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5.造語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワードをそのままでネーミングとして使用できれば意味やイメージを的確に表現できます。しかし現在250万件の商標が登録または出願されている状況では、キーワードをそのままの形で使用できる可能性は非常に少ないと言えます。このような事情のためキーワードをベースに新しい言葉を造語する必要があります。 また、造語には積極的な意味もあります。商品のコンセプトを表現する言葉を複数組み合わせ新しい言葉を作り商品の特徴やイメージをより強くユーザーに訴える効果もあります。 店名や商号の場合はキーワードがそのまま使用できる場合もあります。詳しくは、7.商標先願検索を参照してください。 |
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1.プラス造語法(A+B=AB) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プラス造語法は造語の中で最も簡単な方法です。2つのキーワードを単純に結合して1つの言葉を造ります。この方法は商品の特徴を複数の意味で訴えることができますが文字数が長くなりインパクトに欠ける傾向があります。
プラス造語法のポイント ・ 文字数の少ないキーワードを選ぶ。・ 文字の響き(語感)の強いキーワードを選ぶ。 ・ 意外性のある言葉を組み合せて印象を強くする。 プラス造語したネーミングをデザインする場合の注意点 プラス造語でできた商標は結合商標になります。「スカイライン」は結合商標ですが「スカイ・ライン」と表現すると異なる商標になります。「スカイ・ライン」の場合は「スカイ」「ライン」と別々の言葉として商標を調べる必要があります。「スカイ」も「ライン」も一般によく知られた言葉ですので商標登録されている可能性は大きいと言えます。仮に「ライン」が既に商標登録されていれば「スカイ・ライン」は商標として使用することはできません。商標では2つの文字の間にスペースがあったり、「・」中黒で仕切ってあったり、書体、サイズ、色が異なったりした場合は別の言葉として取り扱われますので注意してください。 ・ 裁判の判例 プラス造語法の例
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2.減量造語法(A+B=ab) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
減量造語法はキーワード単体では発音しにくかったり、文字数が多くパンチに欠ける場合などプラス造語法のインパクトが弱くなるという欠点を補う手法です。2つのキーワードをそのまま足すのではなく、元の言葉の意味を保ちながら発音しやすいように文字をカットする造語方法です。例えば「ゴジラ」の場合、強い動物の代表「ゴリラ」と大きい動物の代表「クジラ」とを足しあわせて「ゴリラクジラ」とします。これはなんとフヤケタ弱々しい響きになってしまいます。 そこで「リラク」の贅肉を削ぎ落とし「ゴジラ」とネーミングします。3文字中2文字が濁音で重々しい語感です。どう猛で巨大な怪獣のイメージをネーミングから感じ取ることができる優れたネーミングです。 減量造語法のポイント ・ キーワードの選び方は、文字数はあまり意識せず意味に重点を置いてを選びます。・ コンセプトを上手に言い表している言葉同士をプラス造語します。 ・ 造語結果から文字を一文字づつ削除しながら語感のよい言葉に造り変えます。 減量造語法の例
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3.変形造語法(A=a) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
変形造語法はキーワード単体でコンセプトは表現できるが発音しにくかったり文字数が多くパンチに欠けるときキーワードの一部を都合の良い文字に替えたり削除する手法です。
変形造語法のポイント ・ コンセプトを的確に表現するキーワードを選択します。・ 発音、語感、文字の並びに注意しながら他の文字に置換えたり削除して文字並びのバランスを整えます。 また接尾語と組み合わせてキーワードの語尾を変化させる方法もあります。 ・ 元のキーワードのイメージがなくならない範囲で変形を繰り返し視覚、語感の良いものに作り替えます。 変形造語法の例
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4.頭文字造語法(アクロニム造語) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各単語の頭文字を組み合わせて造語する方法でアクロニム(acronym)造語とも言います。
頭文字造語法の例
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5.並び替え造語法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
並び替え造語法は文字遊び的な要素があります。文字を並び替えたり、逆に並び替えると意外な語感になる場合があります。また、並び替えた言葉が別の意味を持つ場合はアナグラムと呼ばれていて例えば英語の場合「STOP」「TOPS」「POST」「SPOT」「POTS」「OPTS」などがあります。これを応用すると1つのネーミングに複数の意味付けも可能になります。
並び替え造語法の例
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6.語呂合わせ造語法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
語呂合わせ造語法はダジャレ感覚の造語法です。うまく当たれば面白く覚え易いネーミングになります。ただ高級なイメージを訴えたい商品に使用する場合は注意が必要です。
語呂合わせ造語法の例
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