カテゴリ: コミック誌のデータ
読者層の分析・考察、前回の
(4)少女向けコミック誌部門に続いて、
第5回(最終回)は、女性ヤングアダルト&ミセス向けコミック誌の分析を取り上げます。
<データに関する注意>
★データは、
日本雑誌協会(JMPA)のHPに掲載されていたものを引用、加工。
★大変残念ですが、大手出版社の中で「講談社」のデータは公開されていませんでした。
★年齢層の回答は各誌で完全に統一されていないために一部推定あり。
★今回、質問形式から「ミセス向け」に分類されている「YOU」「FEELYOUNG」は、
ランキング分析では「女性ヤングアダルトコミック誌」に分類されていました。
まず、回答が載っていた7誌です。
「女性ヤングアダルト」「ミセス向け」コミック誌部門における
発行部数ランキングの順位も付けています。
【女性ヤングアダルトコミック誌部門】
☆YOUNG YOU(集英社:女性ヤングアダルト7位)
☆Eleganceイブ(秋田書店:女性ヤングアダルト8位)
☆FEEL YOUNG(祥伝社:女性ヤングアダルト15位)
☆MAY(少年画報社:女性ヤングアダルト- - 位)
【ミセス向けコミック誌】
☆YOU(集英社:女性ヤングアダルト1位)
☆フォアミセス(秋田書店:ミセス向け1位)
☆Judy(小学館:女性ヤングアダルト9位)
今回は、「年齢別」「未既婚別」のみの分析となります。
統計的に使えるレベル(複数の比較可能なデータが揃う)という意味で、
特に他意はありません。
年齢別●この部門に強い講談社のコミック誌のデータが無いのが誠に残念ですが….
二つのカテゴリを合わせて4つの区分に分けてみます。
(①17歳以下、②18~24歳、③25~29歳、④30歳以上)
☆YOUNG YOU・・・①5.0%、②27.4%、③50.6%、④17.0%
☆Eleganceイブ・・・①3.0%、②38.0%、③54.0%、④5.0%
☆FEEL YOUNG・・・①1.1%、②25.6%、③53.7%、④19.6%
☆MAY・・・①1.9%、②10.5%、③23.0%、④64.6%
☆YOU・・・①1.3%、②8.6%、③23.5%、④66.6%(30~35歳:36.3%、36歳以上:30.3%)
☆フォアミセス・・・①1.0%、②8.0%、③44.0%、④47.0%(30~35歳:35.0%、36歳以上:12.0%)
☆Judy・・・①2.0%、②11.9%、③37.2%、④48.9%(30~35歳:29.4%、36歳以上:19.5%)
●おおまかな傾向と中心となる年齢層をまとめると、以下のようになります。
☆
YOUNG YOU・・・このカテゴリではやや幅が広い年齢層に分布、
25~29歳 ☆
Eleganceイブ・・・分布は広いほう、
23~26歳 ☆
FEEL YOUNG・・・21歳以下は少なく30歳以上も約2割、
23~28歳 ☆
MAY・・・ミセス向けカテゴリの方がしっくりで「YOU」と近いか?、
30歳以上 ☆
YOU・・・24歳以上の比率が90%以上、27歳以上で幅広い、
30~35歳 ☆
フォアミセス・・・「YOU」と同じく24歳以上の比率が90%以上だが中心層はやや下、
27~32歳 ☆
Judy・・・「YOU」「フォアミセス」より若干下だが幅広い、
24~32歳未既婚別●5誌のデータが存在(※少女向けも1誌あり、同時掲載)・・・未婚、既婚の順、説明は不要ですネ
☆
Eleganceイブ・・・68.0%、32.0%
☆
FEEL YOUNG・・・58.8%、41.2%
☆
MAY・・・42.5%、57.5%
☆
YOU・・・26.8%、73.9%
☆
フォアミセス・・・22.0%、78.0%
☆
ザ・マーガレット※・・・83.9%、16.1%
▲ by teddy0021 | 2005-07-12 22:40 | コミック誌のデータ
ほとんど忘れてしまうくらい、間が開いてしまいましたが、
読者層の分析・考察、前回の
(3)男性向けコミック誌部門に続いて、
第4回は、
少女コミック誌部門の分析を取り上げます。
<データに関する注意>
★データは、
日本雑誌協会(JMPA)のHPに掲載されていたものを引用、加工。
★大変残念ですが、大手出版社の中で「講談社」のデータは公開されていませんでした。
★年齢層の回答は各誌で完全に統一されていないために一部推定あり。
まず、回答が載っていた11誌です。
「少女コミック誌部門」の発行部数ランキングの順位も付けています。
【少女コミック誌部門】
☆ちゃお(小学館:少女向け1位)
☆りぼん(集英社:少女向け2位)
☆別冊マーガレット(集英社:少女向け4位)
☆少女コミック(小学館:少女向け5位)
☆花とゆめ(白泉社:少女向け6位)
☆ザ・マーガレット(集英社:少女向け8位)
☆マーガレット(集英社:少女向け9位)
☆Cheese!(小学館:少女向け11位)
☆LaLa(白泉社:少女向け12位)
☆プチコミック(小学館:少女向け13位)
☆プリンセス(秋田書店:少女向け- - 位)
