日本製紙グループ本社は3日、コピー用紙やチラシ・雑誌などの印刷用紙をつくる「洋紙部門」の従業員の15%に当たる1300人を削減するリストラ計画を発表した。生産能力も15%落とす。「紙離れ」の需要減に、東日本大震災での主力工場の被災が追い打ちとなった。
来春から希望退職を募るなどし、従業員8800人の中から正社員850人、非正社員450人を減らす。そのうち100人は本社の管理部門を対象とする計画だ。
生産設備は国内の主要20工場のうち石巻(宮城県石巻市)、岩沼(同岩沼市)、富士、吉永(いずれも静岡県富士市)、岩国(山口県岩国市)の5工場で一部を停止。2012年9月までに生産能力の15%にあたる80万トン分を止める。