KEKにおいては通常の安全管理業務の一環として、周辺環境の放射線の状況を監視しています。地震の発生後、3月14日より環境放射線の計測結果を公開しております。
高エネルギー加速器研究機構は国立環境研究所との協力のもと、つくば市における空気中の放射性物質の種類と濃度の測定を実施しています。測定結果は以下をご覧下さい。
KEKでは、3月16日より放射線モニタリングシステム(東大通沿いに設置:つくば市大穂1-1 福島第一原子力発電所からの距離165km)得られた測定結果を放射線科学センターホームページよりリアルタイムに公開しております。
3月14日から16日までの測定結果は以下をご覧ください。
KEKの放射線モニタリングシステム(東大通沿いに設置)で得られた16日午前5時からのデータ(ガイガーミュラー計数管)。横軸は時刻、縦軸はマイクロシーベルト毎時(フルスケールで0.9マイクロシーベルト毎時)。画面右上の「AVERAGE: 3.323E-01 μSV/h」はこの測定時間帯の平均値が0.3323マイクロシーベルト毎時であることを表す。
NaI計数管による14日午後2時から16日午前9時までのデータ。
その後再解析した結果、最大値は約1.1マイクロシーベルト毎時であったことがわかりました。本日(15日)の13時35分までのデータを掲載いたします。KEKでは現在も計測を続けております。今後もつくば市と連携を図り、必要な情報を提供いたします。(NaI計数管)
KEKにおいては通常の安全管理業務の一環として、周辺環境の放射線の状況を監視しています。地震の発生とともにKEKの加速器は運転を停止しており、加速器による放射線の周囲への影響はありません。
この環境放射線の測定値が3月15日(火)早朝より上昇し、通常の自然放射線を超えるレベルの放射線が観測されました。測定データの時間的推移からみて、今回の数値上昇は福島第一原子力発電所による事故の影響と見られます。
測定された数値は15日午前3時52分、午前6時、午前8時40分に0.3〜1.3マイクロシーベルト毎時まで上昇しております。これは自然放射線と比べると最大で約10倍ですが、健康に影響のあるレベルではありません。このうち1.3マイクロシーベルト毎時の測定は時間的推移から見て、東海村の原子力科学研究所における5マイクロシーベルト毎時測定時の影響がつくばでも観測されたものと見られます。
引き続き測定結果についてお知らせしていく予定です。
【連絡先】 KEK広報室 TEL:029-879-6047
mailto:proffice@kek.jp