今回は、「
年齢別」のみの分析となります。統計的に使えるレベル(複数の比較可能な
データが揃う)という意味で、特に他意はありません。
(1)まずは、同じ少女向けの中でも、読者層が極めて若い
「
ちゃお」「
りぼん」の2誌を取り上げましょう。
①14歳以下、②15~23歳、③24歳以上で分けています。
☆ちゃお・・・①93.7%、②5.0%、③1.1%
☆りぼん・・・①64.6%、②31.2%、③4.2%
●かなりはっきりと差がありますね。ちなみに、「
ちゃお」の13歳未満は
82.5%と主に「小学生」向けのコミック誌と言えます。
「
りぼん」はやや幅が広く、「小学生~中学生」(+高校生)が
主な読者と言えそうです。
(2)次は、(1)に続く層が主なターゲットになっているコミック誌を比較しましょう。
年齢別に読者層を①13歳未満、②13~15歳、③16~18歳、④19~23歳、
⑤24歳以上に分けてみます。
☆別冊マーガレット・・・①10.1%、②29.0%、③27.6%、④22.0%、⑤11.3%
☆少女コミック・・・①26.3%、②40.2%、③15.1%、④9.3%、⑤9.1%
☆花とゆめ・・・①4.0%、②33.4%、③28.8%、④18.6%、⑤15.2%
☆ザ・マーガレット・・・①5.8%、②22.9%、③26.5%、④32.4%、⑤12.4%
☆マーガレット・・・①19.0%、②39.0%、③24.0%、④10.0%、⑤8.0%
☆Cheese! ・・・①5.2%、②35.0%、③25.0%、④22.4%、⑤12.4%
☆LaLa・・・①4.0%、②16.1%、③25.0%、④25.3%、⑤29.7%
☆プチコミック・・・①1.1%、②4.1%、③8.6%、④24.9%、⑤61.3%
☆プリンセス・・・①13.0%、②24.0%、③34.0%、④25.0%、⑤4.0%
●今回の結論として、各誌の読者層の傾向と中心となる年齢層をまとめると、
以下のようになります。
☆
別冊マーガレット・・・中高生が多いが幅広い、
14~17歳 ☆
少女コミック・・・小中高生中心でりぼんに次ぐ、
15歳以下 ☆
花とゆめ・・・中高生が主な読者だが24歳以上もそこそこ、
14~17歳 ☆
ザ・マーガレット・・・中高校生以上が多いが幅広い、
15~23歳 ☆
マーガレット・・・小中高生中心で少コミと同じ年齢層かやや上、
15歳以下 ☆
Cheese! ・・・中高生主力だが幅広い、
13~18歳 ☆
LaLa・・・高校生がやや多いが非常に幅広い、
16~18歳&24歳以上 ☆
プチコミック・・・このカテゴリは似合いません。ヤングアダルト向け、
24歳以上 ☆
プリンセス・・・小中高生中心だがやや幅広い、
15~17歳
▲ by teddy0021 | 2005-07-11 22:04 | コミック誌のデータ
かなり間が開いてしまいましたが、
読者層の分析・考察、前回の
(2)少年コミック誌部門に続いて、
第3回は、
男性向けコミック誌部門の中での各誌の傾向を取り上げます。
<データに関する注意>
★データは、
日本雑誌協会(JMPA)のHPに掲載されていたものを引用、加工。
★大変残念ですが、大手出版社の中で
「講談社」のデータは公開されていませんでした。
★年齢層や職業別の回答は各誌で完全に統一されていないために一部推定あり。
まず、
回答が載っていた13誌です。
男性向けコミック誌部門の発行部数ランキングの順位も付けています。
☆週刊ヤングジャンプ(集英社:1位)
☆ビッグコミックオリジナル(小学館:3位)
☆ビッグコミック(小学館:4位)
☆ビッグコミックスピリッツ(小学館:8位)
☆ビジネスジャンプ(集英社:9位)
☆ビッグコミックスペリオール(小学館:10位)
☆スーパージャンプ(集英社:11位)
☆ヤングキング(少年画報社:16位)
☆ヤングサンデー(小学館:20位)
☆漫画アクション(双葉社:21位)
☆ヤングチャンピオン(秋田書店:26位)
☆ヤングコミック(少年画報社:29位)
☆みこすり半劇場(ぶんか社:--位)
職業別から行きましょう。
13誌の読者層のうち、①
学生の比率、②学生・その他(大半はアルバイト、フリーター)・無職を除く
定職を持つ社会人の比率は次のようになります。
☆週刊ヤングジャンプ(集英社)・・・①15.9%、②66.1%
☆ビッグコミックオリジナル(小学館)・・・①3.4%、②70.8%
☆ビッグコミック(小学館)・・・①1.8%、②70.8%
☆ビッグコミックスピリッツ(小学館)・・・①18.0%、②64.8%
☆ビジネスジャンプ(集英社)・・・①16.8%、②60.4%
☆ビッグコミックスペリオール(小学館)・・・①4.6%、②70.4%
☆スーパージャンプ(集英社)・・・①5.5%、②76.5%
☆ヤングキング(少年画報社)・・・①47.0%、②45.0%
☆ヤングサンデー(小学館)・・・①15.8%、②69.0%
☆漫画アクション(双葉社)・・・①3.5%、②78.0%
