無線信号からの電力の収集は、効率は良くないし新しい考えでもないが、それでも技術的には可能だ。日本の二つの企業が最近、まさにそれをする製品を発表した。ひとつは携帯電話の信号から電力を収穫し、もうひとつは整流アンテナ(Rectenna*)を利用してエネルギーを作り出す。〔*: 日本語記事「レクテナ」。〕
まず、Tokyo Electron Device(東京エレクトロンデバイス)が最近発表した製品は、(日本で使われている)800MHz帯域の携帯電話の無線信号を拾って、それを電気に変える。同社によれば、最大2.5ミリアンペアまでの充電…リチウム電池…が可能だ。
携帯以外のワイヤレス製品からも信号を集めるので、タブレットやノートブックの電池寿命を数分延ばすことができる(何もないよりはまし)。Tokyo Electronはこの製品を”グリーンな”製品として売り出すつもりだ。開発には、合衆国のPowercastが協力した。
その製品には写真等がまだないが、次にご紹介する製品には立派なビデオまである。それは、東京のNihon Dengyo Kosaku(日本電業工作)が開発したレクテナだ。この製品(上の画像)には、セールスポイントが2つある: まず薄い(WiFiの信号を集めるものは12㎜、地デジの放送電波用は30㎜)、そして起動に要する電力がわずか50µW。
日本電業によると、同社のレクテナは10㎝程度の距離のWi-Fi信号から数マイクロワットの電力を取り出すが、これはたとえば、センサー用などには十分である。製品は、建物の中でも外でも使える。
下のビデオは、東京のDiginfonewsが撮ったもので、ナレーションは英語だ。これを見ると、よく分かると思う。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))