東海旅客鉄道（ＪＲ東海）は５日、2027年に開業を目指すリニア中央新幹線（東京―名古屋間）で白紙のままだった長野県の中間駅案を示した。下伊那郡高森町、飯田市の北部を中心とする直径５キロメートル圏を候補とした。沿線の県に１駅ずつとしている中間駅案が出そろい、14年度の着工に向けた準備が本格化する。
ＪＲ東海はリニアの中間駅を、神奈川県、山梨県、岐阜県については６月７日に公表済み。長野県に限っては地元自治体との調整に手間取り、ルート、中間駅案とも公表を先送りしていた。
リニア中央新幹線は品川駅、名古屋駅をそれぞれ活用するほか、ほぼ直線で結ばれるルートの沿線に１県１駅を設ける方針。中間駅案は神奈川県が相模原市、山梨県が甲府市、昭和町、中央市、岐阜県が中津川市を中心とする直径５キロ圏内の範囲が示されている。
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