理事長挨拶

大学入試センター所長 大学入試センター試験は、大学入学志願者の高等学校段階における基礎的な学習の達成度を判定することを主目的としています。大学はそれぞれの判断と創意工夫に基づいてこの試験を用い、志願者の能力、適性を多面的に判断しています。年々大学入試センター試験に参加する大学が増加していること、いわゆる現役生の志願率が上昇していることなど、大学入試センター試験は非常に重要な役割を果たしていると考えています。試験問題についても高い評価を得ています。これは、長年にわたる作題委員、評価委員の方々の努力の集積に他ならず、深く感謝しています。大学入試センター試験は、各大学と共同で実施する試験です。また、それぞれの大学の入学試験の一部であり、個別試験と併せて入学者選抜の判定に資するものです。関係する皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。

 我が国の大学入学試験は、時代の推移とともに様々な変革を遂げてきました。大学入試センターでは、入学者選抜に関する研究における中核拠点としての役割を一層推進することを目指し、入学者選抜方法の改善に関する調査研究を進めています。全国大学入学者選抜研究連絡協議会の主催なども、その一環であり、これらを契機に、各大学との共同研究もより一層積極的に進め、入学試験の改善に役立てたいと考えています。

 大学入試センターは、常に現状を正しく分析し、評価し、積極的に改善する努力を忘れてはいけないと考えています。関連機関等と広く意見を交換し、より良い試験の実施を目指して努力を続ける所存です。

  平成23年6月

大学入試センター理事長
吉 本 高 志
 

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