ソウルで30代女性の未婚率が30%突破(下)

 江南区はソウルでも珍しく、30代の女性が30代の男性よりも多いエリアだ。高学歴・高所得で専門職に就く女性が多く、30代の女性4万8183人のうち四年制大学卒業者が55%に達する。専門家たちは江南の未婚率が高い理由について「高学歴・高所得者が多く自分より条件の良い男性がなかなかいない上、親と同居する人が多いため」と分析している。

未婚率上昇の背景は?

 30代男性の未婚率は、2000年の19.3%から昨年には37.9%に上昇した。30代男性の未婚者数も、10年間で80万人から148万人と約1.85倍に増えた。同期間、30代女性の未婚率は7.5%から20.4%に上昇した。

 未婚率の上昇は、韓国社会の学歴水準が上がった一方、就職難が深刻化して全般的に晩婚化が進んだためだ。男性の平均結婚年齢は2000年の29.3歳から昨年には31.8歳に、女性は同期間に26.5歳から28.9歳に、それぞれ上昇した。女性の大学進学率も80%以上に上昇している。昨年の統計庁の調査では、15歳以上の未婚女性の46.3%が「結婚はしてもいいし、しなくてもいい」と回答した。

単身世帯の割合、日本と同水準まで上昇も

 昨年には30代後半の未婚女性が25万人を超えた。同年代の8人に1人が未婚ということになるが、結婚は容易ではない。30代後半の結婚は年間約2万6000件にとどまっており、同年代の女性が全員40代になるまでの向こう5年間で、13万人しか結婚できない計算になる。

 こうした未婚者が増えれば、現在は24%の単身世帯の割合が、将来的に日本と同水準(東京の単身世帯の割合42.5%)まで上昇すると見込まれる。韓国保健社会研究院のキム・ヨンハ院長は「単身世帯は自身が望まないにもかかわらず仕方なく一人で暮らしているケースが大半だ」とし、社会セーフティーネットなどの備えが必要だと指摘した。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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