米大統領選:共和党指名争いロムニー氏軸に…出馬正式表明

2011年6月3日 19時58分

 【ワシントン古本陽荘】来年の米大統領選の共和党候補者指名争いで、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(64)が2日、東部ニューハンプシャー州で出馬を正式表明した。ロムニー氏は、各種世論調査で高い支持率を得ているほか、抜群の集金力を誇っており、指名争いはロムニー氏を軸とした展開となる見込みだ。

 ロムニー氏は支持者らを集めた演説で「オバマ大統領は景気後退期に就任したが、経済はさらに悪くなった。3年たっても、1600万人以上が失業し、失業率は8%を超えている」とオバマ政権の経済政策を批判。「オバマ大統領は米国を失望させた」と強調し、雇用創出や景気回復を中心に訴えていく考えを示した。

 ロムニー氏は、経営コンサルタントなどを経て03年からマサチューセッツ州知事を1期務めた。02年のソルトレークシティー冬季五輪では組織委員長。前回大統領選にも出馬したが候補者指名を逃した。熱心なモルモン教徒であることも知られている。

 ただ、昨年の中間選挙で共和党の標的となったオバマ政権の医療保険改革は、ロムニー氏が知事時代に手がけたマサチューセッツ州の改革がモデルで、ロムニー氏が釈明に追われる場面が当面、続きそうだ。

 共和党ではこのほか、ポーレンティー前ミネソタ州知事(50)、ギングリッチ元下院議長(67)、ポール下院議員(75)らが立候補の意向を表明している。

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