのは良くない、という考え方は分かりますが、中国や台湾やタイに進出している企業が経済発展を阻害しているでしょうか?実際には発達させていると思いますし、先方もそれを理解して工場やR&Dを誘致しているのではないですか?アフリカの発展途上国のどんな貧しい村でも、一台携帯電話があって通信できる、という状況になってるのは、経済発展を阻害してるでしょうか?
二つ目は、国内市場がまだ魅力的な産業なら別に国内にとどまっていれば良いのです。海外に出る必要ありませんね。魅力的じゃなく、海外に出ないと今までの売上げ規模を保持できないほどだから、海外に出ないとならないんです。この理由は自己矛盾していると思います。
>「グローバル化」を問題視したのは、エントリーの発想そのものに、アメリカ中心主義、もしくは英語中心主義的な発想を感じ取ったからです
そんなことは微塵も思っていません。しかし英語が世界の共通語であるのはファクトです。「中国語が重要になる」「スペイン語が重要になる」というのは20年以上前から言われてませんが、結局経済発展した中国や中南米が勝手に英語を話してくれるので、結局英語が重要になってるんですよ。
ちと出かけないとならないので、ここまでにしておきます。・・
英語も出来た方がいいくらいのレベルで賛成。公用語には大反対かな。
英語なんて道具。だから、ネイティブみたいに話せなくたっていいんだってば。ドイツ人が話す英語だって拙い人がいるし、イタリア人がイタリア語混じりで話す英語だってあるんだよ。日本人は卑下しすぎだよ。本当に。日本と、日本語に誇りを持てない奴らが、世界の生き残りを語ってもね、生き残れないと思うよ。
何かね、じゃあ、英語が必要必要って言ってる人は、どんだけ出来るんだって話しだよね。何か、この手の話に賛同できないのは、言い過ぎだと思うけど(笑)単に、生き残れないと脅かして、英語が出来ることを自慢したい会社に仕立て上げようって感じにしか見えないのが、嫌なの。
語学留学程度の人にこういう意見が多いけど、このブログの方みたいに、すごく出来る方々の中にも最近は徐々に増えてらっしゃるようですね。
自分は、帰国子女でまぁ、ここの方みたいにバリバリできないけど英語に加えてドイツ語が一応出来るけど、語学は手段だといつも思う。一応、英語とドイツ語の切り替えも臨機応変にできるけど。
確かに、英語のマニュアルすら読めない人が大勢いるし、それはそれでいいんだけど、努力をして読もうともせず、他人に押し付ける人が多いのも事実だ。帰国子女だから、英語ができて当然とか言われるのもかなり心外。英語で数学とか、理科とか、相当苦労してきたし。
日本語に訳すのが不得手だから、英語のみだったらそりゃ楽だろうなとは思うけど。
だけど、何も、公用語を母国語以外のにしようとする考えはナンセンスだと自分は思うよ。
かえって、外国に馬鹿にされると思う。首相はコロコロ変えるわ、今度は母国語も変えるみたいだよ馬鹿だよねって。ん?社内の公用語の話か?あ、それはもっと馬鹿だって言われたらどうするの?また、日本語に変えるわけ?
冗談はさておき、英語もやると言うことは賛成だけど、そこには日本語が必ずあることが必須条件。外国人にも日本語能力を求める。それでもね、世界で生き残ろうと思えば生き残れるよ。残れなかったらそこまでってこと。それが嫌なら、公用語推奨の人は押し付けるのではなく、自分が海外の会社に行けばいいのでは?
