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医学部合格者、現役最多39人 過去10年 秋田県

2011年4月22日11時44分

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写真:合格発表では、今年も合格者が胴上げされる光景が見られた=3月、秋田大拡大合格発表では、今年も合格者が胴上げされる光景が見られた=3月、秋田大

 今春の大学入試で、秋田県内の公立高校から医学部医学科に現役で合格した生徒が過去10年で最高の39人だったことが分かった。県教委が21日発表した。県教委は08年度から医師らを招く特別講座を開き、医師志望の生徒を後押ししている。今春の卒業生は講座1期生で、県教委は「成果が出始めた」と話している。

 県教委高校教育課によると、医学部医学科の現役合格者は39人で昨春より13人増えた。このうち、秋田大が27人で、東北大や大阪大にも合格した。既卒の合格者は16人だった。一方、東大の現役合格者は7人(現浪計9人)で昨春の12人(同18人)を下回った。

 県教委は、08年度から医師から直接話を聞く特別講座を始めた。「医師志望者を増やすには直接やりがいを伝えること」として、内視鏡を使った大腸がんの治療で知られる工藤進英・昭和大教授ら県内出身の医師や医学部生を招いたほか、県北・県央・県南の3病院を会場に医師の仕事を1日体験する講座も企画した。

 また、理数系を中心とした学力向上にも力を入れ、土曜日に予備校講師による特別授業もしている。県教委は「自己実現を公共の利益と調和させる方法もあると説く講師もおり、医師の仕事にやりがいを感じた生徒が増えたかもしれない」と話す。

 秋田高(秋田市)では、約40人が医学部医学科を受け、24人が合格した。庄司強・進路指導主事は「本人の志望度を確認する面接を複数回行っても、医学部志望が揺るがない学生が多かった」と振り返る。授業では難関大の入試問題を解かせた。大学名に圧倒されることなく、時間がかかっても必ず解けることを伝えたかったからだという。

 県教委は昨年、11年度以降の達成を目指し、「第6次県高校総合整備計画」で初めて進学目標を数値化した。東大の現役合格者を15人、医学部医学科への現役合格者を40人などの目標を掲げた。県教委は「東大と医学部医学科の受験者は、学力面で重なる部分もある。今春は医師志望者が多かった可能性があり、全体で見れば後退したとは考えていない」と話した。

 進学目標の数値化では、東京都教委が先行している。昨夏、日比谷高校など7校の「進学指導重点校」の選定基準を13年度以降、東大など難関国公立大の現役合格者15人以上とする方針を決めた。(大隈悠)

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