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福島原発の事故の規模は広島の30倍!?

 福島原発の事故の規模は広島原爆の約30倍――。先週(7月27日)の衆院厚労委員会で仰天発言が飛び出した。発言者は、参考人として出席した東大先端科学技術研究センター長の児玉龍彦教授である。

 児玉教授は東大アイソトープ総合センター長も兼ねる。そんな放射線研究の第一人者があらためて訴えたのは、福島原発の事故による放射能汚染の深刻さと、鈍い政府対応に対する不満だった。

 新聞テレビはなぜかほとんど報じていないが、児玉教授は、今回の事故の規模が広島原爆と比べて「熱量計算で(原爆)29.6個分、ウラン換算で20個分が漏出した」と試算。さらに「原爆の放射能の残存量は1年後に1000分の1程度に低下するが、原発の放射線汚染物は10分の1程度にしかならない」と強調し、福島原発事故は「原爆数十個分に相当する量と、原爆汚染よりも多量の残存物を放出した」と訴えたのだ。

 これが本当なら、恐ろしい。広島では、その年の年末までに原爆で14万人前後が死亡したと推測されている。その30個分というのなら、400万人を殺せるぐらい巨大なパワーだ。チェルノブイリをめぐっては、いまも350キロ圏内に100カ所のホットスポットがあり、農業や酪農が禁止されている。国の「微量だから大丈夫」という言い訳は到底、信用できない。

 児玉教授は、事故から4カ月経ってもいまだに徹底した測定態勢が確立されていない現状に対して「満身の怒りを表明する」といら立ちを募らせる場面もあった。

 事故当初から大マスコミは、「チェルノブイリ事故と比べて大したことはない」と政府発表をタレ流した。それもあって無視したのかもしれないが、反省する気があるなら、児玉発言をきちんと報じるべきじゃないのか。

(日刊ゲンダイ2011年8月1日掲載)

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