そもそも、グローバルになる必要ってあるの?なぜグローバルになる必要が?世界で生き残れないのは何で?じゃあ、今まで何で生き残れてきたの?悲観的すぎやしないかね。
まぁ、自殺者を6万人に増やしたいって言うんだったらやればいいと思う。そもそも、必要なのは英語よりもっと大事なこと。雇用の流動化を始め、新卒採用主義をやめたり、業務形態だったり、仕事の仕方の部分をグローバルにしなきゃ生き残れないとは思う。英語以前の問題が多すぎるんだよね。公用語を英語にしたって既に生き残れないかもよ?は?って感じ。
英語ができたって仕事が無い状態になるかもしれないってことを、英語がバリバリ、俺だけは大丈夫とか思ってる人が英語公用語論をとなえてらっしゃるのかしらね。
鈴木孝夫さんの本とか新渡戸稲造の武士道等を一度読んでみて下さいな。古い本とか、じじい乙くだらんとか言わずに、語学以外の何が必要か見えてくるし、何が足りないか再認識出来るかと。
@Itimonさん
実際に海外で他国の人との競争に直面しているひとは同じように思うのかもしれませn。あるいは、実際に日本の企業で、海外学生の採用を担当されて競争に直面してる人、本当の意味で国際競争に晒されてる人にしかなかなか通じないのかもしれない、と思います。
私が想定した反論は「何でそこまでしないとならないのか、変えるのはたいへんなことだよ。一企業の責任を持つ三木谷さんが言うのは、別に楽天が勝手にやれば良いから勝手だが、何もやってないお前が無責任なこと言うな」というものでしたが、それに比べると、ここにきているどのコメントも建設的なので良かったと思っています。
そんな他人の目を気にして、それで方針を決めるのですか? それもみっともないですね。自分達が必要だと判断したことは自分達で実行すればよいというだけの話です。
なお、多国籍企業の多くでは既に英語が公用語化しています。
>そもそも、グローバルになる必要ってあるの?なぜグローバルになる必要が?世界で生き残れないのは何で?じゃあ、今まで何で生き残れてきたの?
そのような問いは、単に御自分の無知をさらすことにしかなっておらず、何の説得力もありませんよ。
>そのような問いは、単に御自分の無知をさらすことにしかなっておらず、何の説得力もありませんよ。
日本にいるだけでは把握しにくい環境や時代の変化に応じて、過去の成功神話に依拠するのではなく、より意識的・機動的・能動的・戦略的に企業活動を行っていくためにどういう打ち手があるのか、その一つに「英語を社内公用語化する」というのがあるという話なんだと思います。
英語が出来なくても、中国語さえ出来れば、中国及び近隣市場でのビジネスは可能です。日本語を意思決定の土台にしても情報の共有や意思疎通が担保されているのであれば、日英が出来る人材を国内外から集めて経営をするというモデルは成り立ちますが。
日本市場自体の(相対的・絶対的)魅力の低下、グローバルなブランドイメージ構築・製品開発の必要性等々、既存のモデルが前提としていた条件が変化しつつある中、旧態然とした意思決定モデルが足を引っ張ってることが問題なんだ、というところなんでしょうねぇ。
While globalization is definitely an issue for many Japanese companies, I don't agree with most of the talking points in the entry. Here is why.
1. 日本語が公用語のままでは、海外からの一流人材は集まらない。
People don't choose to work for one company over another depending on the languages spoken at the headquarters. For instance, people in Japan definitely weren't choosing Rakuten over Amazon when they applied for a job just because Rakuten's headquarters was using Japanese. It is the pay, benefit, job security, responsibilities, corporate culture and whether or not the job itself is an important step in one's career that people consider before sending in their resumes, not the language used in the oversea headquarters which they may not even have a chance to visit.
2. 日本より人材コストの安い新興国市場が拡大してるからこそ、英語化が必要
This is true. In today's globalized economy, it is increasingly important for people in upper management in large corporations to be able to communicate in English. However, there is little benefit from stipulating meetings held by the rank-and-files be carried out in English, especially when not many, if any, participants are proficient in English.
What do you get from holding a regional sales meeting in English when all the participants are average Japanese Salary-men whose clients and business partners speak nothing but Japanese, aside from maybe providing a chance for them to practice English? If you want them to be better at English, it is much more efficient to have them do the meetings in Japanese which would probably finish 10 times faster, and provide them with some formal English trainings in the time you saved.
3. 最初から自然と世界を目指せるようになる
I agree to some extent, but I'll use my 2nd "however" here. Yes, it's all good everybody speaks English. And yes, It is always better to have more diverse information sources. The question is, how long does it take for Japanese people to get to the point where their English skills are advanced enough to obtain any useful information with them? It would probably take 2000 to 3000 hours of trainings for an average Japanese person to be able to effectively comprehend materials like The Financial Times and CNN. The first 1000 hours requires a good education as well. Making Japanese average Joes, or average Hanakos and Taros, speak English each other in meetings for 2 years just does not cut it. It lacks both quality and quantity in terms of trainings it requires to be able to work productively using English.
