東日本大震災の発生以来、宮城県で行方不明者の捜索や炊き出しなどの支援を行ってきた自衛隊の災害派遣活動が終わり、1日、撤収式が行われました。
宮城県庁で行われた撤収式には、陸上と海上、航空の各自衛隊とアメリカ軍から合わせておよそ100人が出席しました。はじめに、宮城県の村井知事が「過酷な状況のなか、救助に向かう自衛隊の姿が私たち宮城県民を勇気づけてくれました」と述べ、感謝状を贈りました。これに対し、久納雄二第6師団長が「精神的にも肉体的にも極限になるときがありましたが、支えてくれたのは皆さんの励ましでした。一日も早い復興を願っています」と答えました。自衛隊は、宮城県では津波の被害を受けた13の市と町で、陸上自衛隊だけでも延べ170万人が行方不明者の捜索や避難所での炊き出しなどにあたり、先月31日で活動を終えました。今回の震災に対する自衛隊の災害派遣活動はすでに岩手県では終わっていて、被害の大きかった東北3県のうち、活動が続けられているのは福島県だけになります。