☆ヤングチャンピオン(秋田書店)・・・①9.0%、②79.0%
☆ヤングコミック(少年画報社)・・・①8.0%、②86.0%
☆みこすり半劇場(ぶんか社)・・・①2.4%、②80.8%
これを見ると、少年画報社の
ヤングキングは少年誌と男性向けの中間ぐらいに位置しており、他の男性向けとはかなり性格が違うようです。
ヤングジャンプ、
ビジネスジャンプ、
ビッグコミックスピリッツ、
ヤングサンデーは15~20%程度は学生が読んでいますね。
ヤングジャンプと
ビジネスジャンプの数字を比較するとあまり棲み分けは意識されていないのかも知れません。
みこすり半劇場に社会人が多いのは納得(!?)。ちょっと変わっているのは
ヤングコミックで社会人が86%を占めている半面、学生も8%いる。フリーターなどはあまり読まないみたいですね。①と②に含まれないのは、無職かその他(大半はアルバイト、フリーター)ですが、その比率がそこそこあるコミック誌には、いわゆる「
フリーター漫画」(主人公がフリーターやバイトに時間を費やしている学生タイプで、その日常を中心的に描いた漫画)で人気も高い作品が連載されている可能性が高いかも知れません。
次は、
年齢別。社会人として中堅に域に足を踏み入れる①
30歳以上の比率、
実質的に転職難易度が急上昇する②
35歳以上の比率、で見てみましょう。
☆週刊ヤングジャンプ(集英社)・・・①25.2%、②13.5%
☆ビッグコミックオリジナル(小学館)・・・①82.4%、②67.6%
☆ビッグコミック(小学館)・・・①88.0%、②73.4%
☆ビッグコミックスピリッツ(小学館)・・・①38.8%、②24.9%
☆ビジネスジャンプ(集英社)・・・①34.7%、②不明
☆ビッグコミックスペリオール(小学館)・・・①72.6%、②52.2%
☆スーパージャンプ(集英社)・・・①51.1%、②28.1%
☆ヤングキング(少年画報社)・・・①8.0%、②3.0%
☆ヤングサンデー(小学館)・・・①31.8%、②17.9%
☆漫画アクション(双葉社)・・・①58.9%、②39.1%
☆ヤングチャンピオン(秋田書店)・・・①25.0%、②15.0%
☆ヤングコミック(少年画報社)・・・①52.0%、②29.0%
☆三こすり半劇場(ぶんか社)・・・①57.2%、②32.4%
上の職業別も合わせて考える必要はあるかも知れませんが、
ビッグコミック、
ビッグコミックオリジナル、次いで
ビッグコミックスペリオール、
漫画アクションは、
大人度が高いコミック誌と言えるでしょう。同じビッグコミック系でも
スピリッツは年齢層が少し若くなります。発行部数が一時の勢いがないのを見ると、むしろ、一部の大人の読者が離れたのかも?集英社の
ジャンプ3誌では、
スーパー>ビジネス>ヤングの順に大人度が高くなっています。これは想定通り!?
最後に、
年収別の数字。この質問には以下の7誌が回答していますが、
①
年収500万円以上、②
年収1,000万円以上で見てみましょう。
☆ビッグコミックオリジナル(小学館)・・・①53.4%、②6.4%
☆ビッグコミック(小学館)・・・①53.4%、②5.0%
☆ビッグコミックスペリオール(小学館)・・・①49.0%、②15.8%
☆ヤングキング(少年画報社)・・・①18.0%、②0%
☆漫画アクション(双葉社)・・・①30.7%、②1.8%
☆ヤングチャンピオン(秋田書店)・・・①27.0%、②1.0%
☆ヤングコミック(少年画報社)・・・①25.0%、②1.0%
年齢別の数字に合っている印象はありますが、
ビッグコミック系3誌を読む人の年収が高めです。ただ、3誌を比較すると、500万円以上の人の比率は50%前後で大差ないのに、
スペリオールは
1,000万円以上の読者が15.8%もいるのです(他の2誌は5~6%)。その年収層の心を惹きつける特別な作品があるのでしょうか?興味が尽きません。
▲ by teddy0021 | 2005-05-15 15:43 | コミック誌のデータ
読者層の分析・考察、前回の
(1)男性読者 vs 女性読者 に続いて、
第2回は、
少年コミック誌部門の中での各誌の傾向を採り上げます。
<データに関する注意>
★データは、
日本雑誌協会(JMPA)のHPに掲載されていたものを引用、加工。
★大変残念ですが、大手出版社の中で
「講談社」のデータは公開されていませんでした。
★年齢層や職業別の回答は各誌で完全に統一されていないために一部推定あり。
まず、
回答が載っていた7誌です。
少年コミック誌部門の発行部数ランキングの順位も付けています。
☆月刊少年ジャンプ(集英社:7位)
☆コロコロコミック(小学館:3位)
☆週刊少年サンデー(小学館:4位)
☆週刊少年ジャンプ(集英社:1位)
☆週刊少年チャンピオン(秋田書店:6位)
☆増刊少年サンデー[スーパー](小学館:16位)
☆Vジャンプ(集英社:12位)
7誌の読者層のうち、
「小学生+中学生」の比率は次のようになります(一部は概数)。