Ms. Lilac and Mr. Mikitani seem to be ignoring the fact it took their brains, the world's best brains, thousands of hours of the world's best education to be at the level they are now. I've stumbled across this tweet, or it could have been a blog entry, on this matter saying "Sometimes these elite type underestimate how dumb we normal people are". I don't agree that average people are dumb, but I do agree that they are underestimating the amount of time and other resources it takes for them to acquire competent English skills.
4.外資系ではなく、日本企業だからこそ英語公用語化が必要。
From my experience, executives in high profile foreign companies in Japan, especially most of these who haven't had an education in English are definitely not up to the challenge of doing everything about work in English, although they can survive occasional English meetings just fine. Now Mr Mikitani is forcing low level employees in a Japanese company to do what some of these VPs in foreign companies can't even do, and expecting them to thrive. I don't think it is an effective strategy, if it works at all.
These companies that use English internally on a daily basis do so because, like Ms. Lilac said, they hired many English speaking people and sent their employees abroad to have an education in English. Speaking English is the "result" of hiring English speakers and making, and investing on, employees to be able to speak English, not the other way around. It makes sense if Mr. Mikitani actively hires competent English speakers regardless of the nationality and maybe form a group that spontaneously use English and give it some serious control over the operations to get his company more globalized. But I can't imagine how forcing his current employees to speak English each other will make them proficient and attract talented English speakers.
Mt Mikitani may have a more well thought out master plan though. He may be trying to reduce the number of boring and time consuming 会議s that are typical to many Japanese companies by making it hard to talk to each other with an added bonus of awareness on English and globalization. But on the face value, it does not seem to be a great stratagy.
特にこれからの日本は、アメリカよりも中国との経済的結び付きが強くなると予測されているわけですし、楽天の三木谷社長も中国語の勉強を始めていらっしゃるそうです。
今後は、アメリカ内の企業も中国語が必須になり、公用語ではないにしろ中国語がしゃべれなければ就職できない時代になるかもしれませんね。
もしかすると優秀なLilacさんの事、スペイン語と中国語ぐらいはすでにマスターしていらっしゃるかもしれませんが。
日本企業の問題は、どの言葉がしゃべれるか以前に、本業をしっかり言語化し説明できない事にあるのではないでしょうか?これは日本語の問題じゃなくて、会議するにも印象だけで話し、肩書きの上下で正誤がきまる企業体質にあると思われ、数字や論理で話しができる人材を育てていない事にあるんじゃないかと愚考するのですがいかがでしょうか?
育てるのが日本企業じゃないの?育てるのを拒否してるの?
グローバルな展開でローカルな人間を雇うとしても公用語を日本語にして日本語教育するって選択肢もあるんじゃないの?大手メーカだとけっこうこういったケースもあるよ。日本語覚えて働きたいって外国人もたくさんくるよ。
他のアジアの地域で英語必須なのは欧米メーカの下請けとかになるからで、元請けだったり対等な関係だったりすれば、担当者は必須だけど公用語は日本語で十分。
日本の会社が今まで日本語メインなのはそれだけ日本が強い証。英語が使えることはプラスになると思うが、ここまでふみこんだ楽天の決断は人材育成と会社の魅力に対しての敗北宣言にしか思えない。
この程度の記事の(少なくとも見た目上の)真偽や内容が読めない人間が英語云々とかたってほしく無いな。
以上、TOEIC対策ナシで600点台のへぼ英語使いの戯言でした。
読みましたよ。素晴らしい英語でした。
彼の経歴も合わせて考えると、日本人がこの世界で日本人ならでの良さを発揮するためには、また、日本文化を世界に広めるためには、いかに英語力が重要化ということを痛感させられる本でした。歴史に残る名著と言えると思います。
>外国人にも日本語能力を求める。それでもね、世界で生き残ろうと思えば生き残れるよ。残れなかったらそこまでってこと。
企業が生き残りをそんなに簡単にあきらめてしまうことをお望みですか? 日本の大企業の経営陣の多くがそのような考えでいたら、あなたのお望みのように「残れなかったらそこまでってこと」という結果になるでしょうね。
>それが嫌なら、公用語推奨の人は押し付けるのではなく、自分が海外の会社に行けばいいのでは?
