2011年6月7日 21時18分 更新:6月7日 22時7分
JR東海は7日、27年開業予定のリニア中央新幹線の東京-名古屋間(延長約286キロ)について、通過ルートと中間駅の建設計画案を発表した。南アルプス直線ルート(幅3キロ)で、神奈川、山梨、岐阜3県に各1カ所の中間駅候補地(直径5キロ)を示した。長野県については「地元自治体などと調整中」として、選定を見送った。同社は12月までに環境影響評価(アセスメント)に着手。14年度の着工に向け、最終的なルートと中間駅の絞り込みを進める。
中間駅は▽相模原市(橋本駅周辺)▽甲府市など峡中地域(甲府盆地南部)▽岐阜県中津川市西部(美乃坂本駅周辺)--の3地域を選定。ターミナル駅は東京がJR品川駅、愛知県はJR名古屋駅に併設する。中間駅設置費用を地元に求める方針に変更はないとしている。
一方、長野県の中間駅についてJR東海は地元自治体などと意見調整を続けており、同社はアセスメント開始までに、長野県内のルートと中間駅の候補地域を決める方針だ。JR東海の山田佳臣社長は7日の会見で、長野県については「地元の要望事項を整理し、早い時期に決めたい」と述べた。
【高橋昌紀、丸山進】