☆月刊少年ジャンプ(集英社)・・・29.7%
☆コロコロコミック(小学館)・・・98.5%
☆週刊少年サンデー(小学館)・・・29.4%
☆週刊少年ジャンプ(集英社)・・・60.3%
☆週刊少年チャンピオン(秋田書店)・・・37.7%
☆増刊少年サンデー[スーパー](小学館)・・・12.7%
☆Vジャンプ(集英社)・・・71.3%
「コロコロコミック」は読者のほとんどが小・中学生で占められており、内訳は3/4が小学生、1/4が中学生となっています。頷ける数字ですが、中学生が1/4というのは想像以上に多いなあという印象。「Vジャンプ」もゲーム系という色を考えれば納得ですね。小学生、中学生はほぼ拮抗していますが、あえて言えば、最大読者層は中学生。
「週刊少年ジャンプ」は約6割の読者が小・中学生。(小学生が2割強。中学生が4割弱。)
「月刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」は約3割、「週刊少年チャンピオン」は4割弱と比較的少ないですね。
逆に、
①大学生以上、
②20歳(成人)以上の読者層がどの程度いるか。
☆月刊少年ジャンプ(集英社)・・・①55.0%、②41.7%
☆コロコロコミック(小学館)・・・①②とも0%
☆週刊少年サンデー(小学館)・・・①44.5%、②38.3%
☆週刊少年ジャンプ(集英社)・・・①20.2%、②不明
☆週刊少年チャンピオン(秋田書店)・・・①31.5%、②20.3%
☆増刊少年サンデー[スーパー](小学館)・・・①61.1%、②49.7%
☆Vジャンプ(集英社)・・・①15.4%、②不明
「増刊少年サンデー[スーパー]」「月刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」の3誌は、小・中学生以上に大学生以上、成人が読んでいることになりますね。30歳以上にも数%以上読者がいるようですから、大人層まで割りと幅広く広がっていると言えるでしょう。同じ集英社同士、小学館同士で見てみると、各誌で読者層が違う傾向がありますので、出版社の戦略も機能しているように思われます。
これらの結果から、
読者層の若い順に並べると次の通り(上記7誌のみに関して)。
<若い順としたのは「少年コミック誌」カテゴリですので、ソートした程度とご理解ください>
1、コロコロコミック(小学館)
2、Vジャンプ(集英社)
3、週刊少年ジャンプ(集英社)
4、週刊少年チャンピオン(秋田書店)
5、週刊少年サンデー(小学館)
6、月刊少年ジャンプ(集英社)
7、増刊少年サンデー[スーパー](小学館)
ご参考になりましたら幸いです。
▲ by teddy0021 | 2005-04-17 11:08 | コミック誌のデータ
前回まで、雑誌の発行部数について以下の5系列のランキングを行ってきました。
1、
雑誌総合ランキング2、
少年コミック誌部門3、
男性向けコミック誌部門4、
少女コミック誌部門5、
女性ヤングアダルトコミック誌部門 (+ミセス向けコミック誌)今回からは、
各誌の読者層についての考察を行なっていきたいと思います。
まずは、全体像からということで、男性読者と女性読者について見てみたいと思います。
★データは、
日本雑誌協会(JMPA)のHPに掲載されていたものを引用、加工。
★集計等に使用したのは、少年コミック誌(7)、男性向けコミック誌(13)、
少女コミック誌(11)、女性ヤングアダルトコミック誌(4)、ミセス向けコミック誌(3)
★大変残念ですが、大手出版社の中で
「講談社」のデータは公開されていませんでした。
従って、十分な考察になりきれない部分は多々ありますが、
傾向を捉えることは可能かと思います。
【 カテゴリ別 男性読者 VS 女性読者 】(数字は発行部数を考慮に入れた加重平均値)
1、少年コミック誌・・・男性87.8%、女性12.2%
2、男性向けコミック誌・・・男性80.9%、女性19.1%
3、少女コミック誌・・・男性1.0%、女性99.0%
4、女性ヤングアダルトコミック誌・・・男性0.4%、女性99.6%
5、ミセス向けコミック誌・・・男性0.3%、女性99.7%
これを見ると歴然。女性は少年・男性向けコミック誌をけっこう読みますが、
逆はほとんどゼロに近いということですね。
男性向けコミック誌では約2割は女性読者。
「少年コミック誌」の中で、女性にもファンが多いものは、「
週刊少年サンデー」で24.1%。
「
週刊少年ジャンプ」は10%。かなり差がありますね。
データにはありませんが、「
週刊少年マガジン」では15%程度と言われているようです。
「男性向けコミック誌」では、高い順で、
1、ビッグコミックスピリッツ・・・30.7%
2、ビッグコミックオリジナル・・・23.0%
3、ヤングジャンプ・・・22.8%
4、ビッグコミックスペリオール・・・22.0%
5、漫画アクション・・・21.8%
小学館の「
ビッグコミック」系列はかなり女性読者が多いですね。
「
ヤングジャンプ」も健闘!?
