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更新しました。

今回の戦闘シーンは他の方のを参考にして書いてます。・・・原作のこの回はよく覚えてないんです。すんません。

それでもいい方はどうぞ。
無印編
無印 第十三話 フェイトの本音 星の輝き


AM6:00 海鳴臨海公園

俺、なのは、ユーノ、そしてアルフの此処でフェイトを待っている。

理由は簡単。フェイトを保護するにも、プレシアを逮捕するにも、一度あいつと会って話をしなければならないからだ。

フェイトはまだ俺達がジュエルシードを持っていると思っているはずだから、おそらく現れるはずだ。

それに餌としてジュエルシードはあいつらから強d(ryもとい借りているから大丈夫だろ。

そして、電灯の上に金髪紅眼の少女が黒衣のバリアジャケットを纏って現れる。

一:「・・・よう」

フェ:「・・・うん」

アル:「フェイト、 もうやめよう? あの女の言いなりになってたら、フェイトは何時まで経っても不幸なままだよ!! だから、フェイト!!」

アルフは涙眼になりながらフェイトに進言する。

だが、

フェ:「それでも私は、あの人の娘だから」

フェイトも悲しそうな顔でアルフの言い分を切り捨てた。

フェ:「・・・一真。私と一緒に来て」

一:「なに?」

フェ:「一真は、時空管理局に騙されてるんだ。このままじゃ一真の方が私より不幸になる。だから、私と一緒に来て・・・・・お願いだから」

フェイトがデバイスを待ってない方の手を差し出す。

・・・その言い分に激しく同意したくなった俺は、きっと悪くないと思う。

冗談はさて置き。・・・さて、どうするかな。

フェイト相手に手荒な事はしたくないしな。俺がフェイトと一緒に行って、プレシア逮捕してもいいんだが。それだと五月蝿いのが居るし。さて、本当にどうするかな・・・

な:『カズくん。ここは私にまかせて』

当然、なのはが念話でそんな事を言ってきた

一:『・・・大丈夫か?』

な:『うん!偶には私の事を頼ってよね』

一:『・・・分かった。任せるぞ』

な:『うん!!』

成長したな。こいつ。

そして、なのはがフェイトの前に出る。

フェ:「・・・なんのつもり」

俺に対する声とは一変して、冷たい人形のような全く感情が篭らない表情と口調でフェイトがなのはを威嚇した。

な:「フェイトちゃん、私とお話しよっか」

それに動じず、なのははフェイトに話しかける。

フェ:「貴方と話すことなんて、無い。私は一真と話してるの。邪魔しないで」

な:「そうはいかないよ。カズくんは私の大切な人で、高町家の大切な次男坊なんだから、ちょうだいって言われてはいそうですかと簡単に渡せる訳無いじゃない」

白いバリアジャケットを展開し、レイジングハートを構える。

な:「私やフェイトちゃんは勿論、ユーノくんもアルフさんも・・・・そしてカズくんも、自分で考えて、自分で決めて此処に居る」

デバイスをタクトのように振り回す。

な:「捨てればいいって訳じゃない、逃げればいい訳じゃもっとない!!!」

レイジングハートをフェイトに向ける。

な:「きっと切欠は皆ジュエルシード。だから賭けよう? お互いが持つ全てのジュエルシード、そしてカズくん!!!」

・・・なんで俺も賭けの対象なんだよ!意味が分からんぞ!!

その言葉に応えるように二人のデバイスから青い石が吐き出される。

<Put out>

<Put out>

その数二十一。全てのジュエルシードが此処に揃った。

フェ:「あなたは最初から最後まで、私の邪魔をするんだね。いいよ、私が勝って、それで一真が私とずっと一緒に居てくれるなら」

あれ? フェイト? もしかして凄いノリノリ?

な:「ジュエルシードが私達を引き合わせた。確かに切欠になったけど、それだけだよ・・・私達はまだ、始まってすらいない」

なのはは飛行魔法を発動させ、ゆっくりと海上へと移動する。

それに呼応するようにフェイトもなのはについていった。

な:「だから、私達の”これから”を始める為に………始めよう? 正真正銘、最初で最後、本気の真剣勝負!!!」

お互いが一定の距離を保ち、デバイスを構える。









フェ:「ジュエルシードも、一真も・・・・全部私がもらう」










な:「決着をつけよう? フェイトちゃん」










ユ:「一真。あれでよかったの?」

一:「ああ。正直な話、どう答えてやるべきかなのか、分からなかったからな」

ユ:「・・・君でもそんなこと言うんだね」

一:「お前は俺をなんだと思ってるんだ?」

二人でそんな話をしてる目の前でなのはとフェイトは勝負を繰り広げている。

アル:「でも本当に良かったのかい?あの二人本気だよ」

一:「むしろその方がいいだろ。お互いに溜まってるものを全部吐き出しちまった方が遺恨なくすっきりするさ」

俺もこの溜まったストレスを解消したい。

アル:「でも・・・」

一:「いいから。今はあいつらを見守ってろ」

アル:「・・・」

頼んだぞ。なのは!







                  なのはside

やっぱり、フェイトちゃんは強い。

速度はフェイトちゃんの方が上だし、接近戦になったらあの鎌で切られる!

ここは、私の得意な魔法弾と砲撃で距離を空けて戦うしかない!!

そう思いデバイスを構え直すと、突然フェイトちゃんが。

フェ:「・・・どうしてあなたばっかり!!!」

泣き叫ぶような悲鳴と共にフェイトちゃんの動きが止まる。

私はチャンスと思い攻撃しようとするが、それも一瞬のこと。フェイトちゃんの顔を見て、迂闊にも集中力が切れてしまい操っていたディバインシューターが消えてしまいます。

フェイトちゃんは泣いていました。

フェ:「ずるいよあなたは!! 何時も一真が一緒に居てくれて!! 守ってもらって!! ずっと離れない癖に!! 私なんかより幸せな癖に!! 私が欲しいものを全部持ってる癖に!!!」

