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【グラニュース】


松田さん訃報 楢崎無念

2011年8月5日 紙面から

 グランパスに悲報が届いたのは、練習を終えた後だった。愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターのクラブハウスから出てきたGK楢崎正剛(35)は悲しみに暮れていた。3日夜に、病院に駆けつけ、目を閉じたままの松田さんを見舞った。

 「眠ってるだけで、すぐに起きそうな感じだった。でも起きてくれなかったですね」

 日本代表の仲間だった同級生の悲劇に無念さがにじんだ。日本代表の守備陣として、喜びや苦しみを分かち合ってきた。2002年W杯日韓大会では、日本のW杯初勝利に貢献。そのロシア戦前には、風呂場などで守備陣が集まって何度も話し合い、当時「フラット3」と言われたDF戦術に改良を加えて、快挙につなげた。

 「いつまでも手のかかるやつだったけど、先輩にも後輩にも慕われた」と、幅広く愛された松田さんの人柄に、楢崎も強くひかれた1人だった。

 同じ02年W杯メンバーだったDF三都主アレサンドロ(34)も「(病室で)何か反応してくれるのを待ったんだけど。年が近かったし、厳しい環境でも張り切っていたのに」と唇をかんだ。横浜Mの元同僚で2004年のJ1優勝をともに経験したDF田中隼磨(29)は、2日続けて見舞って回復を願ったが、祈りは通じず、すすり泣きしながら、無言でクラブハウスを後にした。 (木本邦彦)

 ▽名古屋DF闘莉王(楢崎らと3日夜に松田さんを見舞う)「つらいな。人生、考え直さないといけないな」

 

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