「
漫画アクション」は個人的には意外な感じ。
講談社の「
ヤングマガジン」や「
モーニング」はどうなんでしょうかね?
少女コミック誌の中で、男性読者が比較的いるのは、
白泉社の「
花とゆめ」が5%、「
LaLa」が3%、集英社の「
ザ・マーガレット」が2%。
その他は1%以下。集英社の「
りぼん」に至っては0%....!
本当にまったくゼロってことはないんでしょうが...。(ちなみに私は高校生の時に愛読!!)
実数で考えると、少年コミック誌の中で、「
マガジン」の女性読者が約44万部(15%と仮定)と
少女コミック誌で第3位だった「
なかよし」46万部に次ぐレベルの数字。
同じく「
ジャンプ」が30万部、「
サンデー」が28万部が女性読者。
これは、5位の「
少女コミック」、6位の「
花とゆめ」の約30万部と
ほぼ肩を並べます。皆さんの想像よりも多くないですか?
男性向けコミック誌では、「
ヤングジャンプ」が26万部、
「
ビッグコミックオリジナル」が24万部。
これはなんと、女性ヤングアダルトコミック誌1位だった「YOU」の23万部以上。
正直、驚きました。
前に考察したように、女性による、少年・男性向けコミック雑誌購読者の増加の一方、
女性向けのコミック雑誌購読の低迷というのもあるのかも知れません。
コミック単行本はけっこう売れているように思うんですけどネ。
▲ by teddy0021 | 2005-04-12 21:01 | コミック誌のデータ
前回の
「少女コミック誌」部門のランキングに続いて、
今回は
「女性ヤングアダルトコミック誌」部門のランキングです。
ランキングにはなりませんが、「ミセス向けコミック誌」も同時にご紹介します。
データに関する注意は以下の通りですが、ランキングへの並べ替えや考察は私個人によるものですので、誤解なきよう、よろしくお願いします。
〔データに関して〕
★
日本雑誌協会(JMPA)のデータ(主要75社656タイトル[2003年9月1日~2004年8月31日の1年間に発売された、雑誌1号あたりの平均発行(平均印刷)])より、抜粋・加工。
元データ自体はカテゴリ別に雑誌名のアイウエオ順に並んでいます。
当方で発行部数の多い順にランキングしてみました。
★「*」は印刷証明が付されていないものです。
★データは正確さを保つように努力しましたが間違いがないとは言い切れません。ご了承を。
【女性ヤングアダルトコミック誌部門】1、YOU(集英社)・・・234,166
2、デザート(講談社)・・・221,666
3、BE・LOVE(講談社)・・・206,875
4、別冊フレンド(講談社)・・・203,333
5、Kiss(講談社)・・・202,583
6、ザ・デザート(講談社)・・・197,083
7、YOUNG YOU(集英社)・・・172,500
8、Eleganceイブ(秋田書店)・・・160,000*
9、Judy(小学館)・・・156,833
10、Juliet(講談社)・・・153,333
11、コーラス(集英社)・・・151,250
12、office YOU(集英社)・・・129,333
13、One more Kiss(講談社)・・・99,166
14、Silky(白泉社)・・・86,833
15、FEEL YOUNG(祥伝社)・・・72,458
16、フラワーズ(小学館)・・・58,000
17、コミックAQUA(オークラ出版)・・・36,000*
【ミセス向けコミック誌】1、フォアミセス(秋田書店)・・・160,000*
ランキング(リスト)中の女性ヤングアダルトコミック誌の総計は、
17誌で254万部、平均14.9万部。
ミセス向けコミック誌を合わせて、18誌270万部、平均15万部。
男性向けコミック誌は、36誌1,170万部、平均32.5万部ですから、かなり差があります。
ちなみに(少年+男性向け)コミック誌では54誌2,315万部、平均42.9万部。
(少女+女性ヤングアダルト+ミセス向け)コミック誌は39誌783万部、平均20.1万部。
大きな意味で「男性向け」が「女性向け」を大きく凌駕しているのは、以前から指摘している「男性向けには女性読者もそこそこいるが、逆はほとんどいない」点はあると思いますが、それがこれだけの違いをとても説明できるものではありません。
電車の中で、コミック誌を読んでいる女性はあまり見かけませんが、携帯メールに没頭している方は数多く見かけます。一方、男性は両方いますね。ヤング、ヤングアダルト層以上に限れば、女性は、衣料品、化粧品、ブランド小物などへの出費もかさみそうですが、男性はそこまではなさそう。まあ、男性ももっと大物(車など)に使う人も多いですが...。全体的な所得水準も若干違いますかね?断定的な事は言えませんが、普段のお金の使途に関して、女性の方が幅広いような気がします。あくまで、私の印象をベースにした「一般論」ですが、男性、女性のそれぞれに失礼があったらゴメンなさい。
ただ、コミック単行本になると、けっこう女性向けのタイトルが売上上位にくることもありますので、コミックそのものではなく、「コミック雑誌」からの「卒業」が早いのか?うーん、やはり、女性はミステリアス!?
