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'11/8/3

「上関」受注業者が破産申請

 中国電力が山口県上関町で計画する原発建設の用地造成工事が福島第1原発事故後に中断された影響で、工事を下請け受注していた土木会社橋本産業(神戸市灘区、資本金4700万円、橋本光夫社長、従業員44人)が2日までに神戸地裁に自己破産を申請した。東京商工リサーチ神戸支店によると、負債総額は約12億7千万円。

 同支店などによると、橋本産業は1972年設立。道路の造成、造園など幅広い工事をしてきた。しかし、公共事業の減少などで業績が悪化。ピークの92年8月期に約90億5300万円だった完工高は2010年8月期で約26億8600万円まで落ち込んだ。

 さらに大手ゼネコンなどの共同企業体(JV)から受注した上関原発の造成工事の中断で先行きが見通せなくなった。代理人の弁護士は「上関の中断がなければ破産は免れた」としている。




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