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今回はいつも以上に酷いです。駄文です。ご都合主義です。

それでもいい方はどうぞ。
無印編
無印 第十二話 アルフの嘆き 一真の考え


リ:「さて、一真くん。今回の件について何か言いたい事ある?」

目の前に青筋を浮かべた、あの女がいる

一:「特に無いが」

ク:「無い訳無いだろ!!」

リ:「クロノ、少し黙りなさい」

俺は今アースラで事情聴取を受けている。何故かって?あの後直ぐに捕まったからに決まってんだろう。

・・・あの時の餓鬼のしてやったり顔は当分忘れないだろうな。

リ:「ちょっと!ちゃんと話しを聞いてるの!!」

一:「いや、別に」

ちなみに、二人は此処には居ない。おそらく、俺を抑えておけば大丈夫だとでも思ってるのだろう。

考えが甘いな。その程度であの二人を何とかできる本気で思っているのか?こいつら。

戦いに関しては別だが、俺はあいつらを先導してた覚えは無い。今回の件は自分達で決めて行動してた筈だ。・・・それになのはの奴は俺に何か有った場合、黙ってる訳無いしな。

リ:「ひとつ間違えば大惨事になってたかも知れないのよ!その事、ちゃんと分かってるの!?」

・・・本気で自分達の行動が正しいって思ってんのか?

一:「なら聞くが。お前達はフェイトを見殺しにしてその後どうする心算だったんだ」

リ:「・・・えっ?」

一:「だから、あのままフェイトを見殺しにして、その後如何するのか聞いてんだよ。あのまま暴走を続けてあんたらの手に負えなくなって、次元断層とやらが起きてこの地球が回りに世界を巻き込んで滅んだ場合、クロノ・ハラオウン執務官とリンディ・ハラオウン艦長どう責任を取るんだ!?」

ク・リ:「・・・」

一:「・・・黙るって事は何も考えてなかったって取るぞ」

今俺が言ったのははっきり言ってしまえば極論でしかない。だか、俺達よりも[次元]と言う物に詳しい筈のこいつらがその考えに至らなかった方が問題だ。

一:「なら、今回の最善ってのは俺達の行動の方じゃないのか。・・・あんたら、本当は最善がどうこう言いつつ、自分達の都合を優先しただけなんじゃないのか」

ク・リ:「・・・」

・・・せめて否定ぐらいしてくれよ。

一:「・・・もう話しは無いな。んじゃ、帰らせてもらう。・・・あっ最後に一つ」

リ:「・・・何かしら?」






一:「人にケチする前に、まず自分達の足元をよく見ろ」






そう言って、俺は部屋を出た。

それにしても、管理局の連中本格的にウザくなってきたな。・・・此処はあいつらを脅す為にネタを仕入れるかな?そうすると、やっぱり一度あいつに連絡を入れるか。

な:「カズく~ん!」

なのはが俺の方にやって来た。

一:「よう」

な:「カズくん。事情聴取は終わったの?」

一:「終わったから、こうしているんだが」

な:「それもそうだね。それじゃ家に帰ろう」

一:「そうだな。・・・とりあえず、父さん達にどう言い訳するかな?」

な:「全部話しちゃえば?」

一:「まぁ、家に着くまでに考えるかな?」





閑話休題








翌日 学校の屋上

いつものメンツで昼食を食べていたら、アリサが。

ア:「ねぇ皆、今日は家に遊びに来ない?久しぶりに」

アリサん家か・・・最後に行ったのは何時だったけか?