大手4社の数字(単純合計、単純平均)は、
・講談社:7誌128万部、18.3万部
・集英社:4誌69万部、17.2万部
・小学館:2誌21.5万部、10.7万部
・白泉社:1誌8.7万部、8.7万部
あえて、年間総発行部数の概算を計算することもなく(というか、月2回、月刊、隔月などの詳細がイマイチ良く分からないので、スミマセン)、講談社が、一歩というか、かなり抜けてますね。
トップは僅差で集英社の「YOU」ですが、2~6位は全て講談社のコミック誌。
少女コミック誌のカテゴリで1誌に絞っていた分、このカテゴリに注力しているのでしょうか?加えて、7誌それぞれ10~22万部程度に収まるというバラつきの小ささ。戦略的にはうまくやっているような気がしますが、実際のところは聞いてみないと分かりませんね。
これで、各カテゴリのランキングは終了です。
次は、主要な雑誌の読者層などについての考察に立ち入ってみたいと考えてます。
▲ by teddy0021 | 2005-04-06 22:01 | コミック誌のデータ
前回の
「男性コミック誌」部門のランキングに続いて、
今回は
「少女コミック誌」部門のランキングです。
データに関する注意は以下の通りですが、ランキングへの並べ替えや考察は私個人によるものですので、誤解なきよう、よろしくお願いします。
〔データに関して〕
★
日本雑誌協会(JMPA)のデータ(主要75社656タイトル[2003年9月1日~2004年8月31日の1年間に発売された、雑誌1号あたりの平均発行(平均印刷)])より、抜粋・加工。
元データ自体はカテゴリ別に雑誌名のアイウエオ順に並んでいます。
当方で発行部数の多い順にランキングしてみました。
★「*」は印刷証明が付されていないものです。
★データは正確さを保つように努力しましたが間違いがないとは言い切れません。ご了承を。
【少女コミック誌部門】1、ちゃお(小学館)・・・1,065,000
2、りぼん(集英社)・・・729,167
3、なかよし(講談社)・・・457,083
4、別冊マーガレット(集英社)・・・378,333
5、少女コミック(小学館)・・・301,956
6、花とゆめ(白泉社)・・・300,416
7、デラックスマーガレット(集英社)・・・218,333
8、ザ・マーガレット(集英社)・・・216,666
9、マーガレット(集英社)・・・209,565
10、Cookie(集英社)・・・203,333
11、Cheese!(小学館)・・・174,833
12、LaLa(白泉社)・・・166,750
13、プチコミック(小学館)・・・121,250
14、別冊花とゆめ(白泉社)・・・106,166
15、Betsucomi(小学館)・・・101,833
16、りぼんオリジナル(集英社)・・・101,666
17、LaLa DX(白泉社)・・・71,833
18、エルティーンcomic(近代映画社)・・・70,000*
19、プチもも(近代映画社)・・・70,000*
20、ASUKA(角川書店)・・・38,000
21、CIEL(角川書店)・・・23,417
まず、ランキング(リスト)に入っている少女コミック誌の総計は、21誌で513万部。
少年コミック誌の18誌1,145万部と比較すると半分以下となってます。
平均では、少年コミック誌が63.6万部で少女コミック誌24.4万部の2.6倍。
(ちなみに男性向けコミック誌は、36誌1,170万部、平均32.5万部)
少年コミック誌が「少年」以外の青年~大人男性+女性の読者を持っているのに対して、
少女コミック誌は「少女」+ヤングアダルト女性にほぼ集中しているようです。
また、特にTOP3はまさに「少女」向け、TOP4が月刊誌というのも
少年コミック誌との大きな違いでしょう。
大手4社の数字は以下の通り(単純合計、単純平均、年間概算総発行部数)
・集英社:7誌206万部、29.4万部、2,660万部
・小学館:5誌176万部、35.3万部、2,480万部
・講談社:1誌46万部、45.7万部、550万部
・白泉社:4誌65万部、16.1万部、1,030万部
少女コミック誌には「週刊誌」はなくなったんですかね??
このランキング(リスト)に出てこない雑誌もあるんでしょうが、
ほとんどが「月刊誌」で、いくつかの「月2回」発行というのもちょっとビックリです。
講談社がこのカテゴリで、ほぼ「なかよし」一本に絞っているのは、
収益面を重視した戦略?それともそうせざるを得なかった?
