時雨殿再開へ支援 京商、通常総会で承認
京都商工会議所は26日、通常議員総会を京都市東山区のホテルで開き、設備が耐用年数を迎え、4月から休館している文化観光施設「小倉百人一首殿堂 時雨殿」(右京区)への支援を承認した。9月に館内改修工事を始め、来年3月に再オープンする予定。
時雨殿を運営する「小倉百人一首文化財団」は今後の在り方を検討する委員会を設け、嵐山・嵯峨野地域に密着した中核施設化を決めている。近隣寺院と連携した宝物展や近隣施設との共通チケット導入などを企画しており、京商は実現に向け支援する。
総会には委任状を含め146人が出席した。立石義雄会頭は、東日本大震災の被災地を訪問したことを報告。「東京一極集中からの転換、原子力中心のエネルギーからの転換が求められている」とし、「京都は知恵産業のまちとして、技術の質で勝負できる」とあいさつ。昨年度の事業報告と決算を承認した。
総会後、関西経済連合会の森詳介会長(関西電力会長)が講演し、関電の15%節電要請に協力を求めた。また、「京商が進める知恵産業の取り組みを関西全体に広げたい」と表明。関西文化学術研究都市について関経連が積極推進する姿勢をあらためて強調した。
【 2011年07月26日 22時38分 】
ソーシャルブックマークへ投稿: | Tweet | (ソーシャルブックマークとは) |