す:「私は良いよ」

な:「私も良いけど・・・カズくん。どうするの?」

一:「アリサん家か・・・犬がな~」

嫌いじゃないけど、犬苦手なんだよな。

ア:「アンタのそれ治せないの?」

一:「できたら苦労はしない」

ア:「ちゃんと躾けはしたから大丈夫な筈よ」

一:「・・・信じるぞ」

ア:「ええ。それじゃ、今日は皆私の家に集合ね?」

な・す:「うん!」

一:「ん~」

気の抜けた返事を返す。

ア:「その返事はどうかと思うわよ。・・・あっそうだ。もう一つ言う事があったんだ」

おもむろに携帯電話を取り出し、こちらに差し出すアリサ

一:「今度はなんだ?」

ア:「昨日犬拾ったのよ。凄く大きくてオレンジの毛色で、額に宝石みたいなのが埋まってる子。なんか怪我してたから獣医に診せて治療させたんだけど………」

そこに写っていたのは、包帯ぐるぐる巻きの大きな犬が写っていた。

一:『こいつは・・・』

な:『カズくん。この子ってもしかして・・・』

一:『ああ、アルフだ』

俺はアリサから携帯を受け取り食い入る様に見る。

す:「一真くん?」

ア:「アンタ、どうしたのよ?」

一:「ん?ああ。この犬が知り合いの犬に似てたから。ついな」

ア:「・・・アンタに私達以外に知り合いが居るなんて」

一:「だから、前にもそう言っただろ」

こりゃあ是が非でも、アリサん家に行かねぇとな。













放課後

俺はユーノを連れに一度家に戻ってからアリサの家に向かう事にした。

アリサん家に向かいながらユーノに事情を説明した。

一:「アルフが見つかった。道端で怪我して倒れてたとこをアリサが拾って介抱したらしい」

ユ:「怪我?」

一:「詳しくは知らん。なのはが学校から直接アリサん家に向かってる」

ユ:「何かあったのかな?」

一:「十中八九トラブルがあったとしか思えない。でないと、トラブル無しで怪我してることに説明つかないしな。忠誠心の高いアルフがフェイトを見捨てたなんて考えられないし、逆にフェイトがアルフを捨てることもあり得ない。あいつらは主従を越えた仲だったように見えたからな」

あの二人は主と従者って感じよりも、仲の良い姉妹っていう言葉がぴったりだったしな。

一:「アルフの性格を知ってる奴なら、フェイトの後ろに居る人物とアルフの間で何かあったと考えるのが妥当だろうな」

ユ:「フェイトは親から虐待を受けていた。アルフはそのことに我慢が出来なくなった? 虐待を止めさせようとして返り討ちにされた? だとしたら・・・・・その親がアルフを?」

一:「そう考えんのが妥当だろうな。・・・詳しい事はアルフに聞くだけだ」

そう言って、俺は走る速度を上げた。











初老の執事に通されて大きな門を潜る。すずかの家も大きくてお金持ちな感じがしたが、アリサの家も負けていない。

一:「鮫島さん、昨日アリサが拾った犬ってのは何処に居ますか? 知人の犬に似てたからな、確認したいのですが」

鮫:「畏まりました。ちょうど今、アリサ様達もご一緒です。こちらへどうぞ」

鮫島さんの案内で、広い庭の中で大きな檻がある所にまで案内される。檻の前にはなのはとアリサとすずかが居た。

そこまで案内してもらうと、執事さんはお辞儀をする。

な:「あ!カズくん」

一:「悪い。待たせた」

そう言いながら檻に近づく。

そこには包帯だらけで痛々しい狼姿のアルフが横たわっていた。

ア:「どう?一真。知り合いの犬かもしれないんでしょ?」

俺の名前に反応してアルフが眼を覚ます。そして視線で俺を見つけると体を起こそうとするが、直ぐに倒れてしまう。

一:『無理すんな。まだ寝てろ』

念話でそんなアルフを諌めると、俺はアリサに向き直った。

一:「思った通り知人の犬だな。どうせ退屈しのぎに家を飛び出して怪我でもしたんだろ。飼い主は分かってるから安心していいぞ」

ア:「そう、この子にちゃんとした飼い主が居るかどうか不安だったから、良かった」

アリサはソルの少し嘘が混じった言葉に安堵の溜息を吐く。

一:「お前達はもう行っていいぞ? 遊びたいんだろ? 俺はこいつの様子をもう少しだけ見てるから、部屋に戻れ」

ア:「は? アンタも一緒に―――」

一:「俺は知人にこいつが今どんな様子なのか伝えてから行く」

な:「アリサちゃん、すずかちゃん、行こう?」

ア:「あ、なのは!?」

す:「なのはちゃん・・・?」

俺の意図を理解したなのはが強引に二人の手を引いて屋敷に向かう。アリサとすずかは最後まで何か言いたそうな顔をしていたが、真剣な表情をしている俺を見て、何かを察したのか大人しく部屋に戻ってくれた。