英語ができる有能な日本人がどんどん海外の会社に流出することをお望みですか? あなたはよっぽど日本の繁栄を望まれないようですね。ま、現実にそうなる可能性も決して小さくはないようですので、お望みのとおりの展開が遠からず見られるようになるかも知れません。
日本語は第1外国語です。
母国語は・・・
C言語(C++含む)です。
えぇ、日本語むずかシィw
人材コストの安い市場で勝負するのに日本人はそれほど必要でしょうか
現地の優秀な人材で勝負した方が良い結果が出ると思いますよ
重要なのは日本から新しい産業を興すことではないでしょうか
しかしその為に工場を海外に置き人材も海外から、挙句求めるスキルが誰でも話せる英語では本末転倒です。
根底の問題を解決するなら国内に雇用を産まないと意味がありません
ならば必要なのは言語より規制緩和や雇用問題等の改善でしょう
治安の良さや市場の大きさ等幾らでも日本の売りはありますよ
環境さえ整えば日本語スキルは海外の優秀な人材にとって英語より重要に成り得ると思います。
どんなコメントでしょうか?
記事に無関係の同じ書き込みが複数の記事に渡って続いていたので、消去しました。
@Lithさん
1. This is not about recruiting Japanese people.
I understand your points in 2 and 3.
途中で何人かの方が他のコメントに指摘してくださってますが、そもそも「社内英語公用語」ということについて誤解があるようなので、短いエントリで訂正しておきます。
I was just bringing up an example about 1. If your conjecture was correct, people in Japan would avoid Amazon, or any foreign company for that matter, for the fear of not being able to be promoted in the headquarters. But that was not happening. What people do care instead is the sole nature of that particular position they're applying for. A vague hope for getting promoted at the oversea headquarters have little weight when people hunt for a job unless it is well substantiated.
Would you choose an American company over a German company if former offered you better pay, better work environment, and more atractive job responsibilities?
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http%3A%2F%2Fmainichi.jp%2Fselect%2Fbiz%2Fnews%2F20100513mog00m300020000c.html&hl=ja
「一般業務の会議も英語に」
http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/30gendainet000114490/
「役員会や経営会議は、会話もすべて英語。ウチの日本法人は、外国人の役員がひとりもいないのに」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20100518a3.html
"All formal meetings at department and section levels will gradually be switched to English"
"Even if meeting participants are all Japanese, they will still have to speak English,"
This does indeed seem to be a case of 日本語禁止, unless their PR is having an internal communication issue.
1. It really depends on the position I apply for and on the current level of the barrier between the headquarter and its subsidiaries. It also depends on the corporate size.
If I am applying for a post-MBA position or more senior in the company like Rakuten, the possibility of promoting in the headquarter is important.
Also, if the German company in your example has only German speaking management team, provides most of important information from headquarter only in German and just neglect a significant barrier between its Japanese subsidiary and German headquarter, I won't decide to join this company.
I'm afraid but most Japanese companies are like this.
3. I'll answer your previous point.
I am not saying all the employees should get information from CNN/FT.
If majority of people in fairly senior position (including middle management) are able to get information from those various news sources, it should be enough to achieve the goal.
Here the goal is to make employees become more aware of what the global needs are and aim to expand the market to worldwide from the beginning.
I read the news that you posted and even I felt Mikitani-san's attempt is too extreme.
However, changing a corporate culture and value is hard. It is sometimes important to go extreme for changing the corporate customs and culture drastically.
Maybe Mikitani-san will adjust his policy softer later, still I believe that making English the corporate official language to the extent I described in the latest blog posting is important for the Japanese companies aiming to globalize their operations and avoid "Galapagos" situation.
Thank YOU for giving us the insight from very unique position you are in. I don't usually get to talk to Japanese people who went to top MBA schools like Slone so this is very intriguing. Congratulation for your graduation by the way.
Now, back to the topic.
"It really depends on the position""If I am applying for a post-MBA position or more senior in the company like Rakuten, the possibility of promoting in the headquarter is important."
Would you apply for Rakuten in the states and hope you will be promoted in Japan? Of course not. If you want a position in Japan, you will apply for it in Japan.
If you were Chinese, and compared Rakuten and Amazon in China as possible job opportunities, the languages used at the foreign headquarters would be the least of the concerns. It would be, however, VERY important what languages were used in those particular branches though. And that leads to the next point.
"German company in your example has only German speaking management team, provides most of important information from headquarter only in German and just neglect a significant barrier between its Japanese subsidiary and German headquarter, I won't decide to join this company."
Now I don't exactly call that situation "better work environment" but OK, let's talk about it along this line. This is totally up to the relations between German headquarters and the upper management in Japan office. And having low level engineers speak Japanese in GERMANY would not have any effect on the relations between them at all. Does it?
