記事入力 : 2011/08/04 11:31:16
【コラム】靖国よ、韓国人2万人の魂を解き放せ(下)
4年前、キムさんと、ほかの韓国人遺族10人が靖国神社の合祀者名簿から名前を削除してほしいと訴訟を起こした。だが、長い裁判の末、7月に出された判決は、さらにあきれるものだった。日本の裁判所は「不快だということで法的に救済すれば、宗教的行為を制約する」とし、請求を棄却した。宗教の自由の方が重要だから不満も我慢しろということだった。
日本は、朝鮮人94万人を戦場に引き連れていきながら、1円も賠償に応じていない。彼らが掲げるその理由は、強制連行者が「日本国民ではない」というものだ。その一方で、自分たちの神社で勝手によその国の被害者を祭っている。日本は、独島(日本名:竹島)にやたらに手を出そうとする一方で、連行された人々の魂にまで手を付けようとしている。
日本政府は、宗教施設の問題だから自分たちは関係ない、と言い逃れをしている。しかし、韓国人戦死者の名簿を靖国神社に提供したのは日本の厚生省(現:厚生労働省)だった。それなのにしらを切るのだから、なおのこと日本政府が憎くなる。
靖国神社は「英霊を慰め、祭ると言っているのに何が悪いのか」と「善意」を主張しているらしい。悪いが、連行の被害者にとって軍国主義の神社に合祀されること自体が耐えられない屈辱だ。軍国主義の宗教の祭祀(さいし)はあなたたち同士でやれば十分だから、どうか韓国人は外してほしい。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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