金崎、１７日のＧ大阪戦で復帰か

　左ふくらはぎ肉離れで戦列離脱していた名古屋グランパスのＭＦ金崎夢生（２２）が３日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行われた練習に約２カ月ぶりに加わった。負担の軽いパス練習だけで、まだリハビリ段階のため７日の磐田戦（瑞穂陸）出場は無理だが、上位対決となる１７日のＧ大阪戦（万博）には復帰できるメドが立った。

　たった３０分ほどの時間だったが、金崎は孤独な練習から解放された。

　「きょう一緒に練習するなんて、僕も知らなかったんですよ。コーチに言われて。普通にやれて、良かったですね」

　ウオーミングアップ代わりのパス練習で時折、笑顔を浮かべながら、チームの中に溶け込んだ。完全に合流できるのはまだ先。喜熨斗（きのし）トレーニングコーチは「まだリハビリの一環。順調には進んでいます」とくぎを刺すように説明した。左ふくらはぎ肉離れが再発したのは６月１２日の練習中。４月２４日の浦和戦で負傷し、１１日の磐田戦でベンチ入りした直後のアクシデントだった。先を急いだ感は否めず、金崎もショックを受けていただけに、今回の復帰は、慎重にならざるを得ない。２度目の負傷は全治４週間と診断されたが、もうすぐ２カ月になろうとしている。滞りなく進めていても、たっぷりと時間をかける。

　「復帰のタイミングを考えると、ナーバスな気持ちが出てくるかもしれない。でも、スタッフに任せてあるので、今は与えられたメニューに集中して取り組むだけです」

　首脳陣の見立てでは、２週間で５試合が行われる８月後半の復帰。特に１７日のＧ大阪戦は、優勝争いを左右する一戦となりそうな気配があるだけに、金崎復帰の有力ポイントになる。現在５連勝で、チームタイ記録の１３戦無敗とグランパスは絶好調。Ｊ１連覇へ向けて、金崎が戻れば、鬼に金棒だ。　（木本邦彦）