"I am not saying all the employees should get information from CNN/FT.
If majority of people in fairly senior position (including middle management) are able to get information from those various news sources, it should be enough to achieve the goal."
Exactly. And do you really think making all employees to have all meetings in English will achieve that goal?
Thank you. It is indeed extreme and ineffectual. I agree that situations in Japanese companies need to change. And what is needed for that are a bunch of people like you, and chinese, indonesian, etc. versions of you, in their company. If you were consulting Rakuten, would you suggest the measures Mikitaniさん is taking now? Or would you go for something like this?
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/mook/eigo/nissan.html
>And do you really think making all employees to have all meetings in English will achieve that goal?
Did I say all employees have to speak English in every situation?
No I didn't.Please read my latest blog entry as well. Important point is to achieve the goal.
If those low level engineers are not interested in promoting to higher positions, they don't have to be able to speak English at all.
Also if majority of the people really don't have to read and speak in English, I think making BOTH Japanese and English the official language will work for the goal. I really don't understand why you want to avoid making English the official language.
"I really don't understand why you want to avoid making English the official language." I'm not against making English AN official language, but I'm against making English THE official language.
"Did I say all employees have to speak English in every situation?" You did not, but Rakuten's PR is saying all employees have to speak English in all meetings, and that is what I have been saying all along. Don't you agree that is a bit different story?
I'll check out your new entry. Thanks.
私は米国の博士課程にいますが、日本から以外の留学生の多くは換留学や語学留学の経験なしでいきなりこっちにきてもある程度話せるし、聞けます。
しかし、多くの日本人は最初海外に出ると話せないし、相手が何をいってるのが全然理解できないことが多いです。
私も学部の際に1年間の交換留学をしなければ最初からこちらの博士課程に入るのは無理だったと思います。
日本以外の人たちはある程度話せるし、聞ける。
でも日本人にとってはそれが難しい。
それはつまるところ日本の英語教育に何か致命的な問題があるのではないかと思うのですが、どうでしょう。
企業に勤める日本人が英語を話せるようになるには、根本的には英語教育をもっと向上させなけれならないと個人的には昔からずっと考えています。
日本の英語教育には大いに問題があります。
英語を教える側の人間にすら英語が使える人が少ないのですから。
英語を使えない人間が教えて英語が使える人間が育たないとしても全く不思議ではありません。
では、なぜそうなのか。
本格的に議論すると長くなりますので、私なりに一点だけを指摘させていただきたいと思います。
それは、英語の教員の養成方法に問題があって、英語を使える教員(大学の教員も含めて)が非常に少ないということが最大の問題なのだと思います。
では、なぜ英語を使える教師が少ないのかと言えば、彼らを教育する側の教師、つまり「教師の教師」にすら英語を使える人間が少ないことが問題の核心なのだと思います。要するに
大学の教員が英語ができないということです。
では、なぜそうなっているのか?
ズバリ、既得権にしがみついている人達が多いからだと思います。
必要なのは大学の改革と大学教師のリストラです。
>lilicさん
>これって全然理由になっていませんよね?
まず一つ目の経済発展を阻害する、っていうのは本当でしょうか?
敢えて「植民地化」という言葉を使った意図が全く伝わっていないので補足します。なぜ東南アジアや南米にモノカルチャー経済が継続した理由を勿論知っていますよね。それは、先進国が後進国に原料供給地としての役割、商品消費地としての役割を維持することを望んだからです。そして、アフリカ大陸が貧困大陸になっているのも、同様でしょう。
このような歴史がありながら、経済発展を阻害していないというのは、余りにも傲慢な態度です。
このような歴史軽視の姿勢を感じるからこそ、頻繁に「グローバル化を信奉していませんか」とか「英語至上主義ではありませんか」と批判しているわけです。
>中国や台湾やタイに進出している企業が経済発展を阻害しているでしょうか?実際には発達させていると思いますし、先方もそれを理解して工場やR&Dを誘致しているのではないですか?アフリカの発展途上国のどんな貧しい村でも、一台携帯電話があって通信できる、という状況になってるのは、経済発展を阻害してるでしょうか?