もう少し細かい考察はいずれまた。
次回は、
「女性ヤングアダルトコミック誌」と「ミセス向けコミック誌」の予定です。
▲ by teddy0021 | 2005-04-05 21:12 | コミック誌のデータ
前回の
「少年コミック誌」部門のランキングに続いて、
今回は
「男性向けコミック誌」部門のランキングです。
データに関する注意は以下の通りですが、ランキングへの並べ替えや考察は私個人によるものですので、誤解なきよう、よろしくお願いします。
〔データに関して〕
★
日本雑誌協会(JMPA)のデータ(主要75社656タイトル[2003年9月1日~2004年8月31日の1年間に発売された、雑誌1号あたりの平均発行(平均印刷)])より、抜粋・加工。
元データ自体はカテゴリ別に雑誌名のアイウエオ順に並んでいます。
当方で発行部数の多い順にランキングしてみました。
★「*」は印刷証明が付されていないものです。
★データは正確さを保つように努力しましたが間違いがないとは言い切れません。ご了承を。
【男性向けコミック誌部門】
1、週刊ヤングジャンプ(集英社)・・・1,136,666
2、ヤングマガジン(講談社)・・・1,044,489
3、ビッグコミックオリジナル(小学館)・・・1,030,000
4、ビッグコミック(小学館)・・・677,916
5、モーニング(講談社)・・・584,167
6、週刊漫画ゴラク(日本文芸社)・・・500,000*
7、週刊漫画TIMES(芳文社)・・・500,000*
8、ビッグコミックスピリッツ(小学館)・・・460,354
9、ビジネスジャンプ(集英社)・・・416,875
10、ビッグコミックスペリオール(小学館)・・・370,400
11、スーパージャンプ(集英社)・・・370,000
12、まんがタイム(芳文社)・・・320,000*
13、快楽天(ワニマガジン社)・・・300,000*
14、週刊漫画サンデー(実業之日本社)・・・300,000*
15、まんがタイムオリジナル(芳文社)・・・300,000*
16、ヤングキング(少年画報社)・・・280,000*
17、イブニング(講談社)・・・266,250
18、週刊コミックバンチ(新潮社)・・・259,271
19、月刊コミック電撃大王(メディアワークス)・・・250,000*
20、ヤングサンデー(小学館)・・・245,417
21、漫画アクション(双葉社)・・・245,000*
22、ガンダムエース(角川書店)・・・211,416
23、ヤングアニマル(白泉社)・・・201,083
24、コミック乱(リイド社)・・・191,201
25、増刊乱ツインズ〔戦国武将列伝〕(リイド社)・・・180,000*
26、ヤングチャンピオン(秋田書店)・・・180,000*
27、アフタヌーン(講談社)・・・144,583
28、コミック乱ツインズ(リイド社)・・・134,571
29、ヤングコミック(少年画報社)・・・125,000*
30、月刊コミック特盛(集英社)・・・99,166
31、ヤングキングアワーズ(少年画報社)・・・95,000*
32、電撃萌王(メディアワークス)・・・90,000*
33、ウルトラジャンプ(集英社)・・・72,000
34、月刊マガジンZ(講談社)・・・46,041
35、サンデージェネックス(小学館)・・・39,167
36、IKKI(小学館)・・・33,916
36冊のうち、大手3社は以下の通り(いずれも概算)。
・集英社:5誌単純合計209万部、単純平均41.9万部
・講談社:5誌単純合計208万部、単純平均41.7万部
・小学館:7誌単純合計286万部、単純平均40.8万部
週刊、月2回、月刊、隔月などを考慮した年間総発行部数(概算)
・集英社:7,900百万部
・講談社:9,200百万部
・小学館:8,700百万部
各社とも、なかなか、熾烈ですねぇ。
TOP3はヤングジャンプ(週刊)、ヤングマガジン(週刊)、ビッグコミックオリジナル(月2回)の
3誌が競っていますね。小学館は、それを含めてビッグコミック系4誌が頑張っていますね。
50万部ちょうど、30万部ちょうどに何誌か集まっていますが、印刷証明なし。やや数字の信憑性に疑問ありといったところでしょうか?
しかし、上記以外にもリストに載ってこないコミック誌はありそうなので、どれを選べば良いのか?また、逆に、作品(漫画家)もどの雑誌に載るかで、作品(漫画家)の人気の行方も左右されそうですね。
次回は、「少女コミック誌」の予定です。
▲ by teddy0021 | 2005-04-04 23:33 | コミック誌のデータ
前回の
総合ランキングに続いて、今回は
「少年コミック誌」部門のランキングです。
データに関する注意は以下の通りですが、ランキングへの並べ替えや考察は私個人によるものですので、誤解なきよう、よろしくお願いします。
〔データに関して〕
★
日本雑誌協会(JMPA)のデータ(主要75社656タイトル[2003年9月1日~2004年8月31日の1年間に発売された、雑誌1号あたりの平均発行(平均印刷)])より、抜粋・加工。
元データ自体はカテゴリ別に雑誌名のアイウエオ順に並んでいます。
当方で発行部数の多い順にランキングしてみました。
★「*」は印刷証明が付されていないものです。
★データは正確さを保つように努力しましたが間違いがないとは言い切れません。ご了承を。
【少年コミック誌】1、週刊少年ジャンプ(集英社)・・・2,994,897
2、週刊少年マガジン(講談社)・・・2,721,633
3、コロコロコミック(小学館)・・・1,198,333
4、週刊少年サンデー(小学館)・・・1,160,913
5、月刊少年マガジン(講談社)・・・1,041,417
