【ニューヨーク=西村博之】米格付け会社、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2日、米国債の格付けを最上位の「Aaa」で維持すると発表した。債務上限の引き上げ法が成立し「米国のデフォルト(債務不履行)のリスクはほぼ排除された」ためという。ただ今回の動きは財政再建への第一歩にすぎないとも指摘し、格付けの中期的な見通しを「ネガティブ(弱含み)」に指定した。
ムーディーズは7月13日に米国債を短期間内に格付けが変更されることを示す「ウオッチリスト」に置き、格下げ方向で見直すと発表していた。今回の決定で当面は格下げの可能性が遠のいた。
ただ格付けの中期的な方向性は弱含みで、「格下げのリスクもある」と指摘。具体的には財政規律が緩んだ場合、景気が急速に悪化した場合、米政府の資金調達コストが急上昇した場合などのケースを挙げている。
フィッチ・レーティングスも2日、米国債の格付けを最上位の「トリプルA」に据え置くと発表した。
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は7月14日に米国債を「クレジットウオッチ」に指定し、90日以内に格付けを引き下げる可能性が50%以上あることを示したが、今のところ最終的な判断を下していない。
ムーディーズ・インベスターズ・サービス、スタンダード・アンド・プアーズ、格付け
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