【NQNニューヨーク=古江敦子】4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に反落し、前日比1円80銭円安・ドル高の1ドル=78円80~90銭で取引を終えた。日本政府・日銀が東京市場で円売り介入を実施。円安・ドル高の流れを引き継いだ。
ロンドン市場で円は一時80円25銭まで下落し、7月12日以来約3週間ぶりの安い水準を付けた。ニューヨーク市場の安値は79円95銭だった。ニューヨーク市場でも日本政府・日銀が断続的に円売り介入したとの指摘があった。東京市場での実施分を含めた介入規模は昨年9月の介入額を上回っているとの声も聞かれ、介入への警戒感が強かった。
ただ、円はやや下げ渋る場面もあった。最近の低調な米経済指標を受けて米景気の減速懸念が広がり、米株式相場が大幅に下落した。投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から、ドルを売って円を買う動きもあった。円の高値は78円67銭だった。
円は対ユーロで続落し、前日比80銭円安・ユーロ高の1ユーロ=111円10~20銭で取引を終えた。対ドルでの円安につれ、対ユーロでも円売りが優勢となった。ロンドン市場で一時114円16銭まで下落する場面があった。
ユーロは対ドルで反落。前日終値の1ユーロ=1.43ドル台前半から1.40ドル台後半に水準を切り下げた。欧州中央銀行(ECB)は4日の定例理事会で政策金利の据え置きを決めた。トリシェECB総裁が記者会見でユーロ圏の景気下振れリスクについて言及したため、緩和的な金融政策が当面続くとの見方からドル買い・ユーロ売りが優勢となった。欧米株式相場の大幅下落でリスク回避姿勢が強まったことも、ドル買い要因だった。この日の安値は1.4090ドル、高値は1.4252ドルだった。
日銀
| 日経平均(円) | 9,312.57 | -346.61 | 5日 13:01 |
|---|---|---|---|
| NYダウ(ドル) | 11,383.68 | -512.76 | 4日 16:30 |
| 英FTSE100 | 5,393.14 | -191.37 | 4日 16:35 |
| ドル/円 | 78.58 - .60 | -1.30円高 | 5日 12:40 |
| ユーロ/円 | 110.74 - .78 | -3.17円高 | 5日 12:39 |
| 長期金利(%) | 0.995 | -0.020 | 5日 12:53 |
| NY原油(ドル) | 86.63 | -5.30 | 4日 終値 |
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