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今回は前回に比べて内容が薄いです。・・・いや、あれが濃すぎたのか?

それではどうぞ。
無印編
無印 第九話 一真の思い フェイトの嘆き




                アルフside



「こんなに待たせておいてたったの五つでは、笑顔で迎える訳にはいかないわ」

そう言って、あの鬼婆はフェイトに鞭を振るった。

ビシッ!! と耳を塞ぎたくなる、いや、実際アタシは耳を塞いでいたけど聞こえてしまう痛烈な音と共に、フェイトの悲鳴が聞こえてしまう。

フェ:「ご、ごめんなさい」

ビシッ!!

フェ:「あうっ!!」

アタシはフェイトの苦しむ声が聞こえる度に歯軋りし、鬼婆に対して身を焦がさんばかりの怒りが吹き出てくるのを実感する。

何なんだい? 何なんだい!! あの女はフェイトの母親だろ!? どうしてフェイトにこんな酷い仕打ちをするのさ!? こんなの絶対間違ってる!! フェイトは健気に頑張ってるのに!!

「いい? フェイトはこの大魔導師の娘でなのだから、ジュエルシードくらいすぐに集めてこなくてはダメ。これは分かっている?」

フェ:「………は、はい」

「報告にあった白い魔導師、そして使い魔。邪魔するのなら潰しなさい、どんなことをしても」

フェ:「………」

「返事はどうしたの!?」

ビシッ!!

フェ:「ああああっ!! は、はい、分かりました!!」

「そう、なら期待して待ってるわ。次は母さんを悲しませないで頂戴」

フェイトの返事に満足したのか、鬼婆は去っていった。

傷だらけのフェイトを置き去りにして。





                アルフsideout




                フェイトside




アル:「フェイトっ!!」

部屋から出ると、涙を浮かべたアルフが身体を支えてくれる。

アル:「今、回復魔法をかけるからね」

言って、言葉通りに回復魔法をかけてくれる。

フェ:「大丈夫だよ、心配しないで」

アル:「大丈夫なもんかい!! こんな傷だらけになって、酷い目に遭わされてるっていうのに………」

ポロポロと涙を零しながら悔しそうに歯噛みするアルフ。

アル:「ごめんねフェイト。アタシ下手くそだから、上手く治してあげられないよ」

フェ:「ううん、おかげで随分楽になったよ。ありがとう」

この痛みはきっと罰だ。

母さんの望む通りにジュエルシードを回収出来ないこと。



―――そして、



アル:「………ところでフェイト、どうして一真のことを報告しなかったんだい?」



一真のことを報告しなかったことに対する罰。



そう。私はなのはとユーノのことはちゃんと『自分達以外にも存在したジュエルシードの探索者』として報告した。

でも、一真に関しては一切報告しなかった。

フェ:「だって、一真は、彼自身は別に私達を邪魔してる訳じゃないから」

アル:「………そりゃそうだけど」

それは事実だ。彼は私の命を救ってくれた。一真が私達のジュエルシード探索を邪魔していないのは確かだ。

………詭弁だ。

自分でもはっきり分かる。

彼がなのはの兄だという事実がある以上、もしなのはに何かあればすぐにでも敵となるだろう。

一真が、敵になる。

それは想像するのも恐ろしいことだった。

ミッドチルダ式とは異なる得体の知れない”力”。そういった単純な戦力云々の問題ではない。

感情が言っている。



一真と敵対するのは嫌だ、と。



もし、母さんに報告してしまったら、絶対に一真のことを潰せって言われるに違いない。きっと一真はそんなこと気にも留めないだろうけど、一度想像してしまったら怖くて報告出来なかった。一真と敵対することが現実になりそうで、怖くて言えなかった。

一真と戦う。

それは嫌だ。彼と戦うのだけは嫌だ。そんなことになるくらいなら鞭で叩かれる方がまだいい。



―――だって、私にとって、一真は………




                 フェイトsideout







        高町家


な:「カズくん、侵入者って何?」

一:「突然なんだよ・・・」

な:「だって昨日は教えてくれなかったでしょう」

ユ:「僕も聞きたい」

レ:「私も知りたいです」

昨日の激戦の影響で、体の調子が良くないから学校を休み、家でダラダラしていたらなのはが突然そんな事を言ってきた。

なんでなのはが居るのかというと、俺の介抱だと。・・・母さん達なんで許可だしたんだ?

