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再稼働中止求め仮処分申し立て

定期検査のため停止中の福井県にある関西電力の原子力発電所について、隣接する滋賀県などの住民約１７０人が、現在の安全指針ではなく、新たな指針を定めて安全が確認されるまでは原発を再稼働させないよう求める仮処分を大津地方裁判所に申し立てました。
申し立てたのは、福井県に隣接する滋賀県長浜市などの住民約１７０人です。
福井県にある、関西電力の美浜原発や大飯原発など計７基の原発は、現在、定期検査のため運転を停止しています。
申し立てによりますと住民らは、福島第一原発の事故で国の定めた原発の安全指針には欠陥のあることが明らかになったと主張するとともに、福井県の原発で同じような事故が起きると、関西一円の飲料水の水源となっているびわ湖が汚染されるとしています。
そのうえで、現在の安全指針ではなく、新たな指針を国が定め、それに基づいて安全が確認されるまでは原発を再稼働させないよう求めています。
弁護団の一員で、平成１８年に金沢地裁で原発の運転差し止めを命じる唯一の判決を言い渡した元裁判官の井戸謙一弁護士は「福島の事故で個人としては原発をやめるべきという思いを強くした。行政がなかなか動けない中で、司法にしかできない判断を期待したい」と話しています。
福島第一原発の事故後、原発を再稼働させないよう求める仮処分は、関西では初めてです。

08月02日　19時04分

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