【福岡】福島第一原発の元技術者が“脱原発”を訴え

08/03 19:15 更新

「巨大地震が来たら、人間に原発はコントロールできない」。福島第一原発の建設に携わった元技術者が、「現代技術では、完全な原発は作れない」と福岡で3日、“脱原発”を訴えました。宗像市で開かれた講演会で、原子力発電所の存在に警鐘を鳴らした菊地洋一さん。かつてゼネラル・エレクトリック社に勤め、福島第一原発などの建設に携わった元「原発技術者」です。菊地さんは原発を取り巻く環境について、電力会社から多くの下請けに仕事が流れているため、ミスや不具合があっても仕事を失うことを恐れ、電力会社に情報があがりにくいと指摘。さらに直接電力会社に配管などの欠陥を指摘しても国や周囲へのしがらみから、動きが鈍く放置されることがあったということです。また、九州電力の玄海原発について、菊地さんは「中に入ったことがないから詳細はわからない」としたうえで、1号機の原子炉の劣化が進んでいることから、「日本で一番危険な原発」とも評価しています。