神戸市教育委員会は3日、市立小学校、高校の計3校で4〜7月、教員免許更新制度で必要な講習を受けず授業をする資格のない3人を臨時講師として採用していた、と発表した。いずれも期間限定の採用で既に退職している。
3人は、市立小学校で2年生の担任だった男性(56)▽市立高校の音楽担当の女性(56)▽市立高校の書道担当の女性(55)。教員免許更新制度の期限が3月末で切れていた。
2009年4月導入の制度では、教員免許に10年の有効期限を設け、更新時に30時間の有料講習を義務化。現職教諭と違い臨時講師の場合、期限を迎えても免許は失効せず、採用前に講習を受けていれば教壇に立てるが、3人とも講習の必要性を認識していなかった。
3人のうち小学校講師の男性が7月下旬、講習漏れに自ら気付き教頭に報告。市教委の全校調査で、さらに女性講師2人が判明した。児童生徒の履修や単位に影響ない。
同市教委は再発防止策を講じるとともに、管理監督者らの処分を検討する方針。
(黒田勝俊)
(2011/08/04 00:24)
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