福島第一原発の1号機と2号機の間にある排気筒の地面の近くで、事故後、これまでで最も高い1時間あたり1万ミリシーベルトを超える放射線量が計測されました。計測器の針が振り切れたため、実際にはこれを大幅に上回っている恐れもあります。人が浴びると確実に死に至る7000ミリシーベルトを超える放射線量は、なぜこの場所で計測されたのでしょうか。
計測器の上限の1万ミリシーベルトが計測されたのは、1号機と2号機の間にある排気筒につながる配管付近です。東京電力では、3月12日に1号機の格納容器内の空気を逃がすベントを行った際に放出された放射性物質が配管の内部に付着した可能性が高いとみています。現時点では排気筒からの放射性物質の漏れは確認されていないということで、付近を立ち入り禁止として詳しく調査することにしています。
撮影:東京電力