後進国に確かにメリットはありますが、「経済発展を阻害していない」と本気で言っているのでしょうか。後進国が自力で工業化する機会を剥奪しておきながら、経済発展を阻害していないと言うのは、ただの先進国側の傲慢です。“盗人猛々しい”の典型です。
海外進出する意味を、良い側面だけではなく、悪い側面も考慮に入れて、考えてもらいたいです。
>二つ目は、国内市場がまだ魅力的な産業なら別に国内にとどまっていれば良いのです。海外に出る必要ありませんね。魅力的じゃなく、海外に出ないと今までの売上げ規模を保持できないほどだから、海外に出ないとならないんです。この理由は自己矛盾していると思います。
矛盾はしていません。僕の書いた文章が正確に理解されていないだけです。あくまでも、日本企業は日本の市場を生かせていない、要は、「日本企業は売れる魅力的な商品を作っていない」。にもかかわらず、安直に海外市場に目を向けるのは反対だと言っているだけです。
>魅力的じゃなく、海外に出ないと今までの売上げ規模を保持できないほどだから、海外に出ないとならないんです
国内ではダメだ、だから海外に行こうという発想そのものを批判しています。日本企業の問題は、売れないようなゴミ商品を大量生産している現状です。海外に出ないとやっていけないのではなく、海外に出ようが出まいがこのままではいずれ衰退するでしょう。海外進出なんて所詮短い寿命の先延ばしです。これを問題だと言っているのです。
つまり、日本企業が成長できない理由は、日本企業の商品に魅力がないからです。市場どうこうの問題だと考えていません。
>結局経済発展した中国や中南米が勝手に英語を話してくれるので、結局英語が重要になってるんですよ。
歴史認識が甘すぎるというか、酷すぎます。「勝手に英語を話してくれる」なんて本気で発言しているのでしょうか。正直中国や中南米の人を馬鹿にしているとしか思えない発言です。アメリカが経済的な覇権を握り、話さざるを得ない環境に追いやったというのが正確な表現でしょう。
とりわけ、中南米は戦後アメリカの勝手な都合で、荒らされたい放題だったのですから、lilicさんの使った表現は余りに相手に対して失礼です。
>みんさんへ
>だから英語を身に付け、選択肢が海外へも広がった労働者は、わざわざ劣悪な国内企業なんか選ばず、もっと魅力的な職場を国外企業に求める事ができる、というのが元発言の意図です。
僕は文章に書いてあることしか理解できないので、その意図は分かりませんでした。社内公用語にすることの目的からは、ずれていると思いますが、理屈としては理解しました。
しかし、それでは、結局お上の提言に従って行動したから、よりよい権利の与えられる環境を手にしただけになります。日本人自身は自分から何もしていません。そのような受身の姿勢では、いずれまた同じような環境が出来るでしょう。
そもそも、日本人は村(八分)意識は強いくせに、権利意識や自ら環境を変えようと言う意識が薄すぎます。現状の劣悪な環境は、正直日本人の自業自得だと考えています。
元の記事のテーマが日本企業における英語の社内公用語化の話であったのに、あなたは経済のグローバル化の是非や不公正な経済関係のことに話題を変えてしまおうとしてらっしゃるようです。それはいくらなんでもやりすぎです。
ブログ主の立場に同意できないのは構いませんが、完全に話題をすりかえてしまうのはやりすぎだと思います。別のテーマについて突っ込んだ議論を希望されるなら、御自分のブログを活用されてはいかがですか?
