今回は21日の裏づけサイトを院長先生の独り言経由で見てきたという話です。
■原発の将来に関しては私は容認派の論客ですが、
原発の起こした放射性物質について、目をそらした事はありません。
それはちっぽけな誇りであり、自慢でもあります。
■シリーズ3月15日と3月21日、
当初
シリーズ3月15日で、汚染は15日だけで済んだと思っていた私は
6月に、21日のプルームの核種分析を見て愕然としました。
そうして6月に
シリーズ3月21日を立上げ、首都圏にいかにして
プルームが来たのか検証してきたつもりです。
■とりあえずは、今はプルーム分析はここで留め
3月15日と21日に関しては、
たった2つのピースを除いて
網羅したと思っています。
放射能汚染地図については、早川教授の地図に私が落書きした物で
ほぼ足りるでしょう。
■
たった2つのピース
それは
3月20日~21日に何が起こったか?
あとは、3月20日から21日にかけて、飯館村のセシウム濃度が非常に高くなったと言う報道が
かつてあったことです。
■その1点目については実は自分の中での疑問で
2011年06月13日
【原因判明】21日のプルームがどぎつい訳【東北大学】で

以下引用部分の抜粋です
■「21日のプルームがどぎつかった訳」が分かってきました。
圧力が高まって、注水不全を1,3号機で起こしています。
3号機については余りにパラメータがひどく、再臨界したと思う。
と述べていますが、大方はずれではないようです。
■正直20日前後から25日前後は、
原子炉の蓋がいつ開いてもおかしくなかったのでは
と思われます。
格納容器でも一緒です。
地獄の蓋と言い換えてもいいですが・・・
■しかし、これらのデータは、一つの悪い知らせでもあります。
注水せずに原子炉で何らかの反応が起きて、
そのガスのプルームが
21日に関東を襲ったと言う事なのですから。
■同時に21日のプルームで、静岡に低気圧が接近していた事に触れていますが
このときのWSPEEDIがちょっと知りたいですね。
静岡が、連続プルームだったのか?、
低気圧の前線を利用したワープだったのか?
■想像もしたくないようなことが、3号機の炉内では巻き起こっていた確率が強いと言えましょう。
結果的には、私が3月18日に言い放った、
「逃げたい人は逃げれば良い」は、まさに正論だったようです。
「正論であった事が悲しく、同時に滅びの予言でなかったことがうれしい」、という
悲喜こもごものことではあるのですが
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■と、原因分析はしています。
では今回紹介する記事に出てきていただきましょう。
Space of ishtarist
2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発
言っておきます。
これは爆発ではありません。
申し訳ないですが。
JCO型再臨界の発生に伴い
駄々漏れ格納容器からガスが大量に漏れ出てきた物です。
爆発しなかったから、
今こうして首都圏に縁のある人間は家族が無事で生きています。
但しそれは、圧力容器、格納容器の(圧力容器)機能喪失と言う
アンラッキーな幸運です
呼吸する容器になったからこそ、
再臨界のこのパラメータに耐えたのだと思いますよ。
容器の中で、爆発的反応が起きた事は否定しません。
穴が開いていたから、容器が爆発しなかったのです。
※これはブログ主さんの主張を否定する物ではなく
見た目の現象と、内部で実際起きた現象は違う
と言う意味です
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詳しくは、直接リンクから行って頂くこととして
要点の抜粋を引用させて頂きます。
3/21に関東地方を襲ったフォールアウトは、大気圏核実験が全盛期だった過去50年間の同地域の総量に匹敵する莫大なものであった。
この放射性物質は、よく言われるように、3/15までに福島第一原発から放出された放射性物質が雨によって落ちてきたものでは決してなく、直前に放出されたものである。
その汚染源は明らかに3号機であり、おそらく福島第一原発最大の事故であった。
パラメータを分析すると、3号機では、3/20-21に圧力容器設計圧力を大幅に超える圧力が記録され、また格納容器内の爆発的事象によって圧力容器・格納容器とも大破したことが明らかである。
その事故は再臨界を伴う可能性が否定できない。
この異常事態を受けて、放射性物質の放出を防ぐために、1000トンを超える放水が行われた。
3/21に行われた海水サンプリング調査・土壌採取などは、3号機格納容器内爆発という事態を受けたものである。
3/21の3号機原子炉建屋から出た煙は、原子炉が破損した物理的な帰結であるが、東電は当然それを認めることができない。
東電・政府はこうした最悪の事態を知りながら隠蔽している。
東電は、こうした事態を隠匿するため、データの間引きや悪質な印象操作をいくつも行っている痕跡がある。
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大まかには、私のシリーズ3月21日に反する物ではなく、
むしろ私のデータにおける欠けたピースを実に綺麗に埋めてらっしゃいますね。
敢えて言えば、
3月20日に注水が不可能になり
これらの現象は起こった物と想像されます。
尚、外からの放水量については、官邸発表3月26日のデータを残していますので
冒頭に貼付しました。
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また幸いにして、当時のブログに3号機の分析で、気にしていた痕跡がありました。
2011年03月24日
情況の悪化が見られ始めた。(政府資料による確認)
★前回
▲3号機 外部放水で格納容器の圧力下がる為放水継続→格納容器圧力減少
圧力容器A=1.2気圧、B1.6気圧
格納容器4:30=3.4気圧(異常)、16:00=2.9気圧
水位-1.65か-2m(東電の人が本当の水位といわれ、わからないといったのが気になります)
★今回
▲3号機(※、格納容器危機脱出!!)
