中国外務省の馬朝旭報道局長は3日、中国の海洋進出に警戒感を示した日本の防衛白書について「中国の国防建設にとやかく言う、無責任な評論を発表した」と批判し、「強烈な不満」を表明するとの談話を出した。
談話は防衛白書に関する質問に答える形で、中国が「平和発展」と「善隣外交」の方針を堅持していると強調。将来も他国の脅威にはなり得ないと主張した。また、国防省の耿雁生報道官も4日、「中国脅威論を誇張するもので断固として反対する」と述べた。
2日に公表された防衛白書は中国の海洋進出に絡み、周辺諸国と利害が対立する問題で「高圧的とも指摘される対応」をとっているとして、中国の動向に警戒感を示した。(北京=坂尻信義)
民間出身者として初の中国大使に起用された丹羽宇一郎氏。在任中に中国のすべての省と自治区に足を運びたい、と意欲は満々だ。丹羽氏は中国を駆け回って何をしているのか。