それから、あなたは経済の基本的なこともあまり理解せずに勝手な印象だけで論評してらっしゃるように思います。詳しくは論じませんが、途上国・新興国の経済発展の阻害の話や、「日本企業が成長できない理由は、日本企業の商品に魅力がないからで、市場どうこうの問題だと考えていません」という発言などを見れば、あなた御自身の知識の乏しさと無理解を疑わずにはおれません。
矢野健太さん
流石にそれだけにすべての原因を求めるのは浅はかです。といっても、あなた方のおっしゃることも一因ではあるでしょうが。
話せる、聞けることのみに注目して英語能力を判定するならば、日本人は相対的に世界の大多数に対して劣っています。
日本語は世界的に見ても非常に発音が単純な部類の言語です。
それに対して、英語はむしろ発音が非常に複雑な言語なのです。
細かい音の違いを聞き分けたり、話し分けたりできるかは、ごく幼い、脳が発達する時期にほとんど決まってしまうために、日本語を母語とする日本人は、なにも英語に限らず、ほとんどの言語に関して会話には苦労します。
また、海外の多くの国ではまともに教育を受けるには英語が不可欠であったり、その国において英語が日本語でいう共通語の働きをになっている場合も少なくありません。
先進国についてはほとんどがヨーロッパの英語と語族を同じくする言語を使用する国ばかりですので、英語で苦労などはしません。日本語の方言のようなものですから。
日本の教育をどうこうしたくらいでは英語での会話は無理です。
むしろへたに会話に力を入れると、上に書いたような理由で会話能力は伸びにくいですから、読み書き文法も、会話もできないという救いようのない事態になるだけでしょう。
もちろんそれは承知した上での書き込みです。
原因がひとつでないことは論を待たないことであり、私も存じております。
ですが、既に申しましたように、この件に関して本格的に議論すると長くなると思いましたので、敢えて一点だけに絞って指摘させていただきました次第です。(英語教師の養成課程の問題)
さて、日本人が英語が不得手なことの言語的・社会的な理由につきましては、概ね御指摘の通りだと思います。
それでも私が教育により注目しますのは、それが人間の創意工夫と努力によって変えることができるものだからです。それに対して、英語と日本語の言語的な相違だとか日本の置かれた状況(国の規模だとか地理的な条件だとか)は、教育のようには変えてゆくことができないものです。
所与の条件が変えられないのであれば、その条件の下でどのように創意工夫して少しでも良い結果を得られるようにするか考えるのが意味のある努力なのではないでしょうか? 少なくとも私はそう思っています。
さて、「むしろへたに会話に力を入れると、上に書いたような理由で会話能力は伸びにくいですから、読み書き文法も、会話もできないという救いようのない事態になるだけでしょう。」とのことで、この点に関してかなり悲観的なお考えのようですが、私は次の2点から、状況をそれほどまでに悲観的には認識しておりません。(楽観的というわけでもありませんが)
1.明治から戦前までの日本人の中には非常にレベルの高いspeaking/listeningの能力を獲得した人達がいた。(それは留学先でも評価されましたし、外交の場でも堂々とした演説として記録が残っています。)
2.当時と比べれば現在は外国語学習の条件は遥かに整っており、IT環境に関しては日本人はむしろ世界的にもかなり恵まれた条件のもとにいる。
もちろんそれでも、"The World is Flat"的な意味に於いて、日本の置かれた状況は決して楽観視できるものではないとは思いますが。
The problem is that there are so many happy-crappy english teachers in this country, who haven't got a clue about what they are dealing with .
They don't give a damn about children's future.( some only care about knickers, iknow one got busted and ended upin jail)
That's why we got a massive problem like these kind. It's a huge waste of human talents ,innit?
anyway,Ijust wanted to say a big thank you for posting this and your efforts. cheers!
OMG,I almost forgot to tell you ,Congrats On Your Graduation!
@英語公用語化
海上勤務の場合は否応なく英語を使います。管海官庁や乗組員と意思疎通が取れないと事故や生死に関わりますので。ただ、世界最初の多国籍企業たる海運会社で英語が公用語として大きくクローズアップされなかった理由をお考えください。
確かに海軍同様英語がごく当然に使われる業界で問題視されなかったというのはありますが、船舶には各種法定書類があって各国の法令までとなると弁護士でなくともある程度はその国の言語で条文を読み砕くという作業が必要です。その場合、英語だけ出来ても困るのです(英語は正文とは限らないから)。商習慣も同様です。
