昨日、手元のテスト用の実機を最新のソフトウェアバージョンにアップデートしました。
名前が「NA NA」から「FujitsuToshibaMobileCommun IS12T」に変わっています(長っ!しかも収まってない…)。個人的にはプロモーションどおり「Windows Phone IS12T by TOSHIBA」にして欲しかったなぁ。
いよいよソフトウェアも0.9.05.00まで来ました。発売が近づいていることを実感します。
昨日、手元のテスト用の実機を最新のソフトウェアバージョンにアップデートしました。
名前が「NA NA」から「FujitsuToshibaMobileCommun IS12T」に変わっています(長っ!しかも収まってない…)。個人的にはプロモーションどおり「Windows Phone IS12T by TOSHIBA」にして欲しかったなぁ。
いよいよソフトウェアも0.9.05.00まで来ました。発売が近づいていることを実感します。
まちがい探し。
私たちは「アーリーサンプル」と呼ばれるプロトタイプをテストで使っているのですが、さて問題。昨日発表したIS12Tは製品版に限りなく近いバージョンなのですが、そのバージョンと1カ所だけ外観上で違うところがあります。
どこかわかりますか?
僕は残念ながら実際にお会いしたことはありませんが、Windows Phone 7のエバンジェリストとして有名な高橋さんのブログにこんなことが書いてありました。
私も、プロダクトネームについては米国Microsoftのマーケティング担当の方とずいぶんとやり取りしました。日本の市場、店頭の現況、お客さま視点でのポジショニング。つたない英語ででしたが丁寧に説明して理解していただきました。
その他の部分においても、30分の予定のテレカンが3時間になったり、交渉が難航して「もうダメか…」と思う部分もありましたが、「この新しいスマートフォンの良さを知ってもらいたい」というMicrosoftさんとKDDIも思いは一緒だったので、何とか乗り越えて昨日という日を迎えられたと思います。
Windows Phone 7.5は、これまでのスマートフォンとはまた別の新しい存在だと思います。iPhoneにはiPhoneの、AndroidにはAndroidのいいところがあるように、Windows PhoneにはWindows Phoneのいい点がたくさんあります。
きょうから原宿のKDDIデザイニングスタジオと名古屋のau NAGOYAに、昨日の発表会会場から直送したWindows Phone IS12Tが展示されています。僕もこの後、原宿に行き来週は名古屋に足を運ぼうと思っています。お近くの方はぜひ、手に取って触れてみてください。
さきほどセルリアンタワーから戻ってきました。「Windows Phone IS12T by TOSHIBA」の記者発表会でした。
私がこの製品に携わったのは3月から。プロモーションと全体マーケティングを担当するように、上司から突然の命を受けてからでした。それまではauの中期商品戦略を主に担当しており、別の通信事業者でWindows Mobileのプロモーション戦略をほんの一時だけ担当していたことがあったものの、Windows Phone 7については最低限の知識を持っているに過ぎませんでした。
3月初旬、アメリカ・シアトルのMicrosoft本社で、Windows Phoneのマーケティングに関するミーティングが開催されることになり、私も同行しました。当日はKDDI側のプレゼンテーションの時間も設定されており、私は日本におけるスマートフォン市場の現状とその中でのKDDIのポジションについて触れることになっていました。
まったく予備知識がなかった私は、Windows Phone 7について情報収集を重ねました。Metro UIのコンセプト、PanoramaやTile、Hubの概念、GUIデザインガイドラインやインターネット上に公開されているプレゼンテーション資料、動画。むさぼるように読みました。そうして理解していくうちに、Windows Phoneの可能性や日本におけるポジションが少しずつ頭に浮かんできました。
「もしかすると日本のケータイユーザーにとっては、このWindows Phoneの操作感はわかりやすいかもしれない」。
基本、物理キーで操作することがデフォルトだった日本のケータイをずっと触ってきたお客さまにとって「フルタッチパネル」というのは、魅力要素でもあり不安要素でもあります。日本のケータイの操作には連続性があります。センターキー(決定キー)を押すことで大項目を選び、その中にある中項目を上下左右のカーソルキーで選んで押下し、小項目を選択する。間違えればクリアキーかシフトキー押下で一つ前に戻る。そんな、キーを押下して次に進むという操作ルールは長く使われてきました。
それがこれまでのスマートフォンでは、使用するアプリをタッチして選択することで起動させ、すべての操作はそのアプリの中で完結します。指で直接触れて移動させるなど、その操作は直感的ではありますが、機能設定の小項目に至る遷移と各アプリの設定にいたる遷移の一貫性が乏しいものもあるのも事実です。
それがWindows Phoneの場合は、ケータイのセンターキー押下のかわりに左右に動かして大項目を選び、その上下で中項目を選択するというGUIのガイドラインが設定されており、それに準拠すればメニュー部分の操作と連続した形で遷移することができます。いわゆる「パノラマ」は、スマートフォンの小さな液晶画面を有効に活用します。大きな一枚の画面のどこを見るかを上下左右に動かして選んで行く操作性で、概念としてケータイに親和性があると感じました。