圧力容器A=1.2気圧、B1.6気圧
格納容器4:30=3.4気圧(異常)、16:00=2.9気圧 NEW!!4:00=1.6気圧(祝復帰!)
水位-1.65か-1.95m(東電の人が本当の水位といわれ、わからないといったのが気になります)
累積3742t注水
★最新(24日AM1:00)
△3号機、通電待ち(容器が安定しているので2号機の後)
圧力容器A=-0.97気圧 B=0.41気圧(ほぼそのまま)
格納容器1.0気圧(微減)23日9時、
▲24日AM1時:計測不能=ダウンスケール←・・・・一体??????????
水位ー1.8m、-2.3m(減)
一言で言えば状態不明、圧力容器損傷疑い、下部は負圧、上部加圧のアンバランスな状態
水位は減っているので、冷えた訳じゃなかろう・・・
格納容器が最後の砦。格納容器に全てがかかっています。
多分ドライベントのやりすぎで、格納容器に散水したした際に、冷却されて負圧と思われる。
悪くはない、悪くはないが、どうしようもない。
散水で水が溜まればいいが建屋に穴が開けば、最悪に近い扉がまた開くと思われる。
或いは格納容器下部に既に穴があり、外からの海水が冷却をしているのか?
電源が回復してから状態がわかるだろうが、いわば仮死状態にして、寝かしていると思われる。
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■この頃は格納容器の外殻にまだ気付いていないんですよね・・・
ただ、パラメータ分析はおおよそ正しい見方だったようです^^
2011年04月06日
【嫌な発見】チェルノブイリの石棺とは格納容器の外殻であった
繰り返し的ではあるのですが、
今回の事故はチェルノブイリを越えるひどい物です
しかし格納容器外殻が石棺の役割を為し、
私たちはこうして生きている事ができます。
それだけに、早期解決を願えばいいというものではありません
とりあえず、大地と言う石棺、海という水棺という状態で
満足しようと言う私は、人でなしである事は知りつつ
まずはかりそめの安定を喜びたいと思います
。
東北大流体研究所HPより
■原発は既に膨大な数があり、膨大な燃料の処分費があります。
これほどの意見を持ちながら、原発容認派なのは大変恐縮ですが
古い原発の処分と、燃料の処理費(ワンススルーとするかどうかは別として)
と向き合う必要はあります。
■
2011年03月25日
検証と反省、冷静さを失った反省。【方向的に当ってはいたけれど・・・自戒を込めて】
より引用します。
建屋外に出ていたら、ハイパーレスキューの人達は作業できずどうなっていた事でしょう。
放射線汚染はもっと広範囲かつ重度のものとなっていたと思います。
今も決して楽観は出来ませんが、「ある程度」のメドは立っているものと推察します。
命を賭けてくださった、
機動隊、自衛隊、ハイパーレスキューの3者については、
事はまだまだ続きますが、深く感謝したいと思います。
■ハイパーレスキューに救われたと言う思いは、
やはり間違っていなかったと言うのがうれしいやら、悲しいやら・・・。