しっかし、どう説明するかな・・・




閑話休題





ユ:「・・・つまり、あの人は並行世界の住人でどうゆう訳かこの世界に来てしまったので侵入者って呼んだと」

一:「ああ。並行世界はそう簡単に行き来出来ないからな」

まぁ、神に頼めば行けるがな。

ユ:「へぇ~。ところで、なんで君はそんな事知ってるの?」

一:「俺も何度か違う世界に行ったからな」

デジモンを狩りに。

ユ:「えっ!?そうなの!?」

一:「まあな」

な:「はい!カズくん質問!」

一:「ん?なんだ、なのは?」

な:「並行世界がよく分からない」

一:「あ~、そうだな・・・簡単に言えば、可能性の世界だ」

な:「?」

一:「分かりやすく言えば、俺となのはが出会わなかった世界」

な:「そんな!?カズくんと出会えない世界なんて!?」

一:「でも、その可能性も有っただろ。もし○○だったら、世界はその可能性の数だけ存在してるんだよ。それが並行世界だ」

レ:「では、私とマスターが出会わない世界や、魔法そのものが無い世界も」

一:「探せば在るだろうな」

な・ユ:「へぇ~」

一:「それで、三人とも理解出来たか?」

ユ:「うん」

レ:「はい」

な:「なっなんとか」

・・・一人怪しいのがいるな

一:「そうか。んじゃ、俺は寝るから起こすなよ」

な・ユ:「は~い」

レ:「分かりました」

一:「あと、なのは」

な:「?」

一:「ベットに潜りこんでくるなよ」

な:「わっ分かってるの(目逸らし)」

一:「・・・」

な:「・・・」

一:「分かったよな、なのは」

な:「・・・はい」

一:「よし。んじゃ、おやすみ」

な・ユ:「おやすみ~」


















ユ:「一真!起きて!!ジュエルシードが発動した!!」

一:「またか・・・最近やけに多いな・・・ん?」

ふと、隣りを見てみると

な:「・・・」

なのはが居た

な:「・・・」

一:「・・・なのは、なにか言い訳は有るか?」

な:「・・・カズくんが気持ちよさそうに寝てたからつい」

ガシッ!!

な:「にゃ?」

俺は無言でなのはの頭に手を置き。そして、力を込めた

な:「にゃ!?にゃあぁぁぁぁぁ!?」

一:「お前と言う奴はッ!!」

ユ:「二人ともじゃれ合ってる場合じゃないよ!!」

一:「チッ!分かったよ。早く行くぞ!なのは!!」

な:「あう~頭が~」

一:「・・・置いてくぞ」

な:「あっ!待って~」
















現場に着くと、フェイト達が巨大な花の化け物と戦っていた

一:「(あれは・・・ブロッサモンか?)・・・さっさと黙らせるか」

な:「うん!」

ユ:「分かった」

俺達はフェイトの近くに降り立った

一:「フェイト!!」

フェ:「一真!?・・・やっぱり来たんだ」

一:「ジュエルシードをどうするかは後回しだ。先にあれを・・・ん?フェイト。お前具合でも悪いのか?」

フェ:「え?どっどうして?」

一:「顔色が悪いからな」

フェ:「そっそんな事無いよ。きっと一真の気のせいだよ」

一:「・・・フェイト、ちょっと腕を出せ」

フェ:「でっでも・・・」

一:「いいから!」

グイッ!

フェ:「あっ。痛ッ!!」

そこに有ったのは、痛々しい傷跡だった

フェ:「こっこれは・・・その・・・」

一:「・・・あれにやられた傷じゃ無いな。誰にやられた?」

フェ:「・・・」

一:「・・・お前が庇うような相手か・・・」

フェ:「・・・」

な:「カズくん!?」

一:「ちょっと待ってろ。先にフェイトの治療をする」

な:「む~。分かったの」

一:「すまん」

そしてなのは達はブロッサモンに立ち向かって行った

フェ:「一真・・・」

一:「・・・(傷がどの程度か分からんな・・・なら)フルヒール!」

パアァァァッ!!

