全国の小売店で「100%新潟県産コシヒカリ」と表示して販売されているコメのうち、表示どおりだったコメは全体の3分の2にとどまり、そのほかのコメには別の品種や産地が特定されないコメが混ざっていたことが新潟県の調査で分かりました。
新潟県は「100%新潟県産コシヒカリ」と表示して販売されているコメを対象に、首都圏や関西、九州など全国の小売店200店舗で1袋ずつ、合わせて200袋からサンプルを取ってDNA鑑定を行いました。その結果、新潟県によりますと、表示どおりに100%新潟県産のコシヒカリと確認できたのは200袋のうち131袋で全体の65%にとどまり、そのほかの袋には別の品種のコメや産地が特定されないコシヒカリが混ざっていたことが分かりました。また、調査した袋にはいずれも新潟県産のコシヒカリが含まれていましたが、3分の1が表示以外のコメだった袋もあったということです。新潟県産のコシヒカリを巡っては、先月、東京の業者が「新潟県産コシヒカリ」などと書いた袋に別の品種のコメなどを入れて販売したとして逮捕されています。新潟県は今回の調査結果から、ほかのコメが意図的に混入された疑いがあるとみて、刑事告発も視野に業者間の取り引きなどを調査することにしています。