な:『カズくん、ちゃんと念話で中継してね』

一:『ああ』

去り際、なのはが念話を送ってきた。

アル:「か、一真。フェイトを」

一:「落ち着け。まずはお前の傷を癒してからだ。(ゼロのサポートが無いと完全体クラスは無理か。なら)メガヒール!」

蒼い光がアルフの身体を優しく包む。

しばらくして光が止んだ。

一:「どうだ?」

アル:「ああ。だいぶ良くなったよ」

一:「デバイスを起動すれば、完璧に治してやれるんだが・・・」

アル:「いや。これで十分さ」

一:「そうか?」『で、聞かせてもらおうか? 何があった?』

なのはの為に念話に切り替える。

アル:『話す前に・・・このことを管理局は知ってるのかい?』

一:『ああ、俺達は監視されてるからな・・・いい加減出てきたらどうだ? 見られてんのは分かってんだよ』

ユ・アル:『ッ!?』

ずっと監視しやがって。ウザったいにも程があるぞ。

リ:『・・・何時から気が付いていたの?』

あの女の苦虫を噛み潰したような声が頭に響く。

一:『最初は分からんかったが、俺の相棒は優秀なんでな』

リ:『そう・・・』

ク:『・・・ゴホン、時空管理局、クロノ・ハラオウンだ。どうも事情が深そうだ。正直に話してくれれば悪いようにはしない。キミのことも、キミの主フェイト・テスタロッサのことも』

クロノが念話に割り込んでくる。

アル:『必ず守ると約束してくれるかい?』

ク:『ああ、それは勿論―――』

一:『安心しろ。もし管理局がゴチャゴチャ言ってきやがったら・・・跡形も無く消し飛ばしてやる』

アルフに答えようとしたクロノの言葉を遮って、低い不機嫌な声と共に魔力を放出する。

リ・ク:『っ!!』

昨日、あれだけの物を見せたんだ。こいつらだって可笑しな真似はしないだろ。あれも有るしな。

・・・本当にゴチャゴチャ言ってきたら確実に潰してやるがな。

一:『だから、何も心配する必要は無い。お前が知ってること、全部まとめて聞かせろ』

管理局に対する態度とは百八十度違う優しい口調で話しかける

アル:『分かった。だから・・・お願いだよ、一真・・・あの子を、フェイトを助けてやってくれ。アンタだけが頼りなんだよ』

懇願するアルフの声は、悲しみに満ちていた。















アル:『あいつは、狂ってる!!』

最後にアルフはそう締めくくった。

唯、母親愛されたい一身で頑張ってきたのに・・・

一:『それで、あんたらはどうすんだ?』

ク:『プレシア・テスタロッサを逮捕する。ロストロギア不法所持の疑いが無くとも、アースラを攻撃しただけでも捕縛の理由としては十分だ』

一:『だろうな』

ク:『キミ達はどうするんだ?』

愚問だな。んなもん聞かなくても分かるだろ。

一:『フェイトを助ける。アルフとの約束もあるが、俺個人としてもあいつを助けると決めたからな』

な:『カズくんが行くなら私も行くよ!!』

やっぱりか・・・

一:『いや、別にお前は此処で降りても良いんだが』

な:『なに言ってるのカズくん!?こんな中途半端な状態で放り出されたら納得なんて出来っこないよ!! それに、フェイトちゃんとはまだ決着がついてないんだから!!!』

決着ってなんだよ。

ユ:『そうだよ一真。それにこれは僕が発端となって始まった事件でもあるんだ。僕も最後まで見届けさせてもらうよ』

こいつら・・・

一:『・・・好きにしろ』

な・ユ:『やったぁぁぁ!!』

はしゃぎ過ぎだろ。

アル:『・・・ありがとうよ。感謝するよ。一真』

一:『気にすんな』

リ:『一つ提案が在るのだけど良いかしら?』

一:『聞きたくない』

リ:『・・・聞いてくれても良いんじゃない?』

一:『十日も監視してた奴らの話を聞く気は無い』

リ:『そう言わずに、ね?』

・・・ウザいな。

一:『・・・手短に話せ』




アル:『ユーノって言ったかい?もしかして、一真って―――』

ユ:『うん。管理局嫌い』

アル:『やっぱり・・・』




リ:『簡単な話しよ。あなた達、私達に協力してくれないかしら?』

な・ユ:『なっ!?』

ク:『か、艦長!?』

一:『・・・』

リ:『あなた達はフェイトさんを救いたい。私達はこの事件を解決したい。ならここはお互いに協力した方が合理的じゃないかしら?』

さて、どうする?フェイトの―――てか、プレシアの狙いはジュエルシードだ。フェイトが持っている以外のは全てあいつらが持っている。呼び出すにも餌がいるしな・・・いや、待てよ・・・それなら。

