大牟田市でワゴン車が爆発し、指定暴力団九州誠道会系の元組長ら2人が死亡した事件で、同乗した車内で拳銃や手りゅう弾を所持したとして銃刀法違反などの罪に問われた住居不定、無職、志水義雄被告(46)の論告求刑公判が2日、地裁久留米支部(松尾嘉倫裁判長)であった。検察側は「殺傷能力の高い武器を多数所持しており、爆発事件の社会的反響は大きい」として、懲役12年を求刑した。
起訴状などによると、志水被告は九州誠道会からの報復に備えるため、爆発で死亡した元組長ら2人と共謀し、4月6日夜、大牟田市の路上に停車中のワゴン車内で、回転式拳銃3丁と実弾21発、手りゅう弾2発などを所持したとされる。
〔筑後版〕
毎日新聞 2011年8月3日 地方版