Microsoftでのプレゼンテーションでもこの点を説明し、大きな共感を得ました。
調査をすると、タッチパネル操作はスマートフォンでやってみたいことの上位に必ず出てきます。たいていそれは写真や地図をピンチイン/ピンチアウトする動作だったりするのですが、他の機能操作においては指で触れて操作するということが不安要素になり、心理的な障壁になっているのです。
iPhoneやAndroidのアプリアイコンがデスクトップに並んでいる感じのトップメニューとも、Windows Phoneのそれは大きく異なっています。スタート画面に並ぶタイルメニューはショートカットの役割として大きいサイズで配置され、片手でも簡単に操作できます。
日本のケータイも参考にしたのではないかと思うほど、すんなりと入ってくるその使い勝手はWindows Phoneの最大の魅力ですが、触るとその良さがわかるということは触らないとわからないとも言えるわけで、これからのプロモーションではここが一番のポイントになると思います。
そして、Windows Phone IS12Tのデザイン。「蒸着塗装で縁取られた黒い大きなモノ」といった既存スマートフォンとはデザイン言語的に真反対の、マッドな黒縁にグロッシーなカラーリング。スマートフォンの顔である裏を見て、パッと見でそれだとわかる仕上がりになっています。
また、縦と横に動かすWindows Phone 7のメトロデザインの魅力を最大限に引き出せる、片手でラクに操作できる大きさ。手に収まりの良い厚みと持った心地を良くするアールは、小気味良く操作できるサクサクヌルヌルを体感するのにちょうどよいサイズ感になっています。
ちなみに、6月下旬に再びシアトルを訪れた際、サンプル出荷されたIS12Tを持参し、Microsoft本社のWindows Phoneチームにお披露目しましたが、この時もそのサイズ感やカラー、防水防塵の筐体が絶賛されたことをお伝えしたいと思います。
これから数回にわけて、私個人が感じるWindows Phone 7の魅力や、開発過程でのウラ話など、お話しできる範囲でつらつらと書いていければなと思っています。
23時58分に静岡県沖で発生した地震で、神奈川県東部で震度4が予想されたため緊急地震速報が配信されました。たまたま帰宅途中の電車が当該エリアを走行中だったため、手持ちのIS12Tにも速報が配信されました。
発売前のタイミングですが、それを撮影した写真をシェアします。関係する3枚です。
IS12Tでの緊急地震速報は、グローバルで展開されるWindows Phone 7.5の仕様には盛り込まれていません。しかしKDDIでは、スマートフォンにおいてもケータイと同様に緊急地震速報を搭載する方針を早くから決めていて、すでに発売されているAndroid端末(IS01、IS06を除く)にも実装していますが、Windows Phone IS12Tについても搭載しました。開発ベンダーの富士通東芝様のご努力により実現したもので、非常に有意義なことだと思います。
ただし、着信時の挙動についてはまだ課題も残っています。この点については、Microsoftさんとともに検討していきたいと思います。
いざマーケティングの担当を任されてWindows Phoneのことを調べてみると、興味深いことがいろいろと出てきました。
その中で僕がまず最初に興味を抱いたのが「Metro UI」と「Tile」。そしてその理由がカラーでした。Metro UIのMetroは言うまでもなく地下鉄ですが、地下鉄をはじめとした路線図のように路線ごとにカラー分けされてたり、駅にナンバリングしていたり、共通のアイコンを辿れば目的地に着ける…といったように、ユーザーをナビゲートできるデザインが目指されています。
そんな資料をいろいろ眺めているときに、Metro UIで設定されているTileと呼ばれるスタート画面の四角いアイコンのカラーのリストが目に飛び込んできました。そしてそれを見ていて、ふと気が付いたのです。
「あれ、これってもしかして…」
僕が見たものよりわかりやすくまとめていらっしゃるサイトがありました。定義されている11色のカラーがここにはありますが、この11色。どこかで見たことありませんか?…そう、これ東京の地下鉄の各路線のラインカラーに似ていませんか?
左上から(黒を除いて)半蔵門線、都営新宿線、都営浅草線、東西線、千代田線、右に移って都営大江戸線、南北線、副都心線、銀座線、丸ノ内線…ね?
ゴールドの有楽町線とシルバーの日比谷線は漏れていますが(ちなみにIS12Tのブラックのカスタマイズカラーはグレーなので、無理矢理日比谷線と言えなくもないですが)、見たことあるカラーが並んでいたのです。
「まさか、Metro UIに東京の地下鉄のサインシステムが影響を与えている、なんてことがあるのかな?」
と妄想がふくらみ、Windows Phoneへの関心がより大きくなりました。さて、ことの真相は…。
きょうの発表会、3月の段階では私は米国Microsoftに「7月7日に発表したい!」と話していました。7月7日、文字通り「7」に拘りたかったのです。
「ウルトラセブン…は、さすがにイメージが違うので無理かなぁ」とか(実際には某社がイメージキャラクターにウルトラマンを採用したので、どのみち無理でしたが)、「会場中を 7 で彩り、Windows Phone 7の発表を賑々しくやろう」なんて妄想したり。そのうち「バージョンが7.5になりそうだ」という話しになり「いやぁ、じゃ発表は7月5日で決まりだな…」などと考えていたものです。
実際には開発進捗のスケジュールとの関係でこの案は早々にボツになったわけですが、3社の調整をした結果がたまたま 7月27日と 7 が2つもある日になったので、それはそれで「よし!」とした私だったのでした。