フェイトちゃんの瞳から涙が止め処なく流れます。

フェ:「私も幸せになりたいよ!! 私も一真と一緒に居たいよ!! 優しかった頃の母さんに戻って欲しいよ!!」

たぶん初めて、フェイトちゃんが私に本心をぶつけた瞬間でした。

フェ:「邪魔、しないで………」

零れる涙を拭うこともせず、デバイスをこちらに向けて突っ込んできました。

フェ:「嫌い、あなたなんて、なのはなんて大っ嫌いっ!!!」

な:「っ!!」

渾身の力が込められたその鎌の一撃は大振りでカウンターを狙いやすい筈のものを、私はフェイトちゃんの泣き顔に動揺してしまって、辛うじて避けるのが精一杯でした。

リボンの端が刃に掠り、斬り取られてしまいました。

フェイトちゃんは攻撃してきた勢いそのままに、私から離れていきます。

それを追おうとした瞬間、

な:「え!?」

両手が雷を纏う金色のバインドで拘束されてしまいました。

                なのはsideout









アル:「あれは・・・ライトニングバインド!! まずい、フェイトは本気だ!!」

隣に居たアルフが焦ったような声を出す。

だが、俺もユーノも黙って見ていた。

そんな動く気配が無い俺達にアルフが非難するように迫ってきた。

アル:「・・・・・このままじゃなのはがやられちまうよ!! それを黙って見てるだけなんて、アンタ達どういうつもりだい!?」

一:「・・・これはなのはが自分で始めた事だ。それに横槍を入れろと?それこそあいつらに対する侮辱だろ」

横を見ると、ユーノが手から血が出そうな程に握り締めていた。昨日、自分で言った通りに最後まで見届ける心算のようだ。

ユーノでさえもこれなにの、なぜ俺が邪魔に入れる。

アル:「でも、フェイトのそれは本当にまずいんだよ!!」

だから、俺もユーノも決めた。この勝負がどう転ぼうと、絶対に手出しはしない、眼を逸らしたりなどしない。

フェ:「アルカス・クルタス・エイギアス」

涙まじりの声が小さく響く。

フェ:「疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ」

フェイトの周囲に大量のプラズマ球が発生する。

フェ:「バルエル・ザルエル・ブラウゼル」

なのははまだバインドに拘束されて動けない。

フェ:「フォトンランサー・ファランクスシフト、撃ち砕け、ファイア!!!」

トリガーヴォイスと共に、大量の金の雨がなのはに一斉に降り注ぐ。

連続的な小規模の爆発音。

着弾によって煙が発生するが、それでもやまないフェイトの攻撃。

そして響き続ける爆発音。それは間違いなくなのはに直撃している音だった。

正直、なのはが無事かどうか気が気じゃない。早く無事な姿を見せてくれ。

やがて、煙が晴れる。

そこには、

な:「・・・結構痛かったけど、これならカズくんの攻撃の方がもっと痛かったよ!!!」

フェ:「なっ!?」

バリアジャケットはズタボロだが、五体満足で大したダメージも受けてなさそうななのはの姿があった。

一・ユ:「ハァァ~」

俺とユーノは同時に安堵のため息が出る。

な:「撃ち終わるとバインドも解けちゃうみたいだね………今度はこっちの番、ディバインバスターァァァァァッ!!!」

構えたレイジングハートから発射される極太の桜色の光。

フェイトはそれに、まだ撃っていなかった雷球を集めて一つの魔力弾として投げつけるが、抵抗も許さず一瞬で呑み込まれ消し飛ばされる。

迫る桜色の暴力的な奔流を避けきれず、咄嗟に防御魔法を展開して耐える。

耐えて、耐えて、何とか最後まで耐え切ってみせるフェイト。

しかし、次の瞬間、フェイトの四肢を桜色のバインドが拘束し、身体をその場に固定する。

フェ:「バ、バインド!?」

何とか抜け出そうともがくフェイトだが、先程の攻撃と防御で体力と魔力を使い果たしたのか、バインドブレイクすることが出来ない。

そんなフェイトに構わず、なのはは巨大な魔方陣を展開させ、着々と自分の攻撃の準備を進める。

な:「受けてみて、ディバインバスターのバリエーション。これが私の全力全開」

周囲の魔力をかき集め、収束し、己のものとするなのは。レイジングハートのデバイスコアがこれでもかと言わんばかりに輝く。

真っ直ぐフェイトに向けたレイジングハート。そこに自身のありったけの魔力と集めた膨大な魔力を注ぎ込む。







「スターライトォォォ―――ブレイカーァァァァァァッ!!!!」







撃ち出されたのはディバインバスターとは比べ物にならない魔力の激流。それが全く無抵抗な状態のフェイトを襲った。

眩しい桜色の魔力光。それが射線上の全てを貫き、粉砕し、蹂躙する。

桜色の魔力は衰えることを知らず、フェイトを呑み込んで尚、そのまま放射し続ける。

さすがにこれ以上は非殺傷でもマズイんじゃないのか? そう思い始めると、やっと砲撃が止まる。

バインドの拘束が解け、糸が切れたマリオネットの如く力無く墜落していくフェイト。

これにて勝負は決した。




一:「(決まったな)それじゃ、ちょっとフェイトを助けに行ってくる」

そう言って、落下中のフェイトの元に向かう。






                   なのはside

な:「フェイトちゃん!!」

フェイトちゃんは、私の砲撃をまともに受けた気絶してしまいました。

・・・そこまで強く設定したつもりはないんだけど。

そんな事よりも今はフェイトちゃんの救助の方が先決です!!

な:「フェイトちゃん!!!」

いくら呼んでも目覚めません。このままじゃ!!

その時です。

一:「っと。もう少し加減して撃てよ。なのは」

カズくんがフェイトちゃんを助けてました。



・・・・・お姫様抱っこで。



な:「あ、あぁ~~~~~~!!」

                  なのはsideout






声でけぇ。なんでそんな奇声をだしてんだ?こいつ。

フェ:「ん、ん~」

一:「ん?眼が覚めたか?」

フェ:「・・・一真?・・・そうか。私負けたんだね」

一:「ああ。・・・悔しいか?」

フェ:「うんん。なんか、すっきりした。」

フェイトは、晴々とした笑顔でそう言った。

少し前に激戦を繰り広げてたのにな。

一:「そうか」

な:「カズくん!?なに、フェイトちゃんにお姫様抱っこしてるの!?あとフェイトちゃんも何時までそうしてるの!?勝負に勝ったの私なんだよ!!」

だから、声がでけぇ。

フェ:「えっ?・・・・っ!!/////」

なんで顔が赤くなるんだ?