ク:『艦長!』

リ:『なにかしら。クロノ』

ク:『何故、彼らに協力など頼むんですか!?別に僕達だけでも―――』

リ:『無理ね。今の私達の戦力ではプレシア・テスタロッサの逮捕出来ないわ』

ク:『そんな事―――』

リ:『あるわ。正直な話、武装隊員だけでは心元無いのよ。あなたも怪我が治っていないのだし。なら、此処は彼らの協力を仰ぐしかないのよ』

ク:『で、ですがあいつが力を貸してくれる訳―――』

一:『―――こっちの条件を全て呑むなら良いぞ』

ク:『なッ!?』

な:『カズくん!?』

ユ:『一真!?どうしたの!?』

リ:『・・・その条件とは?』






一:『まず一つ、俺達が貸すのは戦力だけだ。二つ、俺達の情報は一切詮索も報告もしない事。三つ、もし俺達の中で万が一のことが起きた場合、全ての責任はそちらが負担すること。四つ、事が終わったらフェイトとアルフの身柄は俺達が貰う。んで、最後に、あとでごちゃごちゃ言わない事。以上だ』






ク:『あ、あほかーーーーー!!!!』

声がでけぇ

ク:『なんだ、四つ目のやつは。そんな事認められる訳無いだろ!!』

一:『そうか。俺達は好きにやらせて貰う』

リ:『・・・条件はそれだけ?』

一:『情報に関しては、もちろんフェイトとアルフの二人も入ってるがな。報告書なんて幾らでも改ざん出来るだろ?』

リ:『・・・基本的にはこちらの言う通りに動いてもらいます』

ク:『か、艦長!?』

一:『ちゃんと条件を守ってくれるんならな。それに、後やるべき事はフェイトの保護とプレシアの逮捕だけだろ?そのぐらいなら自由に動かせろって言ってもな』

リ:『分かりました。では、明日の早朝にこちらに来てもらいます』

一:『ああ、分かった。・・・一つ言い忘れてた』

リ:『なにかしら?』

一:『あくまで、俺達は利害の一致で協力してるだけだ。別にあんたらの仲間になった心算は無い。それを忘れんなよ』

リ:『・・・ええ。分かったわ』

そして、あいつらとの念話を切る。

一:『・・・悪いな。アルフ。勝手に決めちまって』

アル:『いや、むしろ感謝したいぐらいだよ。本当にありがとう』

一:『礼なら全部終わってからにしてくれ』

ユ:『それにしても一真。あれは、強引過ぎじゃないの?』

一:『良いだろ。別に』

ユ:『はぁ~。やれやれ』

一:『なんだその溜め息』

ユ:『いや、君の強引さに呆れ半分、関心半分なだけだよ』

一:『あぁそうかい』



さて、あとはフェイトを助けるだけだな。どうなるかは知らんが、まぁ、何時も道理にやるだけだ!



作:今回は本当に難産でした。どうも、作者のライです。

一:デジモンネタ、有って無いようなもんだったな、今回。ども、主人公の一真だ。

な:いよいよ、次回は私の戦闘シーン!!期待していいよね?作者さん。どうも、翠屋の白い天使こと高町なのはです。

作:期待するな。

な:な、なんで!?

作:この作品で戦闘シーンに過度な期待をすると痛いめに会う。

一:いや、頑張れよ。作者。

作:善処していきたい。

一:それじゃ今回の説明していくか。

な:・・・は~い。

作:と言いってもこれだけなんだがな。メガヒール 味方の体力を多めに回復する。

一:この技はデジワー2ではピッドモンが使うぞ。あと俺は、デバイスを起動させないと成熟期クラスのデジモンの技しか使えないぞ。

な:此処でのメガヒールは成熟期クラスの技になります。

三人:雨季様、朱様、黎音様、海人様、則長様、Kの2乗様、卓朗様、バルディッシュ様。感想ありがとうございます!!

一:って、多!!

な:・・・八人!?・・・過去最高なんじゃ・・・

作:多分な。

一:どうした?作者?

作:だから、プレッシャーが・・・

一・な:あ~。なるほど。

な:それじゃ、今回はこの辺で。

三人:それじゃ、またな(な:ね~)



























作:次回はなのはとフェイトの戦闘シーンか・・・

一:なら、俺の出番はないな

な:カズくん!応援しててよね!!

作:・・・凄く短くなりそうな予感

一・な:えっ!?


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