わいせつ目的で小学6年の女児(11)を車で連れ去ったなどとして、警視庁は4日、川崎市立下布田小学校教諭、富山浩平容疑者(33)をわいせつ目的略取の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「女の子の裸の写真を撮りたかった」と容疑を認めているという。
南大沢署によると、富山容疑者は4日午後0時55分ごろ、東京都八王子市内の路上で、歩いていた女児に果物ナイフ(刃渡り約10センチ)を突きつけ、「騒ぐな」などと脅迫。近くに止めた軽ワゴン車で女児を連れ去った疑いがある。
連れ去りを目撃した男性が110番通報。追跡中の同署のパトカーが現場から約400メートル離れた場所で富山容疑者の車を発見し、停止を求めたがそのまま逃走した。富山容疑者の車はその後、現場から約1キロ離れた路地で、対向車と追跡してきたパトカーに進路をふさがれる形で確保されたという。保護した際、女児は両手を粘着テープで縛られた状態で後部座席にいた。けがはなかった。富山容疑者は、女児と面識はなかったという。
川崎市教委によると、富山容疑者は2009年4月に採用され、現在は小学2年の学級担任をしていた。市教委は「校長からは、日常の教育活動に問題はなかったと聞いている。事実であれば大変申し訳ない。今後、事実関係を確認したうえで適切に対応したい」としている。