気象・地震

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福島第1原発:「津波侵入は想定せず」社員2人死亡で東電

 東京電力福島第1原発で3月11日、地震に伴う大津波警報発令後に東電の男性社員2人が4号機タービン建屋地下で点検に当たり、津波にのまれて死亡した問題で、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は2日の会見で「警報は認識していたが、これまでの経験から建屋内への津波の浸入は想定せず、建屋内での作業については具体的な指示をしていなかった」と釈明した。

 東電によると、大津波警報の発令とともに、当直長がページング(一斉放送システム)で作業員に緊急退避を指示した。社員2人は地震発生前、4号機の弁の開閉作業を担当していたが、マニュアルに従い、揺れが収まった後に上司の指示で水漏れの点検(パトロール)に向かった。

 松本本部長代理は、大津波警報発令時の最大津波高が「5.7メートル」と予測されていたことから「建屋内に津波が入ってくることは想定せずパトロールを続行した」としている。【久野華代、岡田英】

毎日新聞 2011年8月2日 13時10分

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