(cache) 「もっと成熟を」連勝でチームに自信　Ｊ１浦和

2011年8月3日(水)

「もっと成熟を」連勝でチームに自信　Ｊ１浦和

ビルドアップの練習に取り組むマルシオリシャルデス（手前）ら＝２日午前、大原サッカー場

　ナビスコ杯を含み、公式戦３連勝中の浦和は２日、１日のオフを挟んで練習を再開。大原サッカー場で約１時間２０分調整した。

　練習ではチームを２組に分け、フィジカルトレーニングとビルドアップの練習をそれぞれ交互に実施。ＧＫを含めて８対７で行われたビルドアップの練習では、ボランチの位置取りと両サイドバックの動き出しを確認した。

　先月３０日の川崎戦で今季リーグ初連勝し、チームの雰囲気も明るい。ＧＫ加藤は「自信を持って、みんなやれていると思う。でも修正点は毎試合あるし、常にみんなで話し合っている。これを続けて、全てのレベルでもっと成熟させていきたい」と手応えを口にした。

　日本代表候補合宿に参加している柏木、原口、山田直は不在。左足の骨折から復帰を目指す岡本はフィジカルトレーニングのみ合流し、その後はランニングなどの別メニューで調整した。

　また、ユースのＭＦ矢島慎也と野崎雅也がこの日から夏休みの間、トップチームの練習に参加する。

■守備に光、次は攻撃

　浦和が波に乗ってきた。６月２２日から公式戦９試合連続負けなしで、直近は３連勝。先月３０日の川崎戦で今季初のアウェー勝利を挙げ、リーグ初連勝を飾った。

　好調を下支えしているのが守備だ。９試合で計４失点と磐石の数字を残している。左サイドバック平川は「前線の選手も含めて全員で守備ができていることが、失点の少なさにつながっている。負けない試合ができている」と胸を張る。

　それでもリーグ順位は勝ち点２４、１０位。首位の横浜Ｍとは勝ち点１６差。さらに上位へ進出するためには何が必要か。

　センターバック永田は「無失点は多くなったが、全体で引いて守っている部分がある。もっと前でプレスをかけて勇気を出して点を取りにいくことも必要」と指摘する。

　前節の川崎戦は１―０の際どいゲーム。それをものにできる粘りは称賛に値するが、毎回うまくいくとも限らない。いかに追加点を奪えるか、決定力を向上できるかが鍵になる。

　平川は「全員で守備をする分、攻撃に移る回数が少なくなる。もっとディフェンスを安定させたい」と話し、攻撃陣の守備の負担を減らせるかをポイントに挙げた。永田も「僕らもラインが下がってしまうことがあるので、高い位置を保ちたい」と攻撃の後方支援を強調した。

　堅守を維持しながら、いかに攻撃に厚みを加えるか。その難題を乗り越えれば、浦和の快進撃は本物になるはずだ。

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