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【東京】

風を感じて柴又巡り ベロタクシー 無料試験運行

乗客をのせてベロタクシーを試験運行する三好さん(左)=葛飾区の水元公園で

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 葛飾区柴又で、自転車タクシー「ベロタクシー」の無料試験運行が今月末まで行われている。環境に優しく、ゆったり地域を散策できるのを売りに、秋の有料運行開始を目指している。 (伊東浩一)

 「乗ったときの目線の高さ、スピード感は独特。一度、味わってほしい」。三輪自転車に屋根付き車体があり、後部座席に二人が乗れるベロタクシーの利点を話す三好義仁さん(32)は、最近まで葛飾区市民活動支援センターで施設長を務め、区内NPOやボランティア団体の相談に応じるなどしていた。

 柴又周辺は柴又帝釈天や矢切の渡し、寅(とら)さん記念館など観光名所が点在。車に乗るほどではないが、歩くと少し距離がある。ちょっと乗り物を使いたい、観光案内してもらいながら散策したい。そんな需要を見込んだ三好さんは、自らが代表理事のNPO法人「みらくる」を柴又に設立。都心部でベロタクシーを運行している別のNPOから一台を借り受け、需要を確かめようと先月一日から無料の試験運行を始めた。

 時速約十キロ。普通の自転車よりやや遅く、急ぐには適さないが、「歩くのと違う風景が楽しめる」「風が気持ちいい」と好評で、運転しながらの観光ガイドも喜ばれるという。高齢者の、ちょっとした買い物や通院にも使われているという。

 試験運行後、二台に増やして研修中の運転手四人を起用、九〜十月に有料運行を開始予定。料金設定は初乗り五百メートルまで大人二百円、百メートルごとに五十円加算を想定している。

 問い合わせは三好さん=電090(1734)4405=へ。

 

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