ライフ沖縄県教委が「介入」 協議会延期を指示 教科書採択2011.8.4 23:57

  • [PR]

[ライフ]ニュース

  • メッセ
  • 印刷

沖縄県教委が「介入」 協議会延期を指示 教科書採択

2011.8.4 23:57

 沖縄県石垣市など3市町の中学校で使う教科書を答申する教科用図書八重山採択地区協議会は4日に予定された会合の開催を延期した。同地区では「戦争賛美の教科書が採択される」として地元メディアなどが批判や反対運動を展開。これを受けた県教委が突然協議会に委員追加を求めたもので「県ぐるみの採択介入」と批判が出ている。

 関係者によると、県教委からは2日に連絡があり4日の会合の日程変更を求められた。そのさい「協議会の運営が適正かつ公正さに欠ける」などとして校長など学校関係者の追加を求めてきたという。協議会側は採択介入にあたると反発したが、開催延期は受け容れた。県教委側から後日届いた文書には県の「要請」というトーンダウンした文言が使われ、日程延期が協議会の自主的判断で行ったようになっていた。

 協議会では地域代表の教育委員が責任を持って教科書を選ぶ仕組みにできるよう長年続いてきた現場教員の意見で各教科書をランク付けする「順位付け」を廃止、教員の意向だけで決まる場だった採択の仕組みを改善していた。ところが、これを「戦争を美化する教科書を採択させる布石だ」などとして地元メディアや歴代の教育長らが反発。「協議会の運営が非民主的である」との批判が再三繰り広げられていた。

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital