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古川知事が謝罪 やらせ誘発発言 進退への言及避ける | ||
玄海原発2、3号機(東松浦郡玄海町)の再稼働をめぐる九州電力の「やらせメール」に絡み、九電幹部に対して再稼働容認意見のメール投稿を促すような発言をしていた問題で、古川康佐賀県知事は2日の定例会見で「いろんな意味で迷惑をかけ、県民に混乱を生じさせて申し訳ない」と初めて謝罪した。発言をめぐる責任については「九電の第三者委員会による事実関係の解明を待ちたい」と繰り返し、自身の進退への言及は避けた。
再稼働容認の投稿を促すような発言については「あの時期に九電副社長と会って、軽率だったとあらためて考えている」と釈明し、「九電にやらせメールを要請した事実はない」と重ねて否定した。
古川知事は、経産省主催の県民向け説明番組放送5日前の6月21日、知事公舎で当時の九電副社長ら幹部3人と面会。「経済界にある再稼働容認の声を出していくことも必要」と話し、メールやネットによる具体的な意見投稿の方法も示していた。第三者委は「知事の発言がやらせメール問題の引き金になった可能性は十分にある」と指摘し、調査している。
知事が発言を公表した30日の会見で、投稿方法にも言及していながら明らかにしなかったことを問われ、「伏せていたつもりはない。番組への意見表明の仕方はメールやファクスしかないので、当然のことと頭の中で整理していた。聞かれていれば、答えていた」と説明した。
今後の再稼働判断については「事実解明を待って、ある一定の落ち着きを得た上で、信頼を得られる政策決定のプロセスを考え直す必要がある」とした。 |
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2011年08月02日更新 |