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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
玉石混淆だが,おおくの文章はまえむきな提案,
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レビュー対象商品: 大震災のなかで――私たちは何をすべきか (岩波新書) (新書)
さまざまな立場の 30 人をこえるひとが東日本大震災のなかでなにができるかについて書いている. それぞれ自分ができることを中心に書いているし,そのなかには対立あるいは矛盾している部分もある. しかし,そのおおくは震災をのりこえるための真摯な提案であり,読むに値する.
だが,この本の冒頭付近には,かつてはおおきな影響力をもっていたが,震災後,思考停止してしまっている評論家の文章があったりする. そんな,読んでもなにひとつえるところがない文章があると,読むのをやめたくなる.
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生活の場の復興のために,
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レビュー対象商品: 大震災のなかで――私たちは何をすべきか (岩波新書) (新書)
本書は1930〜70年代生まれの33人の研究者・作家・NPO関係者・弁護士・看護師・僧らが、地震・津波・原発事故が重なった2011年3月11日の東日本大震災に関して、数カ月以内の時点で述べた短い見解を集めた本である。印象的な部分を以下に挙げると、第一に多くの論者が今回の震災を戦後復興、関東大震災、阪神・淡路大震災と比較している。第二に、復興に際しては、多くの論者がハード面の復興と共に、コミュニティの回復や地元住民の参加を強調している。被災者以外にとって被災地は事件の場だが、被災者にとって被災地は生活の場である。地元の中小工務店も活用し、自力再建をも支援すべきである。第三に、新自由主義政策が原発反対派の抑圧、役人の人材不足、地域間格差を通じて震災からの復興を困難にしている。中長期的には、震災と生活保障の危機という二重の困難の相関を見抜き、どこまで総合的に対処できるかが問われるのだが、震災を契機にもはや雇用や社会保障への財源は確保できないとする主張が、勢いを強めつつある状況が危惧される。第四に、災害弱者対策が政府・民間を問わず不備である。第五に、震災は原因となる力が社会の脆弱な構造に作用して発生する社会現象であるがゆえに、私たちのこれまでの日常を問い直す(ケアの在り方、仏教の在り方、国策への合意形成の在り方、情報伝達の在り方、電力供給の在り方等)。第六に、「がんばれ日本」は、心を病む人々にがんばれない自分への罪業感を高めさせかねない。第七に、大震災からの復興の際に、自営業の完全個人責任原則など、法律上の壁が存在することに注意が必要である。第八に、災害対策は、災害を防ぐことと、防御が破られたときに逃げることと、基本的に二段になっていなければいけない。前者の不備を後知恵で批判するより、後者の不備を改善すべきだ。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
震災を『他人事』にしないためにも一読を!,
By パンダおやじ "パンダ" (岩手県奥州市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 大震災のなかで――私たちは何をすべきか (岩波新書) (新書)
33名の方が今回の震災について寄せている「雑文集」だ。
それぞれが今回の震災を真摯にとらえ、文を寄せていることが伝わってくる。 さまざまな視点で書かれているのでひとつひとつに新鮮さも感じる。 特に平朝彦氏の「広域液状化と闘う人々の力」は、 浦安市の液状化現象というあまり書かれていない視点で話なので一読に値する。 間もなく東日本大震災から4ヶ月になろうとしている。 被災地以外ではこの震災を『他人事』と捉えている風潮も出始めているそうだ。 我々が今回の広域に及ぶ震災をもう一度受け止め、 復興に向けての気持ちを新たにするためにも一読をお薦めする。
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