フェ:「すっ凄い。あの怪我が一瞬で・・・」

一:「フェイト」

フェ:「?」

一:「どういう経緯でこんな怪我をしたのかは聞かないが」

フェ:「・・・」






一:「俺はお前の味方で有りたいと思ってる。それを忘れないでくれ」





フェ:「えっ?」

そう言って俺もブロッサモンに向かって行く。












な:「遅いよ!カズくん!!」

一:「すまん」

ユ:「それでどうするな?あいつの根っこみたいなのに邪魔で近づけないよ」

そういや、頭と手に当たる部分に先以外は全部根っこみたいなので出来てたな。

一:「何時も通りだ。俺が倒してなのはが封印。ユーノはなのはの援護を頼む」

な:「分かったの」

ユ:「うん」

一:「さて。ゼロ、ポジトロンレーザーセット」

ゼ:「了解。ポジトロンレーザーセット」

俺の右腕に黒い砲身がくっ付く。

一:「よし。・・・ポジトロンレーザー!!」

その言葉と共に右腕の砲身からエネルギー砲が発射され、ブロッサモンに命中した。

ギャァァァァァァァァ!!

ブロッサモンは断末魔を上げながら消え去った。

一:「まぁ、こんなもんかな。ゼロ。もういいぞ」

ゼ:「そうか。それじゃ、解除するぞ」

ポジトロンレーザーが右腕から消える

一:「さて・・・」

フェ:「・・・一真・・・ジュエルシードを渡して・・・」

フェイトが俺にデバイスを向ける

な・ユ・アル:「ッ!?」

な:「フェッ、フェイトちゃん、なにしてるの!?」

アル:「そうだよ!フェイト。どうしたのさ!?」

フェ:「わっ私だって、一真とは戦いたく無い」

アル:「なら!」フェ:「でも!!」






フェ:「でも、私はお母さんの為にジュエルシードを集めるって決めたの。だからッ!!」







よく見るとフェイトのデバイスが小刻みに震えていた。

フェ:「相手が一真でも私はッ!!」

一:「フェイト・・・(さて、どうするかな・・・)」

ク:「ストップだ! 此処での戦闘は危険過ぎる!! 僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。その権限でこれ以上の戦闘行動の停止を命じる。この場に居る全員、速やかにデバイスを収めるように。詳しい事情を聞かせてもらおうか?」



・・・なんか空気の読めない奴が出てきた



作:KY登場!そしてブロッサモン瞬殺!!どうも、作者のライです。

一:今回は薄いな。ども、主人公の一真だ。

な:また、出番が少なかったの・・・どうも、翠屋の白い天使こと高町なのはです。

作:あ~すまん。

一:まあ、気にするな。なのは。此処で出番が有るだけ良いだろ。

な:・・・うん。そうだね。アルフさんに比べればまだマシなの!!

作:(アルフと比べるなよ)さて、今回もデジモンの説明をしていきますか。

一:ああ。まずはブロッサモンの説明だ

な:ブロッサモン 巨大な花の姿で、根っこのような触手を生やしたデジモン。おとなしい性格をしていて、あまり姿を現さない。植物にしては寿命が長いのが特長だ。季節が変わると花びらが散るが、すぐに生えてくる。触手の先の花は、敵を攻撃する飛び道具となっていて、どんなかたいものでも切り裂いてしまう。

作:今回こいつを出したのは、唯なんとなくです。

一:次にフルヒールの説明だ。

な:フルヒール。デジワー2、3で出てきた回復技で、味方一人のHPを全快にする事が出来ます。

作:2では、なぜかパンジャモンが覚えます。

一:最後にポジトロンレーザーの説明だ。

な:ポジトロンレーザー 右腕の砲筒からエネルギー砲を発射する技です。

作:砲筒の名前が同じなのは、手元に有るデジモンカードにそう書かれてたからです。

三人:雨季様、則長様、Kの2乗様、黎音様。感想ありがとうございます!!

作:そしてKYのフルボッコは次回予定です。もう暫くお待ち下さい。

一:お。何使うか決まったのか。

作:まあな。でも、次回の後書きに書くもの増えるから大変だ。

一:あ~頑張れ。

作:ん。

な:それじゃ、今回はこの辺で

三人:それじゃ、またな(な:ね~)

作:感想待ってます!














な:それで作者さん。もう少し私の出番増やせない?

作:努力はしてんだがな。どうも上手くいかない。

な:そうなの・・・

一:元気だせって。なのは。

な:カズくん・・・

一:きっと作者も前みたいにお前にスポットを当てる話しを書いてくれるさ。

な:・・・本当?

作:えっ!?あ~うん。そうなるといいね。

な:その返事はなんなの!?


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