フェ:「あ、あの、その!!////」

一:「あ~、とりあえず落ち着け」

フェ:「///////」

な:「む~~~~~!!」

一:「あ~、くっ付きたかったら勝手にくっ付け。あと、フェイト。さっそくで悪いがジュエルシードを」

な:「・・・あとで私にもしてよね!お姫様抱っこ!!」

そう言いつつ、俺にくっ付いてくる。なのは。

フェ:「・・・うん。分かった。」

そして、フェイトは自分の持っていた、ジュエルシードを取り出す。

・・・来るな。

一:「なのは、もっとくっ付け。来るぞ」

な・フェ:「えっ?」

突如、紫の極大の雷が俺達に降り注ぐ。

な・フェ:「ッ!?」

一:「テンセグレートシールド!!」

俺は予め用意していたシールドで、それを防ぐ。

雷とシールドの鬩ぎ合いによる光で回りが見えなくなる。

暫くすると雷は止み、ジュエルシードは消えていた

一:「チッ!!今のは唯のか眼眩ましか」

な:「な、なに!?」

フェ:「・・・今の、もしかして母さん?」

アースラに状況を聞いて見るか。

一:『アースラ、ジュエルシードを持っていかれた。そっちで捕捉出来てるか?』

エ:『大丈夫、ちゃんと尻尾は掴んだよ!!』

ク:『不用意な物質転送で座標は割れたから安心してくれて構わない』

一:『そうか』

まさかこんな芸当が出来るとはな。腐っても大魔導師か。

フェ:「一真、これ、母さんが?」

一:「おそらくな。ジュエルシードを奪うついでに、俺達を消し飛ばすつもりだったんだろ」

フェ:「そんな・・・」

一:「とりあえずアースラに乗るぞ。お前もついてこい」

・・・やっぱり、ショックを隠しきれないみたいだな。

アースラに行って現状確認するしかないな。こりゃ。


作:無印もあと二話(予定)!!どうも、作者のライです。

一:今回本当に活躍しなかったな。俺。ども、主人公の一真だ

な:どうも、翠屋の白い天使こと高町なのはです。・・・今回は頑張ったのに・・・

作:・・・一真。

一:・・・なんだ?

作:あとで、ちゃんと慰めてやれ。

一:そのぐらい分かってる。

作:そうか?ならいいが。さて、今回の説明はお休みです。

一:テンセグレートシールドに付いては、無印の六話を参照にしてくれ

作・一:雨季様、Kの2乗様、黎音様、バルディッシュ様、則長様、海人様。感想ありがとうございます!!

作:増えたな~感想。

一:だな。最初の頃は雨季様だけだったしな。

作:気が付くともう直ぐ10万アクセスだし・・・早すぎね?

一:それだけ皆さんが読んでくれているって事だろ。

作:本当に皆様には感謝です。でも、すみません。10万アクセスの記念回は出来そうに無いです。先に無印を終わらせます。

一:タイミングが悪かったな。

作:それじゃ今回はこの辺で

作:一:それじゃ、またな。


























な:頑張ったのに・・・頑張ったのに・・・

一:ここに居たのか。なのは。

な:カズくん!?・・・今回は頭撫でてくれるぐらいじゃ許さないもん。

一:そうか。・・・なのは。ちょっと立ち上がってくれ。

な:?なんで?

一:いいから。

な:・・・

その場に立ち上がる。なのは。

一:よっと。

な:にゃあ!?カズくん!?///

なのはをお姫様抱っこで抱きかかえる。一真。

一:?して欲しかったんだろ。これ。

な:うん・・・///ねぇ、カズくん。

一:ん?なんだ?

な:・・・もう少しこのままで居させて///

一:・・・あいよ。





作:あ、そろそろ塩が切れそうだ。



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