中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

コメ検査、東海3県実施せず 

2011年8月3日 02時06分

 福島第1原発事故を受け、コメの放射性物質を検査する動きが広がっているが、東海3県は現状では実施するところはない。

 農林水産省は東北、関東を中心に長野、静岡など14都県に対し、農畜水産物の放射性物質の検査計画を策定するよう指示している。愛知、岐阜、三重3県は含まれていない。

 愛知県は、放射性物質に汚染された土壌が県内で確認されておらず、「基本的には、国の検査基準、指示に従う。ただ、検査の実施基準の変更や、近隣県で異常があった場合は、当然検討する」(園芸農産課)と説明する。

 三重県の鈴木英敬知事も2日、報道陣に対し、「(検査は)今のところ考えていない」と、現段階では否定的な考えを示した。県農畜産室は「県内の生産者団体などからの実施要請はない。今後の国の動向を注視する」と話した。

 岐阜県も「現在は、県内の農産物は安全と考えている」との立場。4月18日に雨などの降下物から微量の放射性セシウムを検出したため、ホウレンソウを検査したが、検出されなかった。以降、降下物から放射性物質の検出はなく、大気中の放射線量も変化はないという。

 ただ、隣県の長野県が国の指示を受けて農産物の放射性物質を検査中で、岐阜県生活衛生課は「長野県の数値を注視している」と話す。

(中日新聞)

 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