オリオン座の大星雲のなかで、呼吸に必要な酸素分子が見つかったと米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)が1日、発表した。酸素原子は見つかっていたが、2個の酸素原子が結びついた分子の確認は初めてという。
ESAの「ハーシェル宇宙望遠鏡」がガス状の星雲のなかで酸素分子に特徴的な波長の電磁波を捉えた。周辺の水素分子約100万個に対して1個の割合しかなく、研究グループでは「ふだん氷の粒子に閉じ込められている酸素が、新しい星の誕生の熱で氷が解けて出てきたのではないか」と推測している。
オリオン座の大星雲は地球から約1500光年の距離にある。ガス状の中心部では新しい星が次々と生まれ、高温の光を放っていると考えられている。(ワシントン=行方史郎)