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試験管内で精子のもと=マウス万能細胞から作製−卵子に受精させ子誕生・京大

試験管内で精子のもと=マウス万能細胞から作製−卵子に受精させ子誕生・京大

 マウスの万能細胞を試験管内で精子のもとに変え、精巣で成熟させた後、通常の卵子に受精させて子を生み出すことに、京都大大学院医学研究科の斎藤通紀教授らが世界で初めて成功した。4日付の米科学誌セル電子版に発表した。斎藤教授らは万能細胞を卵子に変える研究にも取り組んでいるほか、将来はヒトで実現するため、まずサルで実験する計画に着手した。
 万能細胞は、体のあらゆる細胞に変わる細胞。斎藤教授らは受精卵から作る胚性幹細胞(ES細胞)のほか、山中伸弥京大教授らが皮膚細胞に遺伝子を導入する方法で開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)も精子に変えた。
 この技術を応用すれば、不妊症の夫婦が皮膚細胞を精子や卵子に変え、体外受精で子供を持てる可能性がある。文部科学省は昨年5月、ヒトのES、iPS細胞を精子や卵子に変える研究を解禁したが、受精は引き続き禁止している。安全性を確保できない上、生命倫理面で検討が進んでいないためだが、万能細胞を精子、卵子に変える研究だけでも不妊症の原因解明に役立つと期待される。(2011/08/05-07:15)


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