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2009年5月25日(月)
【釣行記】初心者でも釣れる! マゴチ 3つのポイント
身近な大物! 独特の釣趣と優れた食味で高人気を誇るターゲット
今回は都心からもアクセスが良い、六郷水門にあるミナミ釣船店より狙ってきました。
2009年5月21日(木) | |
曇り~晴れ 南西微風 | |
マゴチ | |
サイマキ メゴチ ハゼほか | |
東京湾 六郷水門 ミナミ釣船 | |
大貫沖 水深5~10m |
釣り人/文 小林 秀輝
マゴチ釣りの肝! 3つのポイント
乗船者は10名。多摩川に浮かぶ本船まで小船で移動。出船前に船長によるレクチャーがありました。こうした丁寧なレクチャーを乗船前に行うのもミナミ釣船店の特徴。
さらに船長お手製の仕掛けや貸し竿、自動膨張式ライフジャケットまで完備されており、初心者でも安心です。特に仕掛けは、船長自らこだわりを持って作成しているので、初心者ならずとも一度は使ってみることをお勧めします。
さて、この日聞いたマゴチ釣りのポイントは次の3つ。
出船前には、安達任伯船長(中央黒い服)より釣り方のレクチャーがある
1.エサ付け
マゴチと釣り人の接点。今の時期には、エサは活きエビのサイマキ(小さいクルマエビ)を使用します。
サイマキをハリに付けるときは、先ず頭部のケン(角)を2/3ほど折り、目よりやや後方の脚部側にある口からハリを入れます。位置が合っていれば、すんなりハリ先が入るはずです。
次に、エビの胴体に黒く透けて見える急所ができるのを避けるため、ハリ先の向きを前方に倒し、ケンの辺りにハリ先がホンの少し出るように刺します。
水に入れて、エビが元気よく腹肢を動かしていればOK。急所を刺して絶命させてしまったり、ハリが左右に傾いているようなら失敗です。これが上手くできないと、他の動作がどれだけできていても無意味です。
↓
↓
2.タナ取り
新鮮なエサをマゴチの食いやすいタナにキープするには不可欠な動作です。
「オモリが着底したら1m上げる」が基本動作。
とは言え、実はそんなに単純にいかないのも現実。なにしろ、釣り場の潮流はどんどん変化してゆきます。船長によると通常は0.3~0.8ノットで流れているそうです。
必ず海面でエビの流れ具合を確認し、オモリ位置のプラス・マイナスを調整しましょう。「犬のリード線を引く」イメージだそうです。
3.アワセ
[エサ付け]と[タナ取り]ができれば、後はマゴチからのアタリを待つばかり。
アタリは「コン、コン」と軽めのアタリが出てから「グー」と竿を引き込んできます。アワセのタイミングは「グー」と引き込むアタリに変化してから。
例外もありますが、大体7~10秒で引き込むアタリに変化します。
そこからのアワセは、エビからわずかに出たハリ先が魚に立つように、竿をゆっくり起こします。魚の重みを感じられれば、そこから加速してアゴを貫通させるのです。
いきなり引き込みから鋭くアワセると、マゴチの口内でハリ先が立たずにスッポ抜けてしまいます。最後までゆっくりと聞きアワセのようにしてしまうと、アゴは貫けません。タイミングが遅いとハリを呑まれて、ヤスリのような歯でハリスを切られてしまいます。
マゴチの上アゴはヤスリ状。ハリを呑み込まれないようしっかりアワセよう | 釣り上げてからは頭の後ろのトゲに注意! |
マゴチの第1関門 アタリをめざせ
さて、東京湾南下して海堡周辺までは約50分。数分前に到着していた他船はすでに2本釣った模様。これは期待が持てそうです。出船前に船長から船中に出されたノルマは「乗船者×1.5本」。必達に向けて頑張ろう! と気合いが入ります。
この日は、初めのうちは生命反応が乏しかったのですが、マゴチ、そしてイカ類と、次第にポツリポツリとアタリが出始めました。
隣に座った今回が船釣り初挑戦の女性アングラーにアタリ到来!
「コン」「コン」とアタリが続き、やがてグーッと竿が引き込まれました! が、アワセが弱かったのか針掛りには至らず……残念!!
ですがマゴチの1つの壁はアタリまでの到達です。「エサ付け」「タナ取り」はできていました。もう少しです!
当日は手持ちと置き竿の2本竿で狙っている人が大半でしたが、置き竿には、軟らかめの竿が跳ねも少なく向いています。手持ちなら、釣り人がカバーできるので硬くても軟らかくてもOKです。
小さいハゼやメゴチをエサにする場合は、下アゴから入れたハリを上アゴに抜く |
なお、数種類のエサが用意されているようなら、置き竿は魚系のエサのほうが食い込みが早く、掛けやすいように感じられます。 |
そして暫くすると私の竿にも魚信到来! しかし妙にアタリが小さい……マゴチには間違いなさそうですが?
半信半疑のまま、やがて引き込みむアタリに変わったので重さを感じつつアワセに移ると、 水深は10m足らずしかありませんがドラグを引き出し抵抗を見せます。
竿の角度を保ちつつ、何度か突っ込みながらもゆっくりと浮上してきたのは当日最大+自己記録更新の63cm! 自分でもビックリの1尾です。
大抵のマゴチはアワセとともに底から剥がせるのですが、コレはわずかしか剥がせませんでした。
この後もポツポツと連続ヒットは無いもののアタリは続き、海堡周り~大貫沖を丹念に攻めて船中11本のマゴチをゲット! イカ類も結構上がり、初挑戦の女性アングラーも何とか1本釣り上げる事に成功しました♪ 船着け場に戻ってからは船長にマゴチの捌き方もレクチャー頂き、至れり尽くせりです。
マゴチはこれから夏場に向けて浅場に接岸し、食味も旬を迎えます。ミナミ釣船店では6月中旬ぐらいまではマゴチを続けるそうです。釣って良し、食べて良しのマゴチを手にすべく是非とも出かけてみてはいかがでしょうか?
マゴチ釣り番外編 イカのアタリ
マゴチ釣りでは、アタリの見極めも楽しさの1つ。外道のアタリも豊富です。
「クン、クン」と引っ張るようなアタリを見せるのは、スミイカを代表としたイカ類。「ガツ、ガツ」と振動を伝えてエビを狙うフグ類。「コン」と小さなアタリから、一瞬本命を思わせるも海面で激しい抵抗を見せるスズキ。
当日は本命と外道の比率は4:6といったところ。特にイカ類が今年は多いようです。
フグにやられたサイマキ | スミイカに齧られた | 何にやられたのだろう? |
ちなみにイカ類については、アタリがあってもハリ掛りはしていません。アワセを入れると9割方逃げられます。では、どうすれば良いのでしょう。これも船長にレクチャー頂きました。
イカ類のアタリは「振動」ではなく「引く」感触です。初挑戦でも何となく魚との違いはわかると思います。
ゆっくりと竿を起こして重みがあり、イカと確信ができたのなら、ゆっくりと巻き上げてください。テンビンが水面から出る頃にはイカが肉眼で確認できると思います。しかし、タモ入れは難易度が高く、船長もしくはベテランの人に協力を仰ぎ、呼吸を合せてもらいましょう。
イカは後方に逃げるので、玉網入れは潮下からが鉄則です。またハリ掛りしているわけではないので、水面でバレても即座に3mほど仕掛けを下ろすと再乗りすることが多々あります。
マゴチと一緒に、イカのアタリもぜひ楽しんでください。
タックル・準備編
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【動画】マゴチ釣りの肝!メゴチ餌の付け方
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