ますます逼迫する電力供給ですが、一方で安全への関心は高まりをみせています。滋賀県では、隣接する福井県で定期点検中の原発を再稼動すべきではないとして、住民たちが裁判所に仮処分を申請しました。
大津地裁に仮処分を申請したのは、原発から20キロ〜110キロの圏内に住む、主に滋賀県の住民ら168人です。住民たちは、関西電力の美浜・大飯・高浜原発のあわせて11基のうち、定期点検に入っている7基を再稼動させないように求めています。申請書では、福島原発の事故で、「これまでの国の安全基準に欠陥があったことが証明された」と指摘。若狭湾一帯では大地震が起きる可能性が高く、津波への対策も十分ではないと主張しています。
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