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【サッカー】

ザック監督イライラ 異例の“公開説教”も

2011年8月4日 紙面から

練習試合前半を終え、西(右)に指示を出すザッケローニ監督(中)

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 9月から始まるワールドカップ(W杯)アジア3次予選に向け、日本代表は国内候補合宿最終日の3日、札幌市内で札幌大と練習試合を行った。ロンドン五輪世代のMF山田直輝(浦和)、初招集のFWハーフナー・マイク(甲府)、FW李忠成(広島)の得点で3−0で勝ったが、大学生相手に単純なミスが目立ち、いら立ったザッケローニ監督はピッチ上で異例とも言える“公開説教”。10日の強化試合・韓国戦(札幌ドーム)を前に、新戦力のアピールは指揮官に届いたか?

 イライラ、カリカリ…。前半終了直後。イタリア人指揮官はベンチに引き揚げるDF西を真っ先に呼び寄せ、まくし立てるように指示を浴びせた。その身ぶりは次第に激しくなり、表情は珍しく怒りに満ちていた。

 試合後、ザック監督は意図をこう語った。

 「スピードのある攻撃、連係(プレー)はさほど見られなかった。ただ、今回はチームの出来ではなく、個人の持っているものを見たかった。個人の特徴を出せるようにアドバイスした」

 前半45分間、右SBに入った西のプレーにベンチから何度も注文をつけていた。両手を広げ、「なぜだ?」。いぶかしげな顔で、コーチ陣にも不満をぶつけていた。

 「守備時の体の向きについてですね。(試合中から)かなり言われていました。(指示は)分かりやすくはないけど、はっきりしています」。西は淡々と振り返り、「ただ、今回は新しいことにチャレンジできたのは良かった」と前向きだった。

 ザック体制下で初招集の13人を含む国内候補の短期合宿。基本戦術は丁寧に細かく伝えたが、求めているのはそこではない。現有戦力に割って入るだけの「武器」を持ち合わせているか−。チームの“新陳代謝”を促進する新鮮力の見極め。その一点だったはずだ。

 高い期待値の半面、見どころは少なかった。観衆が沸いたシーンも数えるほど。「想像していた通り、選手の能力は高かった。満足している」とザック監督は言ったが、額面通りに受け取っていい選手は一握り。きょう4日、韓国戦のメンバーが発表される。そこで、ザック監督の採点による「本心」が明かされる。(松岡祐司)

 

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