6、週刊少年チャンピオン (秋田書店)・・・500,000*
7、月刊少年ジャンプ(集英社)・・・446,666
8、月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)・・・287,650
9、別冊コロコロスペシャル(小学館)・・・240,000
10、月刊電撃コミックガオ!(メディアワークス)・・・200,000*
11、コミックボンボン(講談社)186,666
12、Vジャンプ(集英社)・・・149,833
13、マガジンSPECIAL(講談社)・・・107,083
14、少年エース(角川書店)・・・59,167
15、ドラゴンエイジ(角川書店)・・・55,667
16、少年サンデー超[スーパー](小学館)・・・41,000
17、月刊ガンガンWING (スクウェア・エニックス)・・・29,100
18、月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス)・・・28,350
月刊誌と週刊誌(さらに言えば、隔月、隔週、月2なども)が混じっていますので、単純な比較は出来ないでしょうが、やはり、大手3社の雑誌が上位を占めています。
ちなみに大手3社の分をそれぞれ単純合算すると、
・講談社が合計4誌で406万部
・集英社が合計3誌で359万部
・小学館が合計4誌で246万部
(4/4追加・修正)考えてみれば、「各号平均値」を合算するのは???ですね。ということで、ランキング登場誌の「単純平均値」と、月刊誌や週刊誌を考慮した「年間総発行部数」(概算)で比較してみると、
・講談社:101.5万部、1.55億部
・集英社:119.7万部、1.60億部
・小学館: 61.5万部、0.76億部
集計に入っていない雑誌もあるかも知れませんし、月刊誌と週刊誌で価格も違うでしょうから、どこの出版社がリードなんてことは申しません。あくまで「御参考」ってことでご理解を。
小学館の「週刊少年サンデー」がヒット作品が多そうなイメージの割にはトップ2雑誌にはかなり離されているなぁという個人的な印象です。逆に「コロコロコミック」が意外に(失礼!)多いですね。上位の週刊誌の読者層が大人まで広がる一方で、まさに「少年」ターゲットの同誌がその年齢層に集中的に支持されているのでしょうか?
秋田書店の「週刊少年チャンピオン」が約50万部と、少し水をあけられていますかね?印刷証明がなされていないのは単にシステム上の事なのかどうか?コミック単行本の棚割り(レンタルコミック)からくる印象ではもう少し多いのかと思ってましたが...。
それ以外では、ゲーム・アニメ系からでた雑誌が多いという印象ですネ。
次回は、「
男性向けコミック誌」をとりあげる予定です。
▲ by teddy0021 | 2005-04-03 08:21 | コミック誌のデータ
日本雑誌協会(JMPA)が2005年2月3日に
「2004年度の掲載各誌・発行部数リスト」を更新していました。
そのリストには8つのカテゴリー、34のサブカテゴリーがあって、
漫画雑誌(コミック誌)のデータもあったので、
少し並べ直したりしながら勉強させてもらいました。
その集計結果を一部、ご紹介したいと思います。
なお、リストはランキングになっておりません。ランキングへの並べ替えや考察は私個人によるものですので、誤解なきよう、よろしくお願いします。
今回は、最初ということで、雑誌全体の中で、
コミック誌がどのあたりに位置しているかを見てみましょう。
2004年度 雑誌発行部数 総合ランキング トップ20(*は印刷証明なし)
1、
週刊少年ジャンプ(集英社)・・・2,994,897
2、
週刊少年マガジン(講談社)・・・2,721,633
3、日刊ゲンダイ(日刊現代)・・・1,682,000*
4、月刊ザ・テレビジョン(角川書店)・・・1,202,583
5、
コロコロコミック(小学館)・・・1,198,333
6、
週刊少年サンデー(小学館)・・・1,160,913
7、
週刊ヤングジャンプ(集英社)・・・1,136,666
8、
ちゃお(小学館)・・・1,065,000
9、
週刊ヤングマガジン(講談社)・・・1,044,489
10、
月刊少年マガジン (講談社)・・・1,041,417
11、
ビッグコミックオリジナル(小学館)・・・1,030,000
12、きょうのお料理(NHK)・・・880,000
13、週刊ポスト(小学館)・・・801,836
14、週刊文春(文藝春秋)・・・796,714
15、週刊現代(講談社)・・・769,183
16、週刊ザ・テレビジョン(角川書店)・・・764,537
17、週刊新潮(新潮社)・・・739,775
18、
りぼん(集英社)・・・729,167
19、MORE(集英社)・・・709,167
20、家の光(家の光協会)・・・701,600
★データは主要75社656タイトルの集計より[2003年9月1日~2004年8月31日の
1年間に発売された、雑誌1号あたりの平均発行(平均印刷)]
★
太字はコミック誌
★データは正確さを保つように努力しましたが、間違いがないとは言い切れません。
全てのカテゴリの総合に意味があるのかどうか分かりませんが、
こうやって順位を眺めていると、上位にはコミック誌がほとんど。
携帯、ゲーム・PC(インターネット)の普及で一時期ほどではないにしても、
日本のマンガ文化のすごさを改めて感じさせられる結果じゃないかと思います。
更なる分析は、
次回へ。
▲ by teddy0021 | 2005-04-02 14:15 | コミック誌のデータ
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