今年で町制100周年を迎えた添田町で27日、記念壁画の除幕式があった。庁舎東側の壁面に未来をイメージした絵が現れると、出席者から拍手が起こっていた。
1911(明治44)年4月、添田村が町制施行して人口1万2441人、世帯数2539戸の町が誕生した。現在は1万913人・4215戸。
記念壁画は未来の町をテーマに添田中の生徒に募集。13点の応募作の中から、いずれも1年生の井上萌さん(13)の「未来の添田町…自然の町」と、宮里日奈多さん(12)の「100年後の添田町」を採用した。
この日に披露されたのは井上さんの作品。高さ4メートル、幅5・6メートルのサイズに拡大印刷した壁画は、シンボルの英彦山と岩石山に、ピンクや緑、黄色や白などさまざまな色で四季を表現し、「100年後も変わらぬ自然豊かな町であってほしい」との願いを込めた。
壁画は期間を置いて、宮里さんの作品に入れ替える。こちらは風力発電を導入し、ガラス張りで明るい校舎となった添田中などを描いた。
除幕式で寺西明男町長は「壁画のような素晴らしい町になるよう、次の100年にバトンをつなげたい」と話した。
=2011/07/28付 西日本新聞朝刊=