九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働をめぐる「やらせメール」問題で、九電の小野丈夫(つよし)上席執行役員経営管理本部長が3日、「やらせ」の舞台となった国主催の説明番組に出演した県民代表を訪ね、「迷惑を掛け、誠に申し訳ない」と謝罪した。出演者の一人で佐賀市の映画評論家、西村雄一郎さん(59)は「九電には危機管理意識がない」と批判した。
西村さんは、佐賀市を訪れた小野本部長に「出演者も『やらせ』の一員と疑われた」と抗議。小野本部長は「どう信頼を回復していくか、真摯(しんし)に取り組んでいきたい」とわびた。
6月26日の番組には、西村さんを含む県民代表7人が出演した。九電側は誰に謝罪したかを明らかにしていないが、中には謝罪を拒んだ人もいた。玄海町の農業平田義信さん(49)は「出演者だけにではなく、県民全員に謝るのが筋だ」と述べた。
九電は、自社や関連会社社員に再稼働に賛同するメールを番組に投稿するよう指示。佐賀県の古川康知事が九電幹部に「やらせメール」を誘発したような発言をしたことも問題になっている。
=2011/08/04付 西日本新聞朝刊=