英語が出来るだけで会社が成り立つなら英米の大手船社は巨大産業になっていたはずですが、コンテナで大きくなった米シーランド社や7つの海に乗り出したP&Oは買収合併を繰り返していまや別の国の会社になっています。
コミュニケーションツールとしての社内公用語ならともかく、それ以上は必要に応じて各人の努力で良いのではないでしょうか?逆に船級協会とかでは日本語を解す外国人の方がいますよ。彼ら曰く「顧客が日本企業である以上検査書類は日本語で読むべきだ」と。
なぜなら上司が英語はできない、英語の必要性を理解していない、現場での交渉や商談をもちろん知らない、なのにそういう人が評価査定をする。また結果からの指摘しかできない。
その上司は結果的に海外部を管理をしていると勘違いしている模様ですが、これは担当者からすればたまらない。何も知らない人に立場の違いだけであれこれ言われるのは辛いです。は?というような指摘もありますし、それならあんた行ってみろよと言いたくなるほどです。
従って楽天の英語公用化のニュースはさほど驚きはありません。ある意味みんなでこうやって議論できる材料になったという意味で喜ばしいことです。私のように何も知らない上司からあれこれ言われる立場の人間としては大歓迎です。ま、うちの会社では話題にもならなかったけどね。
楽天の場合、私が感じたのは英語ができない人、もしくは勉強する気が無いモノは去ってくれというメッセージに感じました。会社がどういう能力を重視するかはそれぞれ違いますし、うちの会社のように5Sをひたすら推進すれば幸せになれるとか言う精神論をひたすら浸透させようとする会社もあるでしょう。ですのでこれは自由だと思います。
100%採用されない事を承知で、うちの会社で真面目な顔をして公用語英語化の提案しようかと考えています。無言のプレッシャーをかける効果はあるでしょう..多分。。
語彙が圧倒的に不足する小国家や民族言語やシンガポール、インドネシアなどの多民族、多言語国家なら英語に統一する価値はあるでしょう。
日本語はどうか例えば戦後自然科学の分野でノーベル賞を受賞した数は5位です。特許や科学技術競争力は2位です。決して日本語が論理的思考で劣ってる言語では無いことの証左でしょう。
安易な英語導入は能率と思考の低下を招くだけでしょう。
まして売り上げの99%を日本で稼いでる楽天や9割を日本で売り上げてるユニクロが英語で国際化とか意味が分かりません。(業務上英語が必須な企業や売り上げの半分以上を英語圏とかなら話は別です)
まして、アメリカ、イギリス、シンガポール以外にも英語圏は沢山あります。要するに自国の言語が英語に駆逐された国家です。日本より豊かですか?自国の言語があることは当たり前では無いのです。大事にしましょう。
情け無いことです。
いくら英語が話せる環境でも、労働基準法を簡単に破る企業がたくさん集まる日本で働いても幸せにはならないと思うが。
不幸なことに、日本の有給消化率は先進国の中でも一番少なく、労働時間は一番長い。
この環境で「英語がすきだから」「英語で流暢にコミュニケーションができ、働きたい」といった考え方は非常に危険。
わたくしは米国企業で働いていますが、この会社ではインド人や中国人を本社でも現地でもドンドン雇ってます。彼らの貪欲な姿勢を見ていると、日本の将来が心配になります。
英語力だけがその人の才能を図る基準ではありませんが、語学の垣根を無くすことのメリットは大きいと思う。数年後に楽天がそれを示せたならば、三木谷社長の決断は英断として大いに賞賛され、後に続く日本企業が現れるんじゃないでしょうか。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819696E2E1E2E7858DE2E1E2EBE0E2E3E29F9FEAE2E2E2
Other Japanese firms may follow suit.
三木谷社長の狙いは、努力を重ねてきた人間とこれから努力を重ねる覚悟を持つ人の選択がグローバル化の前にあるのだと思います。
世界の経済圏で生きていきたいならその標準語である英語ぐらいできないと駄目でしょ。当たり前の話。
日本の経済圏だけで生きていきたいなら日本語だけで結構。でも忠告しておくと今よりも確実に貧しくなるだろうけどね。それでも良いって人がいるんだからそんな人は放っとくしかないよね!
・世界の経済圏で生きていく→英語が標準的なので使う必要あり。
・日本国内限定で生きていく→日本語だけでどうぞ。
○ただし、
・日本国内の市場規模は減少傾向にある。
・日本国内の潜在的な力を引き出し国内市場を大きくすればいいという意見もあるが、10年以上も解決できていないし、そもそも企業側はそんなに悠長に待っていられない。
○公用語化の範囲は?
・必要性を感じている会社が社内でやればよいでしょう。
・日本の第2公用語にするかどうかはそもそも主題の外。
・思考は日本語でも英語でもやりやすい方で。ただ発信するときは発信すべき言語で。
○日本人に英語は修得できるのか?
・本人次第。努力と才能の兼ね合い。
・環境による英語力の要求の度合いに応じて、個々人が到達すべき英語力は異なる。
☆以上から私の考え
・楽天は今後を見据えて英語の社内公用語化が必要と判断したのだから、先駆者として色々掘り下げていっていただければと思う。別にいきなり日本全国の会社が英語公用語化するわけじゃないのだから、モデルケースとして各社が徹底的に公用語化の是非を考える材料にすればよい。
それだけの話じゃないのかなあ。